2025年9月4日(木)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本30年債入札
・米国ADP雇用者数
・米国非農業部門労働生産性指数、単位労働コスト確報値
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国貿易収支
・米国PMI確報値（サービス業、総合）
・米国ISM非製造業景気指数

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:30)

12:35 経済指標
日本30年債入札（財務省）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額：7000億円程度
最高落札利回り：前回3.099%、結果3.277%（×）
応札倍率：前回3.43倍、結果3.31倍（×）
テール：前回15銭、結果18銭（×）

【考察】入札不調

【日本市況】株式反発、米利下げ観測やハイテク株高を好感－債券上昇（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:15 経済指標
米国ADP雇用者数
後日発表の米国雇用統計との差異も注目されます。
前月比：前回10.4万人（改定10.6）、予想7.5万人、結果5.4万人（×）

21:30 経済指標
米国非農業部門労働生産性指数確報値
農業部門を除いたモノとサービスを生産する労働者の生産性を把握する指標。
前期比：前回2.4%（改定-1.8）、予想2.4%、結果3.3%（◎）

米国単位労働コスト
前期比：前回1.6%（改定.6.9）、予想1.6%、結果1.0%（×）

21:30 経済指標
米国貿易収支
前回-602億ドル（改定-591）、予想-630億ドル、結果-783億ドル（×）

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。失業保険継続申請件数より注目度は高い。
前回22.9万件（改定）、予想23.0万件、結果23.7万件（×）

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
前回195.4万件（改定194.4）、予想195.9万件、結果194.0万件（◎）

22:45 経済指標
米国PMI確報値
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業：前回55.4、予想55.4、結果54.5（×）
総合：前回55.4、予想55.3、結果54.6（×）

22:49 報道
クックＦＲＢ理事、米司法省が刑事捜査を開始－住宅ローン申請巡り（Bloomberg）

23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数（ISM Report On Business）
（発表日; 1/7, 2/5, 3/5, 4/3, 5/5, 6/4, 7/3, 8/5, 9/4)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回50.1（改定）、予想51.0、結果52.0（◎）

・仕入価格：前回69.9、予想69.5、結果69.2（×）
・新規受注：前回50.3、予想51.1、結果56.0（◎）
・雇用：前回46.4、予想46.7、結果46.5（△）
米ＩＳＭ非製造業景況指数、８月は半年ぶり高水準－受注伸びる（Bloomberg）

25:05～要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスは中立。
ＮＹ連銀総裁、時間をかけた利下げが適切に－労働市場は緩やかに減速（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

29:21～要人発言
トランプ氏、日米貿易合意を実行する大統領令に署名－自動車15％に（Bloomberg）

【米国市況】株・国債上昇、労働市場減速で利下げ観測－雇用統計控え（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国ISM非製造業景気指数、新規受注（強）

売り材料：
・米国ADP雇用者数（弱）
・米国ISM非製造業仕入価格、雇用（弱）
・米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁：ハト派発言

＜円＞
買い材料：

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）