ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
注目材料
1. 経済指標・要人発言
9/12は大きな注目材料なしですが、9/5週の米国金融当局者のタカ派発言(下記②-1)の影響を引き継いで、日米金利差由来(①)のドル円上昇優勢と考えます。
一方で、9/9には今までよりも強い円安牽制発言(③-1)が立て続けに出されて東京マーケットでは大きなドル円下落が生じましたが、口先介入以外に何もできないと判断されて直ぐに押し目買いが入る状況。9/12週も同様の動きが想定されますが、特には東京マーケットに気を付けたい。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
24:00 経済指標(Bloomberg)
米国消費者インフレ期待:ニューヨーク連銀の最新調査によるインフレ期待率
1年後:前回6.2%、結果5.7%(✕)
3年後:前回3.2%、結果2.8%(✕)
5年後:前回2.3%、結果2.0%(✕)
【考察】インフレ期待大幅低下→米国債利回り低下→ドル売り・円買い→ドル円下落。しかしながら、一つの指標でFRB政策がハト派に傾くことはないため押し目買いの機会となり得る。
24:30 経済指標
米国3年債入札:「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.202%、結果3.564%(✕)
【考察】入札不調→弱い米国債利回り上昇→ドル買い・円売り→ドル円上昇小
26:00 経済指標
米国10年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」最高落札利回り:前回2.755%、結果3.330%(✕)
【考察】入札不調→強い米国債利回り上昇→ドル買い・円売り→ドル円急上昇
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- GBP(リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):ECB当局者のタカ派発言で買い。「EUエネルギー計画草案で電力需要の義務的削減が盛り込まれる報道→欧州景気後退懸念」で売り。
- CHF(リスクオフ通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- CAD(資源国リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):米国消費者インフレ期待低下で売り。
- JPY(リスクオフ通貨):
米国債イールドカーブ
9/12(月)は9/9(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。2年と10年利回りの逆イールド継続。
・ドルインデックス:日足下長ヒゲ陰線。20MA下抜けてレンジ下限108.365到達。上昇トレンド終了しレンジ推移。
・米国債2年利回り:日足コマ足陽線。上昇トレンド継続。
・米国債10年利回り:日足下長ヒゲ陽線。上昇トレンド継続。
「米国債利回り上昇→ドル買い」に繋がりにくい日になっていました。
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
- 週足:9/5週は上長ヒゲ陽線。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
- 日足:9/9下長ヒゲ陰線。ボリンジャーバンド+1σで反発。
- 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
- 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
- 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足レジスタンス142.786上抜け→1H足20M支え・レジサポ→目標1H足レジスタンス143.464
②ショート
(B)1H足サポート142.342下抜け→レジサポ→目標4H足サポート141.943
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー
トレード1
ロング:142.813
S/L :142.516
獲得pips:-29.7
考察:1H足戻り高値かつラウンドナンバー143.000付近からの戻しが想定より大きくS/L。包み足&ラウンドナンバーが重なる時は大きな戻しに警戒が必要そう。
トレード2
ロング:142.978
T/P :143.484
獲得pips:+50.6
考察:1H足戻り高値かつラウンドナンバー143.000付近からの大きな戻しから15M足がダウで上昇して再び4H足レジスタンス142.786上抜けたことで、目標に到達するとの判断は適切でした。
9月通算:4勝3敗1分、勝率57.1%
9月獲得pips:+114.2
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