ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
注目材料
1. 経済指標・要人発言
9/19は日本とロンドンが休場でしたが、地政学リスクと米国NAHB住宅市場指数の弱い数値でドル円下落し、リセッション懸念高進と後退で原油先物WTIが上下しドル円も連動したと考えます。
更に、日米金融政策差も材料視されておりドル円上昇しやすい地合い。そのためかドル円の方向性が見えてこない。9月FOMCと日銀金融政策決定会合まではドル円の方向性出にくいかもしれません。
本日の注目材料は米国住宅着工件数・住宅建築許可件数。米国NAHB住宅市場指数発表後の動きを見ると、素直に下記⑥-1, 2のドル円反応を示しそう。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
日本消費者物価指数8月度
前年比:前回2.6%、予想2.8%、結果3.0%(◎)
コア前年比:前回2.4%、予想2.7%、結果2.8%(◎)
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
10:49 要人発言
鈴木財務相
「金融政策は日銀に委ねられるべき」
「日銀の適切な金融政策運営に期待」
【考察】円安牽制発言なし。これは急激な変動なければ143円台は容認ということだろうか。
欧州マーケット(16:00~25:00)
21:30 経済指標(Bloomberg)
米国住宅着工件数7月度
住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目されます。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっています。
住宅着工件数:前回144.6万件(改定140.4)、予想145.5万件、結果157.5万件(◎)
住宅建築許可件数:前回167.4万件(改定168.5)、予想162.0万件、結果151.7万件(✕)
【考察】強弱入り混じる数値でドル円方向性なし。
NYマーケット(22:30~29:00)
26:00 経済指標
米国20年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.380%、結果3.820%(◎)
【考察】入札好調で利回り低下。しかし、ドル買いは続き、ドル円方向性なし。
東京マーケットから欧州序盤まではFOMCのタカ派観測のためかドル円上昇継続でしたが、欧州序盤移行はリセッション懸念によるリスクオフ円買いも強まりドル買い円買い、更にドル売り円売りも連動してドル円レンジ推移となりました。注目していた米国住宅着工件数・住宅建築許可件数は強弱入り混じる結果でドル円方向感なし。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- CHF(リスクオフ通貨):
- USD(基軸通貨):9月FOMC利上げ期待で買い。
- JPY(リスクオフ通貨):
- GBP(リスクオン通貨):「中銀利上げ観測→リセッション懸念」で売り。
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):独生産者物価指数の強い数値で買い。欧経常収支の弱い数値で売り。ECB当局者のタカ派発言で買い。「中銀利上げ観測→リセッション懸念」で売り。
- CAD(資源国リスクオン通貨):カナダ消費者物価指数の弱い数値で売り。
- NZD(資源国リスクオン通貨):
米国債イールドカーブ
9/20(火)は9/19(月)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。
- 週足:ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了。
- 日足:9/19陽線。直近はレンジ。
- 4H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
- 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
- 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス143.684上抜け→レジサポ→目標ラウンドナンバー144.000
(B)1H足サポート142.636付近まで下落→反発・レジサポ→目標1H足レジスタンス143.175
②ショート
(C)1H足サポート142.636下抜け→レジサポ→目標4H足サポート142.242
(D)1H足レジスタンス143.684付近まで上昇→反発・レジサポ→目標1H足サポート143.175
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー
トレード1
ロング:143.737
S/L :143.625
獲得pips:-11.2
考察:ロング(A)1H足レジスタンス143.684上抜け→レジサポ→ENでしたが、目標ラウンドナンバー144.000届かず失速。1H足レジスタンスを15M足ダウで上抜けしたために上昇継続するかと考えましたが、一気に戻されて急落しS/L。前回の負けも同じだったことから、やはり、1H足抵抗に最初に15M足ダウで挑戦した場合、戻される可能性高そう。
9月通算:5勝7敗1分、勝率41.7%、平均RR2.30
9月獲得pips:+64.1
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