ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)2/17の欧米マーケット影響:135円に乗ってからは週末&米国3連休を控えたロング勢決済の流れが強く、FRB要人の相次ぐタカ派発言の影響もほとんど見られずドル円急落。134円台キープして134.16で引け。
(2)米国経済指標(⑥):特になし。
(3)米国要人発言(②):特になし。
(4)その他:米国祝日
2/20は、注目材料なく米国祝日につき、サプライズの報道や要人発言なければ大きな動きになりにくくレンジ推移の可能性が高いと考えられる。もしくは閑散相場を狙った投機筋による急激な乱高下には要警戒。
モーニングサテライト、ドル円参考情報
今週のドル円予想レンジ:132.00~136.50
直近、FRB高官のタカ派的な発言が目立つので、2/22FOMC議事録要旨でFRBの政策スタンスを確認したい。
2/24の日銀総裁候補の衆議院での植田氏の所信聴取にも注目したい。今回は所信聴取の方が、ドル円へのインパクトが強く出る可能性があるので注意。
注目ポイント:日銀の新総裁候補
日銀ウオッチャー20人の政策見通し
日本経済新聞2/16付けの日銀ウオッチャーに対するアンケートでは、マイナス金利解除はまだ先の話という回答が多かった。
長期金利操作の見直しについては、2023年中に行われると日銀ウオッチャー全員が見込んでいた。
金融政策変更のドル円への影響
過去の植田氏の発言から、早期の長期金利操作への見直しがあると想定される。
仮にYCC変動幅の拡大または年限の変更があった場合はその時点のスポットレートから5円程度の円高。YCCの廃止があった場合は、その時点のスポットレートから12円程度の円高になると試算される。
下降トレンドを上抜けている
足元は、2022年10月の為替介入時からの下降トレンドチャンネルを完全に上抜けているので、昨年10月からの高安の38.2%戻しの136.67が次のターゲットとなり、ドル円の堅調が続くと想定される。
3月会合は市場に警戒感あり
3月10日は黒田総裁の下での最後の金融政策決定会合。政策変更の可能性について。
ドル円通貨オプションボラティリティ(Bloomberg)を見ると、3月10日はピンポイントで高いので市場に警戒感があるのは確か。
しかし、先週国会で岸田首相が政府日銀共同声明見直し論について質問された時も、まずは新体制がスタートしたからの話だと断言している。
新しい共同声明を新総裁と話し合う前に政策変更しなければいけない切迫した状況とも思えないので、3月10日の政策変更の可能性が低い。
但し、YCCの修正・撤廃は事前に市場に織り込ませると投機筋に攻められる可能性があるので難しい状況。よって、警戒されていない時に変更撤廃するという考え方をする人がいるのは理解できる。
黒田総裁最後の会合なので警戒は必要。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
9:14 報道
日本証券業協会(日本経済新聞)(Bloomberg)
「公社債の投資家別売買動向(短期国債を除く)、海外勢による1月の国債の売越額、過去最大」
【考察】今後、日銀が金融緩和政策を修正して長期金利が上昇するとみた海外投資家が増加している。
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
17:42 要人発言
雨宮日銀副総裁(Bloomberg)
「2%の物価安定目標達成のために現状の政策継続が適当」
【考察】金融緩和継続のハト派発言。サプライズなく、かつ3/19に任期を迎える副総裁の発言への注目度は低い為か、ドル円反応薄。
欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(23:30~30:00)
東京マーケット:五十日仲値に向けてオープン前からドル円上昇し、仲値通過後も上昇継続し、134.54付近まで値を上げが、材料不足で失速。引けに掛けて全戻しの下落。
欧米マーケット:オープン直後はドル円上昇したものの、やはり米国祝日休場かつ材料不足でドル円レンジ推移し、134.28付近で引け。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
- USD(基軸通貨):
- GBP(リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- JPY(リスクオフ通貨):
米国債イールドカーブ
債券市場も祝日休場。
ドルインデックス日足十字線。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)
3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、25bpsが79.0%、50bpsが21.0%(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:2月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
- 週足:2/13週、陽線。ボリンジャーバンド-1σ上抜け。20MA手前の戻り高値ヒゲ先付近まで上昇。戻り売りに押されて上ヒゲ形成して引け。
- 日足:2/17上長ヒゲ陽線。ボリンジャーバンドエクスパンション、+2σバンドウォーク。戻り高値から大きく戻されており、2/20は揉み合い又は下落優勢想定。
- 4H足:上昇チャネル。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス134.267上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス134.584
(B)1H足レジスタンス134.584上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス134.825
(C)1H足サポート133.673付近まで下落→1H足転換→目標1H足レジスタンス134.267(4H足三尊形成)
②ショート
(D)1H足サポート133.673下抜け→レジサポ→目標4H足サポート133.109
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
134.267上抜け→レジサポ→(A)ロング→15M足転換→決済
ロング:134.322
T/P:134.353
獲得pips:+3.1
考察:1H足20MAから戻されており、目標も20MA到達時が適切だった。事実上、建値決済
2月通算:7勝4敗1分、勝率63.6%、平均RR 1.88、獲得Pips +165.7
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