2023年12月6日(水)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析
テクニカル分析
1. トレード

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

＜注目材料＞
（１）12/5の欧米マーケット影響
注目の米国JOLTS求人件数と米国ISM非製造業景気指数は強弱混在。初動は米国JOLTS求人件数がサプライズの弱い数値による労働市場鈍化は市場の利下げ織り込み観測で147.21から日足安値146.52へ急落。しかし、その後は米国ISM非製造業景気指数の強い数値は利下げ織り込み過剰も材料視され全戻し上昇から、日足高値147.39を付けた。
米国債利回りは低下したが、欧州やオセアニア通貨売りに連れた円買いドル買い交錯する展開。日足終値147.15。

（２）経済指標
・米国ADP雇用者数
・米国非農業部門労働生産性指数、単位労働コスト確報値
・米国貿易収支

（３）要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter)：ブラックアウト期間(12/2～12/13)のため、いつもの様に発言や記事に要注意。

（４）その他
・来週のドル・円は上値重い、雇用統計など米利下げ観測裏付けるかが鍵（Bloomberg）
・【債券週間展望】長期金利上昇か、10年債入札に向け金利の反発続く（Bloomberg）
・【日本株週間展望】調整か、米景気や為替不透明－日銀イベントは注視（Bloomberg）：

本日の米国経済指標の注目度は中程度だがサプライズあればドル円は動きやすい。しかし、前日米国JOLTS求人件数と米国ISM非製造業景気指数のように強弱混在した場合、初動とそれ以降の動きが全く異なることが生じやすい。特に米利下げ織り込み観測が適切か過剰かの判断が市場を二分していることが不安定な方向性に繋がっている様子。11/8(金)米国雇用統計までは乱高下続きやすそう。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

10:37～要人発言
氷見野日銀副総裁
氷見野日銀副総裁が出口の影響に言及、金利上昇のメリットも（Bloomberg）

【考察】金融緩和のハト派発言でドル円上昇。但し、将来の出口戦略への言及もあり。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:15 経済指標
米国ADP雇用者数（過去の発表日：11/2, 11/30, 1/5, 2/1, 3/8, 4/5, 5/3, 6/1, 7/6, 8/2, 8/30, 10/4, 11/1, 12/5）
２日後に発表される米国雇用統計との差異も注目される。
前月比：前回11.3万人（改定10.6）、予想12.0万人、結果10.3万人（×）

【考察】弱い数値→ドル円下落

22:30 経済指標
米国非農業部門労働生産性指数確報値
農業部門を除いたモノとサービスを生産する労働者の生産性を把握する指標。
前期比：前回4.7%（改定）、予想4.8%、結果5.2%（◎）

米国単位労働コスト確報値
前期比：前回-0.8%（改定）、予想-0.9%、結果-1.2%（×）

22:30 経済指標
米国貿易収支
前回-615億ドル（改定-612）、予想-632億ドル、結果-643億ドル（×）

【考察】強弱交錯→ドル円乱高下

＜まとめ＞
東京マーケット：
日足始値147.15。
「前日NYマーケットの米国債利回り低下を好感→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」で東京高値147.40を付けた。しかし、1H足戻り高値147.39上抜けからのトレンド転換材料には材料不足と判断され、日足始値147.15付近の147.14へ急落。

きょうの国内市況（12月６日）：株式、債券、為替市場（Bloomberg）

欧米マーケット：
欧州オープン直後まで下落は続き日足安値146.89を付けたが、下値は切り番147.00付近も堅く、押し目買い強く、東京マーケットでは超えられなかった1H足戻り高値147.39をブレイクし日足高値147.50を付けた。
米国ADP雇用者数、米国非農業部門労働生産性指数・単位労働コスト確報値、米国貿易収支とは強弱入り交じる数値でドル円乱高下（今週の経済指標傾向）。2024年3月利下げ確率約55%であり市場コンセンサスが大きく割れていることもドル円乱高下に寄与。
日足終値147.32。

【米国市況】利下げ観測で国債上昇､ＮＹ原油70ドル割れ－147円台前半（Bloomberg）