ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)2/27の欧米マーケット影響
インフレ長期化観測に伴うリセッション懸念が強いためか、米国債利回り低下のドル売りドル円下落で揉み合い。
(2)経済指標
・米国住宅関連指標、シカゴ購買部協会景気指数、コンファレンスボード消費者信頼感指数
(3)要人発言
・日銀副総裁候補両名
・FRB当局者
2/28も、米国リセッション懸念の影響を引き継いで、注目度の高い米国経済指標で強い数値が出たり、要人のタカ派発言があってもドル円上昇は一時的で上昇継続するとは考えにくい。反対に、弱い数値が出れば大きめの下落が生じやすそう。
しかし、月末であることや、3/1米国ISM製造業景気指数でドル円の方向性を見定めたい考えもあることから、小幅レンジ推移で終える可能性もあり。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
TOM(Turn of the Month)効果
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。
月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中しやすい。株式購入で株高・円売り→ドル円上昇材料、株式売りで株安・円買い→ドル円下落材料になり得る。
8:50 経済指標
日本鉱工業生産速報値1月度
前月比:前回0.3%、予想-3.0%、結果-4.6%(×)
前年比:前回-2.4%、予想-0.7%、結果-2.3%(△)
9:55 月末仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
10:08~要人発言
内田日銀副総裁候補(参議院所信聴取、質疑応答)(日本経済新聞)
「金融緩和継続は必要」
【考察】2/24衆議院と同様にハト派発言。サプライズなく反応薄。
10:13~要人発言
氷見野日銀副総裁候補(参議院所信聴取、質疑応答)(日本経済新聞)
「金融緩和継続は必要」
【考察】2/24衆議院と同様にハト派発言。サプライズなく反応薄。
欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(23:30~30:00)
22:30 経済指標
米国棚卸在庫速報値1月度
前月比:前回0.1%、予想0.1%、結果-0.4%(×)
23:00 経済指標
米国住宅価格指数12月度(Bloomberg)
前月比:前回-0.1%、予想-0.1%、結果-0.1%(○)
23:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格12月度(Bloomberg)
前年比:前回6.77%(改定6.78)、予想4.75%、結果4.65%(×)
23:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数2月度(Bloomberg)
米国ISM製造業景気指数の前営業日に発表される同指標の先行指標。
基準50、前回44.3(改定)、予想45.1、結果43.6(×)
24:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数2月度(Bloomberg)
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。
前回107.1(改定106.0)、予想108.5、結果102.9(×)
24:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数2月度
基準0、前回-11、予想-5、結果-16(×)
【考察】全て弱い数値。リスクオフで米国債利回り低下しドル円急落。
25:00 月末ロンドンフィックス
月末・期末・年末はリバランス(大口投資家のポートフォリオ調整)で為替取引が活発になり旧変動しやすい。
28:00~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
東京マーケット:材料薄でドル円揉み合い。
欧米マーケット:米国シカゴ購買部協会景気指数、米国コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国リッチモンド連銀製造業指数の弱い数値で、リスクオフによる米国債利回り低下しドル円急落。しかし、リスクオフドル買いに転換し、ドル円も持ち直し。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- JPY(リスクオフ通貨):株先物・株価指数下落リスクオフで買い。
- USD(基軸通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- GBP(リスクオン通貨):1/27ブレグジットの北アイルランドに関する通商ルール合意報道の影響継続で買い。
- EUR(リスクオン通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
米国債イールドカーブ
2/28(火)は2/27(月)に対してベア(短期金利上昇、長期金利同等、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。よって、ドルインデックス日足陽線は金利上昇のドル買いを反映。
また、ドル円日足陰線は「円買い>ドル買い」の影響と推測。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)
3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、25bpsが76.7%、50bpsが23.3%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:2月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。三尊の右肩形成しつつあり。
- 週足:2/27週、陰線形成中。戻り高値かつ20MAまで上昇しており、戻り売りも強まる可能性あり。
- 日足:2/27下長ヒゲ陰線。上昇トレンド継続中だが、2/24急騰の反動で2/28も下押し継続の可能性あるか。
- 4H足:上昇トレンドの調整波で下降チャネル形成。チャネル上抜けなら日足上昇トレンドに乗れる。
- 1H足:下降チャネルの上限かつ20MA付近まで上昇。
- 15M足:上昇チャネル。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足チャネルをダウで上抜け→目標1H足レジスタンス136.492
(B)1H足レジスタンス136.492をダウで上抜け→目標日足レジスタンス136.914
②ショート
(B)1H足チャネルをダウで下抜け→目標1H足サポート135.273
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
1H足チャネルをダウで上抜け→(A)ロング
ロング:136.242
T/P:136.495
獲得pips:+25.1
2月通算:10勝5敗1分、勝率66.7%、平均RR 1.79、獲得Pips +217.6
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