2025年10月1日(水)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日銀短観
・米国ADP雇用者数
・米国PMI確報値（製造業）
・米国建設支出：政府機関閉鎖受け発表延期
・米国ISM製造業景気指数

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・TOM効果：株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）
・スワップ３倍デー

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

7:33　報道
米国上院、共和党のつなぎ予算案否決

8:09～要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはタカ派
米ダラス連銀総裁、FRBは追加利下げに慎重に臨むべきだ（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

8:50 経済指標
日銀短観（日本銀行）
大企業製造業・業況判断：前回13、予想15、結果14（△）
大企業製造業・先行き：前回12、予想14、結果12（△）
大企業非製造業・業況判断：前回34、予想33、結果34（○）
大企業非製造業・先行き：前回27、予想28、結果28（○）
大企業全産業・設備投資：前回11.5%、予想11.0%、結果12.5%（◎）
日銀短観、大企業製造業景況感は2期連続改善－早期利上げ観測の支え（Bloomberg）

東京マーケット(9:00~15:30)

13:00
米政府機関の閉鎖始まる－トランプ氏と民主党の対立解消せず（Bloomberg）

【日本市況】株下落、米政府機関閉鎖や利益確定売り－円は上昇（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:15 経済指標
米国ADP雇用者数
後日発表の米国雇用統計との差異も注目されます。
前月比：前回5.4万人（改定-0.3）、予想5.0万人、結果-3.2万人（×）

22:45 経済指標
米国PMI確報値
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業：前回52.0、予想52.0、結果52.0（○）

23:00 経済指標
米国建設支出
前月比：前回-0.1%（改定-）、予想-0.1%、結果-%（）

【考察】政府機関閉鎖受け発表延期

23:00 経済指標
米国ISM製造業景気指数：景気先行指標として注目度大(Institute for Supply Management)
（発表日; 1/3, 2/3, 3/3, 4/1, 5/1, 6/2, 7/1, 8/1, 9/2, 10/1)
基準50、前回48.7（改定）、予想49.0、結果49.1（◎）

・仕入価格：前回63.7、予想62.7、結果61.9（×）
・新規受注：前回51.4、予想50.0、結果48.9（×）
・雇用：前回43.8、予想44.3、結果45.3（◎）
米ISM製造業景況指数、7カ月連続の活動縮小を示す－受注が減少（Bloomberg）

23:47 報道
米最高裁、クックFRB理事の即時解任求めるトランプ氏の要求認めず（Bloomberg）

【考察】ドル信認保持

【米国市況】国債急伸、政府閉鎖より雇用減の衝撃－ドル一時146円台（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国ローガン・ダラス連銀総裁：タカ派発言
・米国最高裁：クックFRB理事の即時解任認めず→ドル信認保持

売り材料：
・米国上院、共和党のつなぎ予算案否決報道
・米国政府一部閉鎖開始
・米国ADP雇用者数：弱

＜円＞
買い材料：

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）