ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)9/12の欧米マーケット影響
欧州オープン直後は一旦下押ししたものの、最近の傾向である欧州序盤の「米国債利回り上昇→ドル買い」に支えられて、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」も止まらず上昇継続。
NYマーケットでラウンドナンバー147.00付近に差し掛かると、高値警戒感かつ、明日の米国消費者物価指数公表を控えて材料不足で揉み合い。「原油先物価格上昇→インフレ懸念かつ日本貿易収支悪化懸念→ドル買い・円売り」もドル円上昇に寄与。
日足終値147.08。
(2)経済指標
・日本国内企業物価
・米国消費者物価指数
・米国30年債入札
・米国月次連邦財政収支
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(ドル売り材料)
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・中国人民元基準値
・【債券週間展望】長期金利は上昇か、国債入札低調の警戒感続く(Bloomberg)
・来週のドル・円は底堅いか、日米金利差が背景-当局のけん制は重し(Bloomberg)
本日の注目は、米国消費者物価指数。基本は「強い数値→ドル円上昇」「弱い数値→ドル円下落」だが、最近の米国消費者物価指数発表後「弱い数値→米利上げ期待後退→強いリスクオン円売り→ドル円上昇」も生じている。よって、株先物・株価指数の動きにも、より注目したい。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本国内企業物価
前月比:前回0.1%(改定-)、予想0.1%、結果0.3%(◎)
前年比:前回3.6%(改定)、予想3.2%、結果3.2%(○)
東京マーケット(9:00~15:00)
11:52 要人発言
首相官邸
北朝鮮ミサイル発射
【考察】地政学リスクオフ円買い→ドル円下落
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国消費者物価指数(CPI)(過去の発表日; 10/13, 11/10, 12/13, 1/12, 2/14, 3/14, 4/12, 5/10, 6/13, 7/12, 8/10, 9/13)
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.2%(改定)、予想0.4%、結果0.6%(◎)
前年比:前回3.2%(改定)、予想3.6%、結果3.7%(◎)
コア前月比:前回0.2%(改定)、予想0.1%、結果0.3%(◎)
コア前年比:前回4.7%、予想4.3%、結果4.3%(○)
米コアCPI、前月比で予想上回る伸び-年内追加利上げに道(Bloomberg)
【考察】総じて強い数値→初動アルゴリズムによるSell the factで147.03へ急落から147.75へ急騰。
強い数値にも関わらず9月FOMCでの金利据え置きは市場コンセンサスに変わりないことから、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」かつ「米国債利回り急落→ドル売り」。しかし、11月・12月追加利上げ有無は市場の見方も大きく割れており、147円前半は日米金利差を背景とする押し目買いも強く、ドル円乱高下。
26:00 経済指標
米国30年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回4.189%、結果4.345%(×)
【考察】入札不調→利回り上昇。しかしドル売りの流れを止める材料にならずドル円下落。
27:00 経済指標
米国月次連邦財政収支
マイナスは財政赤字、プラスは財政黒字。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-2208億ドル、予想-2400億ドル、結果893億ドル(◎)
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値147.08。
マーケットオープン前に東京安値147.02を付けてから、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」、「米国債利回り上昇→ドル買い」、「原油先物価格上昇→インフレ懸念かつ日本貿易収支悪化懸念→ドル買い・円売り」で東京高値147.45まで一気に上昇。
しかし、注目の米国消費者物価指数公表を控えて、148円台に乗る材料なく、「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」の高まりや「米国債利回り乱高下→ドル方向感なし」を受けてドル円揉み合い。
きょうの国内市況(9月13日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
注目の米国消費者物価指数は強い数値にも関わらず9月FOMCでの金利据え置きは市場コンセンサスに変わりないことから、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」かつ「米国債利回り急落→ドル売り」。しかし、11月・12月追加利上げ有無は市場の見方も大きく割れており、147円前半は日米金利差を背景とする押し目買いも強く、日足安値147.03と日足高値147.75を一気に付けて、その後も引けに掛けて乱高下。
日足終値147.48。
【米国市況】株は小幅高、CPI統計まちまち-ドル147円台半ば(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
9/13(水)は9/12(火)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド同等。ドル材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
9月公表:据え置き97.0%、25bps引き上げ3.0%、50bps引き上げ0.0%
11月公表:据え置き58.4%、25bps引き上げ40.4%、50bps引き上げ1.2%
テクニカル分析
トレード
- 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:9/11週、陰線形成中。上昇トレンド。
- 日足:9/12陽線。上昇チャネル下限かつ20MA付近から上昇。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:上昇チャネル。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス147.211をダウ上昇→目標4H足レジスタンス147.797
②ショート
(B)1H足20MAかつ1H足サポート146.897をダウ下落→目標日足サポート145.569
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(A)ロング:147.576
S/L:147.298
獲得pips:-27.8
トレード2
(A)ロング:147.453
S/L:147.321
獲得pips:-13.2
9月通算:3勝4敗、勝率42.9%、平均RR 2.04、獲得Pips +26.1
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