ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)3/20の欧米マーケット影響
欧州オープンからリスクオフドル円下落が加速。しかし、徐々にリスクオフ後退し、巻き戻しの円売りでドル円上昇し、引けに掛けて揉み合い推移。
(2)経済指標
・米国中古住宅販売件数
(3)要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事には要警戒。
(4)その他
・欧米金融システム不安の影響。
・東京マーケット、祝日休場
3/21の最大の注目材料も、欧米金融システム不安の影響。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)、春分の日。祝日休場
9:24 報道
米国当局者(匿名)(Bloomberg)
「米国は危機拡大の場合、すべての銀行預金を保証する方法を検討」
【考察】リスクオフ後退でドル円上昇。しかし、検討段階かつ匿名の情報提供で正確性も不明の為、上昇続かず下落転換。
9:58 要人発言
米国ムーディーズ
「UBSグループの格付け見通しを安定からネガティブに引き下げ」
【考察】サプライズではないがリスクオフ材料に反応しやすい環境の為か、ドル円下落。
欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(22:30~29:00)
23:00 経済指標
米国中古住宅販売件数2月度(Bloomberg)
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回400万件(改定)、予想410万件、結果458万件(◎)
前月比:前回-0.7%(改定)、予想3.7%、結果14.5%(◎)
23:14~要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg)
「銀行システムは健全」
「必要なら再び銀行システム保護に介入」
【考察】金融システム不安リスクオフ後退でドル円上昇。
26:00 経済指標
米国20年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.977%、結果3.909%(×)
【考察】入札不調でドル円上昇
28:35 経済指標
IMM通貨先物(3/14時点)(ポジション推移)
円ショート縮小
【考察】円買い材料
東京マーケット:日本が祝日休場のためか材料への反応薄く小幅推移。
欧米マーケット:先週末からの欧米金融当局の矢継ぎ早の金融措置が功を奏したためか、欧州オープン前から金融システム不安のリスクオフが大きく後退しドル円上昇。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- CHF(リスクオフ通貨):欧米金融システム不安後退で買い。
- EUR(リスクオン通貨):欧米金融システム不安後退で買い。
- USD(基軸通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- GBP(リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):RBA議事要旨のハト派発言で売り。
- JPY(リスクオフ通貨):欧米金融システム不安後退で巻き戻しの売り。
- NZD(資源国リスクオン通貨):
米国債イールドカーブ
3/21(火)は3/20(月)に対してブル(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。
ドルインデックス日足陰線コマ足は材料交錯で方向性でなかったためか。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、利上げ据え置きが14.4%、25bpsが85.6%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:3月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。三尊の右肩形成しつつあり。
- 週足:3/20週、陰線形成中。ボリンジャーバンド-1σかつ押し安値付近まで下落したことで反発上昇優勢か。
- 日足:3/20陰線。下降トレンド。
- 4H足:下降チャネル。
- 1H足:下降チャネル。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート130.896付近まで下落→ダウ上昇→目標1H足レジスタンス131.738
(B)1H足レジスタンス131.738をダウ上昇→目標4H足レジスタンス132.315
②ショート
(C)1H足サポート131.304をダウ下落→目標1H足サポート130.896
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
131.304をダウ下落→(B)ショート
ショート:131.230
S/L:131.391
獲得pips:-16.1
考察:4H足下降ダウが続きやすいと見込んでいたが、途中の日足抵抗付近からの上昇をより警戒すべきであった。
3月通算:8勝3敗、勝率80.0%、平均RR1.97 、獲得Pips +290.9
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