ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)10/3の欧米マーケット影響
米国JOLTS求人件数が強い数値でドル円急騰し日足高値150.16を付けた。しかしながら、直後に急落し日足安値147.34を付けた。
「米国JOLTS求人件数が強い数値→米国債利回り上昇→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」だけでなく、「政府日銀による為替介入観測→ドル売り・円買い」の可能性あり。但し、財務省はノーコメントであり真偽不明。
ドル円急落後は押し目買い狙いも多く急反発し、引けに掛けて揉み合い。
(2)経済指標
・米国ADP雇用者数
・米国PMI確報値(サービス業、総合)
・米国製造業新規受注
・米国耐久財受注確報値
・米国ISM非製造業景気指数
(3)要人発言
・政府日銀の円安牽制
・FRB要人
(4)その他
・来週のドル・円は米重要指標で上下に振れる展開か、米政府閉鎖も警戒(Bloomberg)
前日はサプライズのドル円急落。政府日銀の為替介入か、150円突破したことでロング勢の利確が入ったのかは不明だが、再下落の警戒感から様子見スタートか。
一方で、本日は注目度の高い米国経済指標が続く。相場環境が「ドル買い・円売り」に変わりないことから、「経済指標の強い数値→ドル円上昇」の見込みだが、150円付近になれば下落警戒感が強まりそう。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:15~要人発言
神田財務官
為替介入巡り市場の疑心暗鬼続く、政府当局者が相次ぎ明言避ける(Bloomberg)
(過去の発言:5/30, 6/19, 6/26, 6/28, 7/4, 7/21, 9/6, 9/20, 10/4)
【考察】為替介入言及なし、、円安牽制発言→市場は疑心暗鬼だが為替介入ではないとの見方も強くドル円じり上げ。
東京マーケット(9:00~15:00)
10:13~要人発言
鈴木財務相
財務相、介入は言及せず 市場の動向注視(日本経済新聞)
(過去の発言:5/30, 6/16, 6/20, 6/27, 6/28, 6/29, 6/30, 7/4, 7/18, 8/1, 8/15, 8/25, 9/1, 9/8, 9/22, 9/26, 9/28, 9/29, 10/2, 10/3, 10/4)
【考察】介入言及なし、円安牽制発言→市場は疑心暗鬼だが為替介入ではないとの見方も強くドル円じり上げ。
11:02~要人発言
松野官房長官
外為17時 円、3日ぶり反発 148円台後半 介入への警戒感で(日本経済新聞)
(過去の発言:6/15, 6/26, 6/30, 8/3, 9/6, 9/21, 9/22, 10/2, 10/4)
【考察】介入言及なし、円安牽制発言→ドル円上昇継続
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
17:01 要人発言
日銀
共通担保資金供給オペ通知
【考察】円売り材料
17:49 要人発言
日銀、ETFを701億円購入 7カ月ぶり(Reuters)
【考察】円売り材料
21:15 経済指標
米国ADP雇用者数(過去の発表日:8/31, 10/5, 11/2, 11/30, 1/5, 2/1, 3/8, 4/5, 5/3, 6/1, 7/6, 8/2, 8/30, 10/4)
2日後に発表される米国雇用統計との差異も注目される。
前月比:前回17.7万人(改定18.0)、予想15.2万人、結果8.9万人(×)
【考察】サプライズの弱い数値→ドル円下落も一時的
22:45 経済指標
米国PMI確報値
(速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21, 5/23, 6/23, 7/24, 8/23, 9/22)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回50.2、予想50.2、結果50.1(×)
総合:前回50.1、予想50.1、結果50.2(◎)
23:00 経済指標
米国製造業新規受注
前月比:前回-2.1%(改定)、予想0.2%、結果1.2%(◎)
23:00 経済指標
米国耐久財受注確報値:設備投資の先行指標
前月比:前回0.2%(改定)、予想0.2%、結果0.1%(×)
コア前月比:前回0.4%(改定)、予想0.4%、結果0.4%(○)
23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数(過去の発表日; 8/3, 9/6, 10/5, 11/3, 12/5, 1/6, 2/3, 3/3, 4/5, 5/3, 6/5, 7/6, 8/3, 9/6, 10/4)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回54.5(改定)、予想53.6、結果53.6(○)
【考察】予想通りの数値→一時ドル円上昇から前日急落の警戒感の影響続き揉み合い。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値149.08。
前日ドル円急落を受けて警戒からか東京安値149.03を付けたが、ファンダメンタルズの「ドル買い・円売り」環境は変わらず、「米国債利回り上昇→ドル買い」強く、東京高値149.32まで値を伸ばした。
一方で、「米国金融引き締め長期化懸念→日本株下落→リスクオフ円買い」も発生。
きょうの国内市況(10月4日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン直後に「原油先物価格急落→米国債利回り低下→ドル売り」で日足安値148.74を付けたが、「リスクオン円売り」も交錯し揉み合い。
米国ADP雇用者数はサプライズの弱い数値でドル円下落、米国ISM非製造業景気指数は予想通りで一時ドル円上昇するも、前日ドル円急落の警戒感は続き揉み合い。
一方、10/3のドル円急落について、日銀当座預金残高の予想と民間短資会社の推計に基づく試算からは為替介入の可能性は低いとのこと。
日足終値149.13。
総じて、10/3ドル円急落の影響が継続し、米国経済指標への反応は鈍く乱高下。
【米国市況】株反発、ハイテク銘柄に買い-国債利回り低下でドル軟調(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
10/4(水)は10/3(火)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
11月公表:据え置き74.4%、25bps引き上げ25.6%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:10月陰線形成中。レンジ内の上昇トレンドでレンジ実体上限到達。
- 週足:10/2週、陰線形成中。上昇トレンド。
- 日足:10/3下長ヒゲ陰線。上昇チャネルの下限かつ20MA付近まで下落から再上昇。
- 4H足:下降トレンド。
- 1H足:下降トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス149.169かつ1H足20MAをダウ上昇→目標4H足レジスタンス149.650
(B)4H足レジスタンス149.650をダウ上昇→目標日足レジスタンス149.876
②ショート
(C)日足レジスタンス149.876付近まで上昇→4H足レジスタンス149.650かつ1H足20MAをダウ下落→目標1H足サポート149.169
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
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