2023年4月10日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)4/7の欧米マーケット影響
米国雇用統計は強弱入り交じる数値。しかし、警戒されていたサプライズの弱い数値が出なかったことが安心感につながったためかドル円急騰。その後、海外勢のイースター休暇入りで取引減少し小幅推移で132円台をキープして引け。

(2)経済指標
・米国卸売在庫確報値(注目度低)

(3)要人発言
・植田日銀総裁(就任会見)
・FRB当局者

(4)その他
・欧米金融システム不安の影響:大きく不安は後退したものの、引き続き突発的なヘッドラインでリスクオフによるドル円急落には注意したい。

4/10の米国雇用統計の結果を引き継いでドル円上昇優勢と推測。しかし、総じて強い数値ではなかったことから、大きな上昇は期待薄。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

8:50 経済指標
日本国際収支2月度(日本経済新聞
経常収支:前回-19766億円(改定-19893)、予想22500億円、結果21972億円(△)
経常収支(季調済):前回2163億円(改定2036)、予想11200億円、結果10892億円(△)
貿易収支:前回-31818億円、予想-5178億円、結果-6041億円(△)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

10:10 要人発言
日本銀行
「植田日銀総裁が午後7時15分頃から就任記者会見」

【考察】警戒感からかドル円揉み合い。

18:27~要人発言
植田日銀総裁(Bloomberg
「政府と日銀の共同声明、直ちに見なす必要ないと岸田首相と合意」

【考察】金融政策修正の可能性が後退と判断された為かドル円上昇。

19:19~要人発言
植田日銀総裁(就任会見)(Bloomberg)(Bloomberg
27-28日の日銀金融政策決定会合に向けて、マイナス政策金利やYCC修正有無が注目されるが、金融緩和継続発言に留まる可能性が高いか。
「YCCとマイナス金利は継続」

【考察】ハト派発言で早期政策変更期待が後退し、円売り主導のドル円急騰。

19:22~要人発言
氷見野日銀副総裁
「金融緩和が経済の好循環につながる」

【考察】ハト派発言でドル円急騰継続

19:23~要人発言
内田日銀副総裁
「いかに金融緩和を継続するかが課題」

【考察】ハト派発言でドル円急騰継続

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

欧州マーケット、イースターマンデーで祝日休場

21:30 経済指標
米国卸売在庫確報値2月
前月比:前回0.2%(改定)、予想0.2%、結果0.1%(×)

24:00 経済指標
米国ニューヨーク連銀インフレ期待調査(Bloomberg
1年後:前回4.2%、結果4.3%(◎)
3年後:前回2.7%、結果2.8%(◎)
5年後: 前回2.6%、結果2.5%(✕)

29:12~要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Reuters
「今年のインフレ率は約3.75%になると予想」
「2025年までにインフレ2%に戻ると予想」

【考察】ハト派発言

東京マーケット:先週末の米国雇用統計の影響継続、日本貿易収支の弱い数値かつ五十日仲値のドル需要でドル円上昇スタート。その後、植田日銀総裁就任会見の予定時刻が提示されると警戒感からもドル円揉み合い。

欧米マーケット:植田日銀総裁就任会見でタカ派的な内容なると見込んでかドル円急落。しかし、植田日銀総裁のハト派発言により早期政策変更期待が後退し、ドル円急騰。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  2. USD(基軸通貨):
  3. GBP(リスクオン通貨):
  4. AUD(資源国リスクオン通貨):
  5. EUR(リスクオン通貨):
  6. NZD(資源国リスクオン通貨):
  7. CHF(リスクオフ通貨):
  8. JPY(リスクオフ通貨):植田日銀総裁のハト派発言で売り。

米国債イールドカーブ

4/10(月)は4/7(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・ドル売り材料交錯。
ドルインデックス日足陽線は金利上昇の影響と推測。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg

5月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置きが30.3%、25bpsが69.7%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

トレード

  • 月足:3月陰線。4月陰線形成中。
  • 週足:4/3週、陰線。
  • 日足:4/7陽線。20MAまで上昇しており一時的に下落しやすいと推測。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇チャネル。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足チャネル下限付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス132.265
(B)1H足レジスタンス132.265をダウ上昇→目標1H足レジスタンス132.603

②ショート
(C)1H足レジスタンス132.603付近まで上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート132.265
(D)1H足チャネル下限をダウ下落→目標4H足サポート131.714

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
132.603付近まで上昇→ダウ転換下落→(C)ショート
ショート:132.481
T/P:132.265
獲得pips:+21.6

(Trading View)

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