ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)5/2の欧米マーケット影響
米国JOLT求人労働異動調査がサプライズの弱い数値と金融システム不安再燃のリスクオフ円買いも相まってドル円急落。
(2)経済指標
・米国ADP雇用者数
・米国PMI確報値(サービス業、総合)
・米国ISM非製造業景気指数
・米国FRB政策金利
(3)要人発言
・FOMC声明
・パウエルFRB議長会見
(4)その他
・米国主要企業決算
・欧米金融システム不安に関する要人発言や報道
5/3スタートはNYマーケットのドル円下落の影響を引き継ぎやすいが、5/3~5/5は東京マーケットが祝日休場であり、最大注目である米国FOMC公表・パウエルFRB議長会見を控えて大きな動きは出にくそう。もしくは市場参加者が少ない合間を狙って投機筋の仕掛けで乱高下にも警戒したい。
FOMC公表やパウエル議長会見については、金融システム不安の影響への警戒感が高まっており、タカ派姿勢が後退するメッセージ出ればドル売りドル円急落と推測。総じて、強いタカ派にはなりにくい環境か。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)、憲法記念日で祝日休場
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:15 経済指標
米国ADP雇用者数4月度(過去の発表日:8/31, 10/5, 11/2, 11/30, 1/5, 2/1, 3/8, 4/5, 5/3)(Bloomberg)
前月比:前回14.5万人(改定14.2)、予想14.9万人、結果29.6万人(◎)
【考察】サプライズの強い数値で135.43から135.95まで急騰。しかし、ハト派姿勢が警戒されているFOMCを控えて直ぐに利確が入り、ほぼ全戻しの下落。
22:45 経済指標
米国PMI確報値4月度
(過去の速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回53.7、予想53.7、結果53.5(×)
総合:前回53.5、予想53.5、結果53.4(×)
23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数4月度(過去の発表日; 8/3, 9/6, 10/5, 11/3, 12/5, 1/6, 2/3, 3/3, 4/5, 5/3)(Bloomberg)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回51.2(改定)、予想51.8、結果51.9(◎)
【考察】強い数値だったが、相場環境が金融システム不安によるFOMCハト派期待が優勢でドル円下落継続。
27:00 経済指標
米国FRB政策金利5月度(過去の発表日; 6/15, 7/27, 9/21, 11/2, 12/14, 2/1, 3/22, 5/3)(Bloomberg)
(Federal Open Market Committee)
前回4.75-5.00%、予想5.00-5.25%、結果5.00-5.25%(○)
【考察】予想通りの利上げ。
27:00~ 要人発言
米国FOMC声明(Bloomberg)
「インフレは依然として高水準」
「どの程度の引き締め適切か、累積効果など考慮」
【考察】「追加的な引き締めが適切かもしれない」という文言が削除は、金利の引き上げ停止するという見方のハト派発言でドル円下落。
27:30~ 要人発言
米国パウエルFRB議長(Bloomberg)
「今後の利上げ幅はデータに依存する」
「インフレ圧力は依然として高い。
「今回の会合で金利引き上げ停止は決定しない」
「インフレ低下には時間がかかる。利下げは適切でない。」
「利上げ停止時期は近づいている感触」
【考察】タカ派発言でドル円上昇していたが、会見終了間際で利上げ停止が近い可能性とのハト派発言、金融システム不安のリスクオフ円買い強くドル円下落。
29:44 報道
「米国地銀パックウェスト売却を含めた戦略的選択肢を検討」(Bloomberg)
【考察】金融システム不安のリスクオフでドル円急落。
<まとめ>
東京マーケットオープン前:
日足始値136.57。
日足高値136.61を付けてからは、FOMC公表のハト派姿勢警戒や金融システム不安リスクオフによりドル円じり下げ。
東京マーケット(祝日休場):
始値136.47。ドル円下落継続。
終値135.95。
欧州マーケット:
始値135.87。欧州に入ってからもFOMC公表のハト派姿勢警戒や金融システム不安リスクオフによりドル円下落継続。
米国ADP雇用者数のサプライズの強い数値で一時135.95まで急騰も生じたが、FOMCを控えて直ぐに利確が入り全戻しの下落。
NYマーケット:
始値135.34。米国FOMC声明とパウエル議長発言はタカ派・ハト派入り交じっていたが、ハト派姿勢が材料視され、加えて金融システム不安リスクオフによりドル円下落。終値135.02。
NY引け後、米国地銀パックウェストの売却報道でリスクオフ強まり、日足安値かつ日足終値134.74を付けた。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- JPY(リスクオフ通貨):金融システム不安リスクオフで買い。
- CHF(リスクオフ通貨):
- GBP(リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):金融システム不安・FOMCハト派で売り。
米国債イールドカーブ
5/3(水)は5/2(火)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・買い材料交錯。
ドルインデックス日足陰線は金利低下の影響大。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.4%、据え置き99.6%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:5月陽線形成中。
- 週足:5/1週、陽線形成中。ボリンジャーバンド+2σ付近まで上昇しており、戻り売り強まりつつあり。
- 日足:5/2大陰線。
- 4H足:上昇トレンドからレンジに移行中。20MA付近から再上昇の可能性あり。
- 1H足:下降トレンド、。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足20MA付近まで下落→反発上昇→1H足20MAをダウ上昇→目標1H足レジスタンス137.342
②ショート
(B)4H足20MAかつ1H足サポート136.313をダウ下落→目標1H足サポート136.622
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
136.313をダウ下落→(B)ショート
ショート:136.049
T/P:135.621
獲得pips:+42.8
5月通算:4勝0敗、勝率100.0%、平均RR 1.79、獲得Pips +95.0
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