ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)6/9の欧米マーケット影響
次週の日銀会合で金融緩和維持報道でドル円上昇継続。露プーチン大統領発言の地政学リスクオフでドル円下落、カナダ雇用統計の弱い数値が米利上げ期待後退に波及しドル円下落。その後、週末かつ次週FOMC控えて様子見のためか乱高下で方向感なし。
(2)経済指標
・米国ニューヨーク連銀インフレ期待調査
・米国10年債入札
・米国3年債入札
・米国月次連邦財政収支
米国財務省は6月末までに約3500億ドルの短期証券を発行する予定。米国債利回り上昇はドル買い材料だが、新発債の大量発行による既発債の流動性減少はドル売り材料。
米財務省のTビル大量発行、米銀に新たな試練-金融商品の金利上昇へ(Bloomberg)
【債券週間展望】長期金利低下か、FOMCと日銀会合据え置き見通し(Bloomberg)
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事に要注意。
(4)その他
・ウクライナ情勢緊迫化(地政学リスクオフ)
6/12は、6/13米国消費者物価指数と6/14FOMC控えて動きが様子見により値動きが乏しいと予想。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:50 経済指標
日本国内企業物価5月度
前月比:前回0.2%(改定0.3)、予想0.1%、結果-0.7%(×)
前年比:前回5.8%(改定5.9)、予想5.7%、結果5.1%(×)
企業物価、5%以上上昇24カ月連続 過去最長(日本経済新聞)
【考察】弱い数値は日銀金融政策維持の後押しで円売り材料だがドル売り強くドル円下落。
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
24:00 経済指標
米国ニューヨーク連銀インフレ期待調査
1年後:前回4.4%、結果4.1%(×)
3年後:前回2.9%、結果3.0%(◎)
5年後: 前回2.6%、結果2.7%(◎)
1年先の米インフレ期待が低下、2年ぶり低水準-5月のNY連銀調査(Bloomberg)
【考察】初動は1年後のインフレ期待低下を受けてドル円下落。
24:30 経済指標
米国3年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.695%、結果4.202%(◎)
【考察】入札好調だったが反応薄。
24:30 経済指標
米国10年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.448%、結果3.791%(×)
【考察】入札不調でドル円上昇だが反応薄。
27:00 経済指標
米国月次連邦財政収支5月度
マイナスは財政赤字、プラスは財政黒字。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回1762億ドル、予想-2330億億ドル、結果-2403億ドル(×)
<まとめ>
東京マーケット:
日経平均株価の推移に連動してドル円乱高下。米国債利回りは上昇基調。
欧米マーケット:
米国債利回り急落、更に株先物下落に連れてドル円も急落スタート。株先物が上昇転換と米国債下落継続時はドル円乱高下だったが、米国債利回りも上昇転換からもドル円急騰。
6月度FOMCは政策金利を据え置きで、7月度は利上げが市場コンセンサスである一方、日銀金融政策決定会合では金融緩和策維持するとの見方のよう。6/12は総じて材料交錯でドル円乱高下。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
6/12(月)は6/9(金)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド縮小のドル売り・買い材料交錯。
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
6月度:据え置き74.6%。25bps引き上げ25.4%。
テクニカル分析
トレード
- 月足:6月陰線形成中。
- 週足:6/5週、陰線。上昇トレンドの調整波。
- 日足:6/9陽線。20MAかつネックラインから反発上昇でレンジ継続。
- 4H足:三角持ち合い。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス139.657をダウ上昇→目標三角持ち合い上限
(B)三角持ち合い上限かつ日足レジスタンス140.159をダウ上昇→目標日足レジスタンス140.628
②ショート
(C)1H足サポート139.272をダウ下落→目標三角持ち合い下限
(D)三角持ち合い下限かつ日足サポート138.926をダウ下落→目標日足サポート138.571
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
139.272をダウ下落→(C)ショート
ショート:139.181
S/L:139.303
獲得pips:-12.2
考察:日足20MA、4H足ボリンジャーバンド-1σ、ラウンドナンバー139.000付近が重なったためか強烈な押し目買い。特に日足20MAに警戒すべきであった。
6月通算:5勝2敗、勝率71.4%、平均RR 2.11、獲得Pips +97.7
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