ドル(USD)
ドル買い材料
- 金融政策
- 米国FOMC議事要旨公表(3/15~3/16開催分)
- 「多数のFOMCメンバーは年内1回以上の0.50%利上げを正当化」「バランスシート縮小は月額上限950億ドル」「ロシアのウクライナ侵攻で、多くの当局者が3月の0.25%の利上げを支持」
- 米国FOMC議事要旨公表(3/15~3/16開催分)
- 政治、経済
- 米経済回復による原油需要拡大→原油価格上昇→インフレ高進→ドル建て決済のために他国のドル需要増
- 3/10 米国消費者物価指数:前年比7.9%上昇は40年ぶり(Bloomberg)
- 3/15 米国生産者物価指数:前年比10%上昇(Bloomberg)
- 3/17 米国フィラデルフィア連銀業況指数3月度:21年11月以来の高水準
- 3/17 米国住宅着工件数2月度:前回かつ予想より強い数値
- 3/24 米国新規失業保険申請件数:前回かつ予想より強い数値
- 3/24 米国製造業PMI速報値3月度、米国サービス部門PMI速報値3月度、米国総合PMI速報値:前回かつ予想より強い数値
- 3/24 米国カンザスシティ連銀製造業活動指数3月度:前回かつ予想より強い数値
- 3/29 米国コンファレンスボード消費者信頼感指数3月度:堅調な雇用市場が下支えで前回かつ予想より強い数値
- 3/31 米国PCEデフレータ2月度:前年比6.4%上昇は予想通りであるも強い伸び。
- 4/1 米国雇用統計:失業率と平均時給は前回かつ予想より強い数値
- 要人発言
- 米国メスター・クリーブランド連銀総裁
- 3/3「0.25%利上げから開始し、その後に追加引き締め可能」
- 3/23「バランスシート縮小開始を支持」「今年0.50%の利上げが必要」
- 米国エバンズ・シカゴ連銀総裁
- 3/4「0.25%の7回利上げなら年末に1.75-2%」「3/4雇用統計は金融政策の道筋変えない」
- 3/23「適正金利の私見はFRBの中央値と一致」
- 4/1「今年7回の0.25%の利上げ必要」「複数回の0.5%利上げで政策金利を中立水準に引き上げることについて大きなリスクはない」
- 米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁
- 3/4「3月利上げ予想」「バランスシート縮小は年内開始の見通し」
- 3/25「50bpsの利上げが必要なら実施すべき」「インフレデータは予想よりはるかに高い」
- 米国ウォラーFRB理事
- 3/18「今後数カ月での0.5ポイント利上げ検討支持」
- 米国ブラード・セントルイス連銀総裁
- 3/2「3月、5月、6月の会合にかけて1.00%利上げ案に賛同」
- 3/18「年内3%超への政策金利引き上げを支持」
- 3/22「50bps利上げは確実に実施」
- 4/7「5月FOMCでバランスシート縮小開始する」「政策金利は年内3.5%到達するべき」
- 米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
- 3/18「インフレ抑制のためにFRBはより積極的に行動する必要がある」
- 米国バーキン・リッチモンド連銀総裁
- 3/18「0.5%利上げ否定せず」
- 3/21「インフレを抑えるために0.50%刻みの利上げ可能」
- 3/30「5月に0.5%利上げにオープン」
- 4/6「金利を正常化させる時」「50bp利上げは確実にあり得る」
- 米国ボスティック・アトランタ連銀総裁
- 3/21「今年6回の利上げを予想、来年は2回の利上げ見込み」
- 米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁
- 3/23「少なくとも2.5%利上げが必要」「0.50%利上げはデータ次第」
- 3/25「50bpsの利上げが必要なら実施すべき」「インフレデータは予想よりはるかに高い」
- 4/4「5月FOMCで0.5ポイント利上げの論拠強まる」
- 4/5「早ければ5月FOMCでバランスシートの縮小を開始できる」
- 米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
- 3/29「今年7回利上げ想定」「5月会合で0.50%利上げ排除しない」
- 4/6「バランスシート縮小はまもなく開始される」「インフレは極度に過熱」
- 米国ジョージ・カンザスシティ連銀総裁
- 4/5「0.5%利上げを考える必要がある」「インフレ抑制のために中立水準より政策金利を上げる可能性」
- 米国ブレイナードFRB副議長
- 4/5「利上げで金融引き締める」「早ければ5月FOMCでバランスシートの縮小開始」「インフレは高すぎで更に上昇の懸念あり」
- 米国メスター・クリーブランド連銀総裁
- 地政学リスク
- ウクライナへロシア侵攻による制裁→ロシア産原油のドル建て決済不可→原油先物価格急騰→インフレ加速
- 米国がロシア産エネルギー輸入禁止→原油先物価格上昇→インフレ加速
- ウクライナ情勢悪化で有事のドル買い入りやすい地合い
ドル売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 米中貿易戦争:米商務省、「輸出注意リスト」に中国33企業・団体追加
- 3/8 米国貿易収支1月度:過去最大の貿易赤字(Bloomberg)
- 3/16 米国小売売上高2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 3/24 米国耐久財受注(速報値) 2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 3/25 米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 3/27 バイデン米政権、富裕層の未実現キャピタルゲイン最低20%課税提案へ(Bloomberg)
- 3/29 米2年債と10年債の利回り逆転、2019年以降で初-景気後退シグナルか(Bloomberg)
- 4/1 米国雇用統計3月度:非農業部門雇用者数は前回かつ予想より弱い数値
- 4/1 米国ISM製造業景気指数3月度:前回かつ予想より弱い数値。2020年以来の低水準
- 4/5 米国サービス・総合PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値。
- 要人発言
- 米国パウエルFRB議長会見
- 3/18「0.50%利上げはデータ次第」「バランスシート縮小は5月公表」⇒市場予想通りや具体性がない⇒ハト派的
- 3/28 バイデン米大統領、5.8兆ドル規模の予算教書提示-記録的な増税含む(Bloomberg)
- 米国エバンス・シカゴ連銀総裁
- 4/7「2022年後半か2023年初頭に中立金利達成見込み」
- 米国ボスティック・アトランタ連銀総裁
- 4/7「中立金利到達させることは適切」
- 米国パウエルFRB議長会見
- 地政学リスク
- 台湾情勢を巡る米中関係悪化
- ウクライナ情勢緊迫化
- ロシア制裁でドル決済が使えなくなったら、ロシアはドル売り中国人民元買いの可能性
- 安全資産米国債買い→米国債利回り低下
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ロング縮小 (Reuters)
米利上げ期待とウクライナ情勢悪化リスクオフでドルは買い材料が優勢と推測します。
円(JPY)
円買い材料
- 金融政策
- 日銀、量的緩和じわり修正 国債保有残高13年ぶり減少(1/5, 日経新聞):弱いながらも実質的なテーパリング
- 政治、経済
- 2/1 大手銀行5行が10年固定の住宅ローン基準金利を0.05~0.10%引き上げ。
- 3/18 日本消費者物価指数2月度:6カ月連続上昇。エネルギーは41年ぶり高水準
- 3/29 日本雇用統計2月度:完全失業率と有効求人倍率は前回かつ予想より強い数値。
- 4/8 日本国際収支2月度:経常収支は前回かつ予想より強い数値。
- 要人発言
- 松野官房長官
- 3/29「最近の円安進行を含め、日本経済の動向を注視」「為替はファンダメンタルズを反映し安定的な推移が望ましい」⇒円安牽制発言
- 神田財務官
- 3/29「為替の安定は重要で急激な変動は望ましくない」
- 鈴木財務相
- 3/29「悪い円安にならないよう注視」
- 4/5「為替の安定は重要」「為替の急激な変化は一番に注意が必要」
- 岡本財務副大臣
- 4/5「為替の急激な変動は好ましくない」
- 黒田日銀総裁
- 4/5「為替相場の変動はやや急」
- 岸田首相
- 3/31「為替の安定は重要、急速な変動は望ましくない」
- 松野官房長官
- 地政学リスク
- 台湾情勢を巡る米中関係悪化
- 北朝鮮の軍事行動:ミサイル発射は2022年に13回
- ウクライナ情勢悪化
- 日本は世界最大の対外純資産保有国(財務省統計):円売り→外貨買い→海外資産買い。リスクオフで、海外資産売り→外貨売り→円買い
円売り材料
- 金融政策
- 3/18 日銀金融政策決定会合:政策金利-0.1%維持、金融緩和継続、必要なら追加緩和。
- 3/24【日銀議事要旨】(1月17-18日分):「物価2%上昇定着まで緩和を行うことが最も確実」
- 3/28 日銀、10年国債で指し値オペ通告。0.25%で買入金額は無制限。
- 3/30 日銀、国債買い入れについて「必要に応じオファー日程追加・増額」
- 3/31 日銀、4-6月期の国債買い入れ増額を発表
- 政治、経済
- 日本以外でテーパリングや利上げ実施する国が増加→円を売って海外通貨買って利回りが良い海外国債などに投資した方が良い。
- 原油など資源価格高騰→輸入物価上昇→資源輸入への支払い増→日本の経常収支悪化(貿易赤字拡大)
- 3/18 円の先安観強まる 通貨オプション市場、1月以来水準(日本経済新聞)
- 年度末決算に向けた本邦機関投資家のレパトリエーション(国外滞留資金の本国環流)の解消
- 要人発言
- 日銀黒田総裁
- 3/18「金融政策を修正する必要性ない」「円安は日本の経済・物価にプラス」⇒円安加速(日本経済新聞)
- 3/25「円安で円の信頼が失われたということはない」
- 3/30「日銀の金融市場調節が直接的に為替に影響与えているとは思わない」
- 4/5「円安が日本経済にプラスの認識変わらない」「出口議論は時期尚早」
- 片岡日銀審議委員
- 3/24「より金融緩和姿勢を強める必要がある」
- 野口日銀審議委員
- 4/7「デフレ脱却に円安はプラス」
- 日銀黒田総裁
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:日本企業のロシア離れ加速
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ショート大幅拡大(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
日米金融政策差や円売り優勢。突発的なウクライナ情勢悪化で円買いも生じやすいと考えます。
ユーロ(EUR)
ユーロ買い材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 4/1 欧消費者物価指数(HICP)3月度速報値:過去最高更新
- 4/4 独貿易収支2月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/5 独非製造業PMI確報値3月度:前回かつ予想より強い数値
- 4/5 欧非製造業PMI確報値3月度:前回かつ予想より強い数値
- 要人発言
- 独ナーゲル連銀総裁
- 3/2「ユーロ圏のインフレは驚異的なものになる可能性」「金融政策の正常化に重点を置く方針を維持すべき」
- 3/21 「低インフレの環境が再び訪れる可能性は低い」
- 4/1「インフレ率は再び大きく予想を上回った」
- 4/6「近く利上げ必要となる可能性」
- シュナーベルECB専務理事
- 3/17「短期的なインフレ圧力は優勢」「エネルギー価格インフレの新たな時代に突入」
- オランダ・クノット中銀総裁
- 3/17「今年2回の利上げを排除しない」(Bloomberg)
- 3/22「年内利上げかなり現実的」
- 4/2「9月以降はいつでも利上げあり得る」
- スロベニア・バスレ中銀総裁
- 3/29「今年の利上げは可能」
- 4/4「マイナス金利は今年終盤か来年初めまでに終了」
- ホルツマン・オーストリア中銀総裁
- 3/30「年内2回の利上げを主張」
- ECBレーン理事
- 3/29「年内利上げの可能性あり」
- 3/31「データに依存し続けることが重要」「インフレは約2%の目標で安定する可能性がある」
- カジミール・スロバキア中銀総裁
- 3/30 「ウクライナの紛争が劇的に高まらない限り最初の利上げは年末」
- マクルーフ・アイルランド中銀総裁
- 3/30「ECBは物価安定のため、必要な行動をとる」
- ECBデギンドス副総裁
- 3/31「数カ月はインフレ加速の公算大」
- 独ナーゲル連銀総裁
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ロング拡大(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
ユーロ売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 英国とEUの北アイルランド議定書議論難航
- ドイツエネルギー当局:ノルドストリーム2(独露間をつないだ天然ガスパイプライン)稼働前の認証プロセス停止→天然ガス価格高騰→ユーロ圏景況悪化懸念
- 3/15 欧ZEW景況感指数3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 3/15 独ZEW景況感指数3月度:前回かつ予想より弱い数値。過去最大の落ち込み。
- 3/17 欧州自動車販売2月度:過去最低更新(Bloomberg)
- 3/25 独Ifo景況感指数3月度:前回かつ予想より弱い数値。コロナ禍初期以来の低さ。
- 4/1 独製造業PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/1 欧製造業PMI3月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/6 独製造業新規受注2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 4/6 欧生産者物価指数2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 要人発言
- レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト
- 3/2「一時的な高インフレに対応して政策を引き締めることは逆効果」
- ラガルドECB総裁
- 3/10「成長見通しへのリスクが著しく増大」→物価上昇とスタグフレーション懸念
- フランス・ビルロワドガロー中銀総裁
- 3/11「資産購入終了から利上げへの流れは自動的でない」(Bloomberg)
- ラトビア・カザークス中銀総裁
- 3/14「エネルギー価格高騰の対応として利上げは良くない方法」
- ロシア・プーチン大統領
- 3/31「非友好国」に指定した国や地域に対し、ロシア産天然ガスの取引代金を通貨ルーブルで支払うよう命じる大統領令に署名
- ビスコ・イタリア中銀総裁
- 3/23「ECB、緩和スタンス維持可能」
- レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化
- ウクライナとロシア停戦交渉進展なし
- エネルギー価格急騰→物価上昇→欧州経済悪化→スタグフレーション懸念
- ウクライナ情勢悪化
ウクライナ情勢悪化の継続でユーロ売り優勢。
ポンド(GBP)
ポンド買い材料
- 金融政策
- 3/17 英中銀(BOE)金融政策決定会合:0.25%追加利上げ(0.75%)見込み。
- 政治、経済
- 3/11 英国月次GDP1月度:前回かつ予想より良好。
- 3/15 英国雇用統計2月度:前回かつより強い数値。
- 3/23 英国消費者物価指数2月度:前年比+6.2%は30年ぶり上昇率。
- 3/23 英国生産者物価指数2月度:前回かつより強い数値。
- 3/31 英国経常収支第4四半期:前回かつより強い数値。
- 3/31 英国実質GDP確報値第4四半期:前回かつより強い数値。
- 4/5 英国非製造業PMI3月度確報値:前回かつより強い数値
- 要人発言
- 3/1 サンダース英中銀金融政策委員会委員:「一段の引き締めが必要となる可能性
- 3/1 マン英金融政策委員会委員:「4月の英国インフレ率は7.25%に向かっている」
ポンド売り材料
- 金融政策
- 3/17 英中銀(BOE)金融政策決定会合:今後の利上げについて「可能性が高い」から「適切となる可能性」に文言が変更。予想よりハト派で追加利上げ後退(Reuters)。
- 政治、経済
- 北アイルランド議定書の効力停止懸念
- 3/11 英国貿易収支1月度:前回かつ予想より弱い数値。
- 3/24 2022年の英国成長率予測3.8%に引き下げ。戦争やコスト高影響
- 3/24 英国製造業PMI3月度:5カ月ぶりの低水準
- 3/25 英国小売売上高2月度:前回かつ予想より弱い数値。
- 4月に家計向けのエネルギー料金を50%引き上げ。消費マインド悪化で景気下振れリスク
- 4/1 英国製造業PMI3月度確報値:前回かつ予想より弱い数値
- 要人発言
- 英中銀カンリフ副総裁
- 3/17「金利据え置き主張」
- 4/4「持続的な利上げ不要」
- 英中銀カンリフ副総裁
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化
- ロシア産原油輸入削減→インフレ加速→スタグフレーション懸念
- ウクライナ情勢悪化
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ショート拡大(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
追加利上げ後退かつウクライナ情勢悪化のリスクオフでポンド売り優勢と推測します。
豪ドル(AUD)
豪ドル買い材料
- 金融政策
- 4/5 豪準備銀行(RBA)理事会:
予想通り政策金利を0.10%据え置き。声明文で利上げに関して「忍耐強く」との文言が削除⇒早期利上げ示唆
- 4/5 豪準備銀行(RBA)理事会:
- 政治、経済
- 3/17 豪雇用統計2月度:前回かつ予想より強い数値。
- 要人発言
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化
- 小麦やトウモロコシ等の農作物と液化天然ガス等の資源を、ウクライナやロシア産から豪州産への代替需要高まり。
- ウクライナ情勢悪化
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ショート縮小(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
豪ドル売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 4/7 豪貿易収支2月度:前回かつ予想より弱い数値
- 要人発言
- ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
- 3/11「年内の利上げはあり得る」「来年まで利上げはないシナリオもある」→早期利上げに慎重姿勢(Bloomberg)
- ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:米国株下落の影響でリスクオフ
- NSW州北東部と中北部海岸両地域に洪水警報と避難命令が発令
ウクライナ情勢悪化による農作物やエネルギー資源需要増で豪ドルは買い材料が優勢と推測します。
カナダドル(CAD)
カナダドル買い材料
- 金融政策
- 3/2 カナダ中銀(BOC)金融政策会合:予想通り政策金利0.50%に引き上げ。追加利上げ示唆(Bloomberg)
- 政治、経済
- 要人発言
- マックレムBOC総裁
- 3/3「バランスシート縮小は比較的迅速に」
- コジッキBOC副総裁
- 3/25「物価圧力高まれば力強く対応」
- マックレムBOC総裁
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢緊迫化:原油だけでなく天然ガス価格高騰
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ロングへ転換(シカゴ投機筋IMMポジション推移)
カナダドル売り材料
- 金融政策
- 政治、経済
- インフレへの対応として大規模な石油放出⇒原油先物価格急落
- 新型コロナ
- 中国コロナ再拡大でロックダウン⇒原油の世界需要低迷の懸念強まる
追加利上げ期待とウクライナ情勢悪化による原油先物価格急騰からカナダドルは買い材料優勢と推測します。
人民元(CNH)
人民元買い材料
- 金融政策
- 政治、経済
- 要人発言
- ロシア・シルアノフ財務相
- 3/14 「西側諸国の制裁でロシア中央銀行の外貨準備はドルやユーロ建てが凍結。ロシアの外貨準備で中国人民元利用」(Reuters)
- ロシア・シルアノフ財務相
- 新型コロナ
- 地政学リスク
- ウクライナへロシア侵攻で各国制裁→ロシア産原油のドル建て決済不可→ロシアが友好的国の中国人民元買いに向かう可能性
人民元売り材料
- 金融政策
- 3/21 中国最優遇貸出金利を据え置き
- 政治、経済
- 新型コロナ
- 中国の新型コロナ新規感染、上海ロックダウン中も感染拡大
- 地政学リスク
- ウクライナ・ロシア紛争の後は、中国・台湾紛争による経済悪化危機感が増加。
新型コロナ感染拡大に伴うロックダウンで人民元は売り材料優勢と推測します。
原油
原油買い材料
- 政治、経済
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:需要増、供給不安→原油価格高騰
- 3/25 サウジアラビアのジェッダにあるアラムコ石油施設がミサイル攻撃を受け大規模火災
原油売り材料
- 政治、経済
- 4/6 IEA加盟国、石油備蓄から追加で6000万バレル協調放出(Bloomberg)
- 新型コロナ
- 中国感染拡大で上海ロックダウン⇒中国景気減速⇒エネルギー需要減少
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ロング縮小(ネット +318,731 → +308,594 、前週比 -10,137 )
中国景気悪化による原油売り優勢と推測します。
金
金買い材料
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:安全資産の金買い増加
- IMM通貨先物
- 3/29時点、ロング拡大(ネット +248,032 → +257,596 、前週比 + 9,564 )
金売り材料
- 地政学リスク
- ウクライナ情勢悪化:有事の金売り(日経新聞)
- IMM通貨先物
- 4/5時点、ロング拡大(ネット +257,596 → +245,541 、前週比 -12,055 )
ウクライナ情勢悪化による安全資産の金買い優勢と推測します。
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