ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
(1)1/4の欧米マーケット影響:株先物・株価指数上昇のリスクオンで巻き戻しの強い円売りでドル円上昇、米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言、米国JOLT求人労働異動調査の強い数値で50bps利上げの可能性が示唆されてドル円上昇。
総じて強い円売り主導の動きであったことから、1/5も円売り継続ならドル円上昇スタートと推測。
(2)米国経済指標(⑥):ADP雇用者数、PMI確報値(サービス業、総合)
(3)米国要人発言:複数のFRB当局者
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
欧州マーケット(17:00~25:30)
14:09 要人発言
IMF高官(Reuters)
「米国の利上げ継続必要」
【考察】タカ派発言。FRB政策への影響力ないもののドル円上昇継続。
21:30 経済指標
米国チャレンジャー人員削減12月度
米国雇用統計の2日前に発表。「前回より高い数値→ドル売り材料」、「前回より低い数値→ドル買い材料」
前年比:前回416.5%(改定)、予想-、結果129.1%(◎)
22:15 経済指標
米国ADP雇用者数12月度(Bloomberg)(過去の発表日:8/31, 10/5, 11/2, 11/30)
前月比:前回12.7万人(改定18.2)、予想14.9万人、結果23.5万人(◎)
【考察】強い数値でドル円急騰。
22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg)
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.5万件(改定22.3)、予想23.0万件、結果20.4万件(◎)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回171.0万件(改定171.8)、予想172.5万件、結果169.4万件(◎)
22:30 経済指標
米国貿易収支11月度(Bloomberg)
貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-782億ドル(改定-778)、予想-630億ドル、結果-615億ドル(◎)
【考察】全て強い数値でドル円急騰。
22:35 要人発言
米国ジョージ・カンザスシティー連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「政策金利を5%超に引き上げて、2024年も5%超で維持が必要」
【考察】タカ派発言でドル円上昇継続
NYマーケット(23:30~30:00)
23:20 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「インフレは高すぎる」
【考察】タカ派発言でドル円上昇継続
23:45 経済指標
米国PMI確報値12月度:基準50。景気先行性高いため注目度高い。更に速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回44.4、予想44.4、結果44.7(◎)
総合:前回44.6、予想44.6、結果45.0(◎)
【考察】強い数値でドル円上昇継続。
25:00 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回71.8万バレル、予想152.0万バレル、結果169.4万バレル(×)
ガソリン在庫:前回-310.5万バレル、予想-51.0万バレル、結果-34.6万バレル(×)
27:20 要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「2023年にはインフレが緩和する見込み」
【考察】従来よりハト派発言でドル円下落。
29:06 要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「利上げの前倒しを支持」
【考察】タカ派発言でドル円上昇。
東京マーケット:オープン前からリスクオフ円買い強くドル円下落だったものの、リスクオフ後退かつ米国債利回り上昇で全戻し。
欧米マーケット:米国ADP雇用者数、PMI確報値等の指標が強く、米国ボスティック・アトランタ連銀総裁のタカ派発言でドル円急騰。米国ブラード・セントルイス連銀総裁のハト派発言でドル円下落からタカ派発言もありドル円上昇。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- USD(基軸通貨):米国ADP雇用者数、PMI確報値等の指標の強い数値、米国ボスティック・アトランタ連銀総裁のタカ派発言で買い。米国ブラード・セントルイス連銀総裁のハト派発言で売り、同総裁タカ派発言で買い。
- JPY(リスクオフ通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
- CHF(リスクオフ通貨):
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。
- GBP(リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数下落のリスクオフで売り。
米国債イールドカーブ
1/5(木)は1/4(水)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。ドルインデックス上昇しており、金利上昇の動きと一致。つまり、ドル円上昇の主因は金上昇。
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:12月大陰線で引け。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
- 週足:1/2週、陰線から陽線形成へ転換。週足下降トレンドの調整波形成中。
- 日足:1/4大陽線。下降チャネル上限や20MA付近まで上昇継続の可能性あり。
- 4H足:レンジを大陽線でブレイク。上昇継続の可能性あり。
- 1H足:上昇トレンド
- 15M足:上昇トレンドからレンジに移行中。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス132.697上抜け→レジサポ→目標1H足レジスタンス133.030
②ショート
(C)1H足サポート132.333かつ200MA下抜け→レジサポ→目標1H足サポート132.006
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー
トレード1
15M足下降ダウで132.333下抜け→(B)ショート
ショート:132.301
T/P:132.005
獲得pips:+29.6
トレード2
132.697上抜け→レジサポ→(A)ロング
ロング:132.802
S/L:132.691
獲得pips:-11.1
考察:1H足上ヒゲで大きく戻されSL。もっと早いタイミングでロング入る以外に負け回避難しい位置。
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