2023年9月8日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)9/7の欧米マーケット影響
欧州オープン揉み合いから、「中国のiPhone使用禁止拡大報道→株価指数下落→リスクオフ円買い」でドル円じり下げ147.22を付けたが、米国経済指標の強い数値で一気に上昇。
しかし、「中国のiPhone使用禁止拡大報道の影響大きく再びリスクオフ円買い」、「米国債利回り低下→ドル売り」で一気に切り返し急落で日足安値147.04まで下落。だが147.00付近は押し目買いも入りやすく引けに掛けて持ち直し
日足終値147.30。

(2)経済指標
・日本毎月勤労統計
・日本GDP2次速報値
・日本国際収支
・米国卸売在庫確報値

(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(ドル売り材料)
・FRB要人
ドル急上昇に警戒強まる-日本と中国の通貨防衛エスカレート(Bloomberg

(4)その他
・実質五十日仲値
・メジャーSQ(9月限先物オプション取引の特別清算指数算出)
・来週のドル・円は底堅い推移か、日米金利差やリスクオンの円売り支え(Bloomberg

前日リスクオフの影響を引き継いでドル円下落しても、ドル円上昇トレンドが続きやすい地合いに変わりはないことから、ドル円下落は押し目買いの機会になると推測。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:00~要人発言
米国ローガン・ダラス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
米ダラス連銀総裁、9月に1回見送り後に利上げ再開必要も(Bloomberg

【考察】ハト派、タカ派発言

8:30 経済指標
日本毎月勤労統計
前回2.3%(改定)、予想2.3%、結果1.3%(×)
7月実質賃金2.5%減 16カ月連続マイナス、下落率拡大(日本経済新聞

8:50 経済指標
日本GDP2次速報値
前期比:前回果1.5%(改定)、予想1.5%、結果1.2%(×)
前期比年率:前回6.0%(改定)、予想6.0%、結果4.8%(×)
GDPデフレータ前年比:前回3.4%(改定)、予想3.3%、結果3.5%(◎)
GDP4.8%増に下方修正 4〜6月改定値、設備投資下振れ(日本経済新聞

8:50 経済指標
日本国際収支
経常収支:前回15088億円(改定)、予想22770億円、結果27717億円(△)
経常収支(季調済):前回23459億円(改定)、予想22200億円、結果27669億円(◎)
貿易収支:前回3287億円、予想1679億円、結果682億円(○)
7月の経常黒字、3.1倍の2兆7717億円 貿易収支が改善(日本経済新聞

東京マーケット(9:00~15:00)

9:38~要人発言
鈴木財務相

【考察】円安牽制発言でドル円下落継続。

9:55 実質五十日仲値(9/10祝日休場)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

23:00 経済指標
米国卸売在庫確報値
前月比:前回-0.1%(改定-)、予想-0.1%、結果-0.2%(×)

28:30 経済指標
IMM通貨先物9/5時点(ポジション推移
円ショート縮小

29:00 報道
マイナス金利解除「物価上昇に確信持てれば選択肢」…植田日銀総裁インタビュー(読売新聞

【考察】NYマーケットクローズ直後の報道。タカ派発言と捉えられ週明けドル円下落スタートに要警戒か。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値147.30。
東京高値147.38を付けた後、「前日の中国iPhone使用禁止拡大報道の波及→米中対立激化→日経平均株価ギャップダウンスタート→リスクオフ円買い」かつ「米国債利回り下落→ドル売り」。更にこのタイミングで鈴木財務相の円安牽制発言で日足安値146.59まで急落。
一方で、安値でドルを買い損ねていた実需筋の参入機会となり、ほぼ全戻し上昇。その後は揉み合い。

きょうの国内市況(9月8日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州リスクオンスタートでドル円安値切り上げ継続、上値も重くチャネル状に推移だが、下がれば押し目買いが入りやすい地合いは継続。
「原油価格上昇→インフレ懸念かつ日本貿易収支悪化懸念→ドル買いかつ円売り」「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」で日足高値147.88。
NYマーケットクローズ直後の植田日銀総裁インタビュー記事はタカ派発言と捉えられ週明けドル円下落スタートに要警戒か。
日足終値147.80。

【欧州市況】株は小幅反発、高級品銘柄が回復-英・独債上昇(Bloomberg
【米国市況】ドル指数が8週連続高、2005年以来最長-147円台後半(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

9/8(金)は9/7(木)に対しツイスト(短期金利上昇、長期金利低下)、逆イールド拡大。ドル売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
9月公表:据え置き93.0%、25bps引き上げ7.0%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:9/4週、陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:9/7陰線。上昇チャネル付近。9/8も一旦上昇優勢か。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:下降チャネル。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足20MAをダウ上昇→目標日足レジスタンス147.709

②ショート
(B)1H足サポート147.037をダウ下落→目標1H足サポート146.664

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
(A)ロング:147.462
S/L:147.350
獲得pips:-11.2

トレード2
(A)ロング:147.435
T/P:147.709
獲得pips:+27.4

9月通算:2勝1敗、勝率66.7%、平均RR 2.03、獲得Pips +47.3

(Trading View)

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