ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)9/20の欧米マーケット影響
注目のFOMC公表は予想通り政策金利据え置きだったが、声明・政策金利見通しはタカ派でドル円上昇。更にパウエルFRB議長会見の総じてタカ派であり日足高値148.36を付けた。
日足終値148.35。
(2)経済指標
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国経常収支
・米国フィラデルフィア連銀景況指数
・米国中古住宅販売件数
・米国景気先行指数
(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制
・中国人民銀行の元安牽制(元買いドル売り材料)
(4)その他
・GMとUAWの労使交渉は難航、合意には程遠い状態-関係者(Bloomberg)
・日銀金融政策決定会合のリーク報道
FOMC公表とパウエルFRB議長のタカ派姿勢を引き継いで、本日もドル円上昇と推測。パウエル議長は今回も追加利上げは「データ次第」としていることから、「米国経済指標の強い数値→ドル買い→ドル円上昇」が進みやすい。
懸念点は、政府日銀要人の円安牽制や中国人民銀行の元安牽制によるドル円急落。しかし、上昇トレンドが変わる材料にはならないことから、押し目買いの機会になりやすい。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
11:09~要人発言
松野官房長官
過度な変動にあらゆる選択肢排除せず、1ドル148円台で-官房長官(Bloomberg)
【考察】円安牽制発言→ドル円下落→影響薄く即全戻し
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:08 要人発言
ロシア、21日からガソリンとディーゼル油の輸出を禁止-政府発表(Bloomberg)
【考察】原油先物価格上昇→インフレ懸念→ドル買い・円売りでドル円上昇。だがリスクオフ円買いも強く全戻し下落。
21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.0万件(改定)、予想22.4万件、結果20.1万件(◎)
米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回168.8万件(改定168.3)、予想169.4万件、結果166.2万件(◎)
21:30 経済指標
米国経常収支
前回-2193億ドル(改定-2145)、予想-2200億ドル、結果-2121億ドル(◎)
21:30 経済指標
米国フィラデルフィア連銀景況指数
米国ISM製造業購買担当者景気指数と相関性あるため注目される。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
基準0、前回12.0(改定)、予想-0.4、結果-13.5(×)
23:00 経済指標
米国中古住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回407万件(改定)、予想412万件、結果404万件(×)
前月比:前回-2.2%(改定)、予想0.8%、結果-0.7%(△)
23:00 経済指標
米国景気先行指数
前月比:前回-0.4%(改定-0.3)、予想-0.5%、結果-0.4%(○)
26:53 要人発言
岸田首相、円相場の変動「あらゆる選択肢排除せず」(日本経済新聞)
【考察】円安牽制発言→ドル円反応薄。
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値148.35。
前日FOMC・パウエル議長会見のタカ派姿勢を受けて日足高値148.46を付けたものの、「米国債利回り低下」、「米国高金利嫌気→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、明日の日銀金融政策決定会合公表の警戒感から、ドル円下落から揉み合い。
きょうの国内市況(9月21日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン前から、東京マーケットの影響引き継いで「リスクオフ米国債買い→米国債利回り低下や→ドル売り」、「米国FRBタカ派姿勢→米国高金利嫌気→株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」、更に翌日の日銀金融政策決定会合公表の政策修正警戒感からか日足安値147.32へ急落。
前日FOMC公表・パウエル議長会見でのドル円上昇を全戻し。
日足終値147.57。
【欧州市況】株は大幅安、タカ派的な米当局に反応-英国債下落(Bloomberg)
【米国市況】株は続落、FOMCの余震じわり-日銀会合控え円は上昇(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
9/21(木)は9/20(水)に対し(短期金利同等、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル買い材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)
FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool)
11月公表:据え置き68.6%、25bps引き上げ31.4%、50bps引き上げ0.0%
テクニカル分析
トレード
- 月足:9月陽線形成中。レンジ内の上昇トレンド。
- 週足:9/18週、陽線形成中。上昇トレンド。
- 日足:9/20下長ヒゲ陽線。上昇チャネルの高値更新。9/21上昇の可能性高い。
- 4H足:上昇トレンド。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:上昇トレンド。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート148.141付近まで下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス148.351
(B)1H足レジスタンス148.351をダウ上昇→目標日足レジスタンス148.725
②ショート
(C)日足レジスタンス148.725付近まで上昇→4ダウ転換下落→目標1H足サポート148.351
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
(B)ロング:148.328
S/L:148.15
獲得pips:-17.8
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