2023年5月10日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)5/9の欧米マーケット影響
注目度の高い経済指標がなく、米国債務上限問題が相場の主材料。問題解決の見通し立っていないことから、ドル買い円買い又はドル売り円売りが連動する局面多くドル円方向性なし。

(2)経済指標
・米国消費者物価指数
・米国10年債入札
・米国月次連邦財政収支

(3)要人発言
・FRB当局者

(4)その他
・欧米金融システム不安に関する要人発言や報道
・米国債務上限問題に関する要人発言や報道

注目度の高い米国消費者物価指数の結果次第。
但し、米国債務上限問題や欧米金融システム不安が燻っており、強い数値が出ても政策金利据え置きの市場コンセンサスが変わる可能性は低く、一旦ドル円急騰してもトレンドは出にくい見込み。
一方、サプライズの弱い数値が出ればドル円急落が続きやすいと推測。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

13:16~要人発言
植田日銀総裁(Bloomberg
「物価安定の実現に時間を要する」
「出口局面のを具体的に議論できる状況にない」
「ETFの買い入れ、特段大きな問題が生じていない」

【考察】ハト派発言。サプライズでないもののドル円上昇。

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国消費者物価指数4月度(CPI)(過去の発表日; 8/109/1310/1311/1012/131/122/143/14, 4/12, 5/10)(Bloomberg)(Bloomberg)(Bloomberg
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」

前月比:前回0.1%(改定)、予想0.3%、結果0.4%(◎)
前年比:前回5.0%(改定)、予想5.0%、結果4.9%(×)
コア前月比:前回0.4%(改定)、予想0.3%、結果0.4%(○)
コア前年比:前回5.6%、予想5.5%、結果5.5%(○)

【考察】注目度の高いコア指数を含め総じて強い数値。しかし、総合前年比4.9%の5%割れは2021年4月以来(2年ぶりの低水準)のサプライズでドル円急落。直前までドル円じり上げ織り込みが進んでいたことでSell the factのような動き。単に結果と予想の比較だけでは判断難。

26:00 経済指標
米国10年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.455%、結果3.448%(◎)

【考察】入札好調でドル円下落。

27:00 経済指標
米国月次連邦財政収支4月度
マイナスは財政赤字、プラスは財政黒字。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-3781億ドル、予想2350億ドル、結果1762億ドル(△)

<まとめ>

東京マーケットオープン前:
日足始値135.23。

東京マーケット:
始値135.30。
日経平均株価ギャップダウンスタート。リスクオフで下落し、東京安値135.07を付けたが、下値135.00付近は固かった。その後、植田日銀総裁のハト派発言で緩やかに上昇。
終値135.34。
東京クローズ後も上昇し、欧州オープン前に日足高値135.47を付けた。

欧州マーケット:
始値135.39。オープン直後から下落し、135.12。ここでも下値135.00を抜けれず、注目の米国消費者物価指数を控えて強い数値を期待した織り込みの為か、発表直前に135.42まで上昇。
発表後、総じて強い数値であったが、総合前年比の弱さが材料視しされ、135.34から134.29まで急落。

NYマーケット:
始値134.68。ダウ平均株価はギャップアップスタートからの急落で、強いリスクオフ円買いでドル円下落継続し、日足安値134.11を付けた。
終値134.35。
日足終値134.38。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

5/10(水)は5/9(火)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・買い材料。
ドルインデックス日足陰線は金利低下の影響大。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg

6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.0%、据え置き93.9%。25bps引き上げ6.1%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

トレード

  • 月足:5月陰線形成中。
  • 週足:5/8週、陽線形成中。
  • 日足:5/9陽線。20MAや押し安値133.64付近で下げ止まり反発上昇中。
  • 4H足:レンジ。20MAが上向きつつあり上昇優位。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:上昇トレンド。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート134.654付近まで下落→ダウ転換下落→目標1H足レジスタンス135.259
(B) (A)後、1H足レジスタンス135.259をダウ上昇→目標ラウンドナンバー136.000

②ショート
(C)1H足サポート134.654をダウ下落→目標日足サポート134.263
(D)日足サポート134.263をダウ下落→目標4H足サポート133.751

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
米CPIの弱い数値→134.654をダウなし下落→(C)ショート
ショート:134.508
S/L:134.630
獲得pips:-12.2
考察:1H足サポートが強く急反発上昇。その後、(C)目標到達。仕方ない負けか。
5月通算:4勝3敗、勝率57.1%、平均RR 1.79、獲得Pips +44.6

(Trading View)

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