2023年12月4日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)12/1の欧米マーケット影響
米国ISM製造業景気指数の弱い数値で景気後退懸念からドル円急落。米国パウエルFRB議長発言は総じてタカ派でしたが、楽観的な市場を強く牽制する表現はなく利上げ慎重なハト派発言が材料視されドル円急落継続し日足安値146.66を付けた。
日足終値146.81。

(2)経済指標
・米国製造業新規受注
・米国耐久財受注確報値

(3)要人発言
・日銀「金融政策の多角的レビュー」に関するワークショップ(9:30~18:00):第1回「非伝統的金融政策の効果と副作用」(日本銀行)(Bloomberg

(4)その他
・過度な米利下げ織り込み観測の巻き戻し有無
・TOM効果
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。「株買い→円売り材料」、「株売り→円買い材料」になり得る。

・来週のドル・円は上値重い、雇用統計など米利下げ観測裏付けるかが鍵(Bloomberg
・【債券週間展望】長期金利上昇か、10年債入札に向け金利の反発続く(Bloomberg
・【日本株週間展望】調整か、米景気や為替不透明-日銀イベントは注視(Bloomberg):「米国債利回り低下→株高リスクオンから米国景気後退懸念示唆に移りつつある」

本日注目度の高い材料なし。従って、先週12/1(金)の米国ISM製造業景気指数の弱い数値と米国パウエルFRB議長発言は利上げ慎重なハト派発言の影響を引き継いでドル円下落スタート優勢。
一方でパウエル議長発言は総じてタカ派だったことには変わりなく、市場が過度に米利下げを織り込み過ぎているとの見方もある。FRBインフレ退治と景気後退抑制のバランスを取るためには、米国10年債利回り4.5~5.0%付近が適切と推測されていることに対して先週末4.2%。つまり、4.5%を大きく下回っており、インフレ退治の長期化懸念が再燃すれば米国10年債利回り上昇に連れて巻き戻しのドル買いからドル円急上昇が生じる可能性も高いと推測する。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

24:00 経済指標
米国製造業新規受注
前月比:前回2.8%(改定2.3)、予想-3.0%、結果-3.6%(×)

24:00 経済指標
米国耐久財受注確報値:設備投資の先行指標
前月比:前回-5.4%(改定)、予想-5.4%、結果-5.4%(○)
コア前月比:前回0.0%(改定)、予想0.0%、結果0.0%(○)

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値146.81。
前週NYマーケットでの急落を引き継いでオープン直後の東京安値146.23(米国10年債利回り4.22%)を付けるも、米国10年債利回り4.25%への上昇に連れて東京高値146.90を付けた。市場は2024年3月米利下げ確率約50%を織り込んでいるが、織り込み過ぎとの見方も約50%あることから巻き戻しも生じやすい。

きょうの国内市況(12月4日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン直後147.12(米国10年債利回り4.22%)を付けてからは一転下落から揉み合い。新たな材料待ちの展開。米国製造業新規受注と米国耐久財受注確報値は強弱混在。
しかしながら、米国10年債利回り急上昇に連れてドル円上昇し日足高値147.45を付けた。
目立った材料なかったことから、先週パウエル議長会見後の米利下げ観測織り込み過ぎが一部巻き戻された様子。
日足終値147.23。

【米国市況】株・国債下落、利下げ観測行き過ぎとの見方-147円前半(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

12/4(月)は12/1(金)に対しベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド拡大。ドル買い・売り材料(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMC見通し(CME FedWatch Tool):FRB政策金利525~550bps
12月公表:25bps引き下げ0.0%、据え置き97.7%、25bps引き上げ2.3%
利下げ観測:2024年3月、25bp引き下げ51.9%。

テクニカル分析

トレード

  • 月足:12月陰線形成中。BB+1σへ下落し一旦上昇優位と推測。
  • 週足:11/27週、陰線確定。上昇チャネル下抜けから20MAへ下落。一旦戻し上昇優位。
  • 日足:12/1大陰線。下降トレンド推進波。12/4は下落優勢と推測。
  • 4H足:レンジ。BBスクイーズ。
  • 1H足:下降トレンド。BBエクスパンション。
  • 15M足:下降トレンド。BBエクスパンション。

【シナリオ】

①ロング
(A)日足レジスタンス147.228をダウ上昇→目標4H足レジスタンス147.713

②ショート
(B)4H足レジスタンス147.713付近まで上昇→ダウ転換下落→目標日足サポート146.600
(C) (B)後、日足サポート146.600をダウ下落→目標4足サポート146.210

12月通算:2勝1敗、勝率66.7%、獲得Pips +31.5

(Trading View)

コメント

タイトルとURLをコピーしました