2023年12月26日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)12/25の欧米マーケット影響
東京マーケットで植田日銀総裁のハト派発言でドル円上昇。以降、海外の多くが祝日休場につき値動き小。

(2)経済指標
・日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標
・米国住宅価格指数
・米国S&Pケースシラー住宅価格指数
・米国2年債入札

(3)要人発言

(4)その他
・日米以外の多くの国が祝日休場(英国、欧州ボクシングデー)。
・サンタクロースラリー:年末5営業日と新年2営業日に米国株高となりやすいアノマリー。
【債券週間展望】長期金利は上昇か、日銀総裁講演とオペ減額を警戒(Bloomberg
【日本株週間展望】高値圏を維持、新NISA期待が支え-円高は重し(Bloomberg

本日も日米以外の多くの国が祝日休場。米国経済指標の注目度は中程度であるものの、前日同様に市場参加者が少ないことから、サプライズがあっても小幅推移もしくは急激な乱高下が生じる可能性あり。無理にトレードする相場環境ではないと言えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

12:35 経済指標
日本2年債入札
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもある。

最高落札利回り:前回0.046%、結果0.074%(×)
応札倍率:前回2.91倍、結果3.34倍(◎)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回1銭2厘、結果2銭1厘(×)、

【考察】総じて入札不調。利回り上昇だがドル円反応薄。

14:00 経済指標
日銀、基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行
加重中央値:前回
日銀のインフレ基調指標、11月は全て伸び縮小 22年4月以降で初(Reuters

【考察】物価上昇縮小。日銀金融政策修正観測が後退し、「株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」でドル円上昇。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

23:00 経済指標
米国住宅価格指数
前月比:前回0.6%(改定0.7)、予想0.6%、結果0.3%(×)

23:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格指数
前年比:前回3.92%(改定)、予想4.90%、結果4.87%(△)

全米の住宅価格指数、10月は過去最高を更新-9カ月連続で上昇(Bloomberg

【考察】総じて弱い数値。しかし、過去最高更新、9カ月連続上昇が材料視されドル円上昇。

27:00 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもある。

最高落札利回り:前回5.055%、結果4.314%(◎)
応札倍率:前回2.64倍、結果2.68倍(◎)
外国中銀など間接入札者の落札比率:過去6回平均63.6%、結果77.6%(◎)、過去最高
テール(Bid利回りと落札利回りの差):-0.7bps(◎)、

【考察】総じて入札好調。ドル円下落。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値142.45。
仲値に向けてドル売り需要から、オープン後に東京安値142.09を付けたものの材料不足で小幅推移。
「日銀の基調的なインフレ率を捕捉するための指標で物価上昇縮小→日銀政策修正期待後退→株先物・株価指数上昇→リスクオン円売り」でドル円上昇。

きょうの国内市況(12月26日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
英国・欧州祝日休場のなか、東京マーケット後半の流れを引き継いで142.53まで上昇。
米国住宅価格指数・米国S&Pケースシラー住宅価格指数は総じて弱い数値。しかし、過去最高更新、9カ月連続上昇が材料視され日足高値142.64へ上昇。紅海の地政学リスクオフ悪化による原油先物価格上昇もドル円上昇に寄与。米国2年債入札は好調で下落。多くの国が祝日休場で市場参加者少なく乱高下。
日足終値142.38。

【米国市況】株上昇、S&P500種過去最高値に接近-ドルは142円前半(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

12/26(火)は12/22(金)に対しブル(短期金利低下、長期金利低下)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMC見通し(CME FedWatch Tool):FRB政策金利525~550bps
2024年1月31日公表:25bps引き下げ14.5%、据え置き85.5%、25bps引き上げ0.0%
初回利下げ観測:2024年3月20日公表、25bp引き下げ72.7%
24年利下げ観測:25bps×6回=150bps → 政策金利375~400bps見込み

2023年12月13日FOMC政策金利見通し(Projection Materials)と12/26織り込み
24年:4.6%(米国1年債利回り4.84%)
25年:3.6%(米国2年債利回り4.36%)
26年:2.9%(米国3年債利回り4.07%)
Longer run: 2.5%(米国10年債利回り3.90%)
24年利下げ見通し:25bps×3回=75bps →政策金利450~475bps

(現状の相関関係は、25bpsでドル円約3円変動)

テクニカル分析

トレード

  • 月足:12月陰線形成中。押し安値下抜けから20MAへの調整波発生中。
  • 週足:12/25週、上ヒゲピンバー陽線確定。押し安値付近。
  • 日足:12/25小陰線。下降トレンド。BBスクイーズ。週足押し安値付近でダブルボトム右肩形成の可能性ある位置。
  • 4H足:レンジ。BBスクイーズ。ダブルボトム右肩形成しつつあり。ネックライン上抜けなら戻り高値143.0付近目指す。
  • 1H足:レンジ。BBスクイーズ。
  • 15M足:レンジ。BBスクイーズ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足レジスタンス142.604をダウ上昇→目標4H足レジスタンス142.947
(B)4H足サポート142.026付近へ下落→ダウ転換下落→目標1H足レジスタンス142.398

②ショート
(C)4H足レジスタンス142.947又は4H足20MA付近へ上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート142.604

12月通算:11勝4敗、勝率73.3%、獲得Pips +217.8

(Trading View)

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