2025年9月30日(火)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日銀、金融政策決定会合における主な意見（9月18・19日分）
・日本2年債入札
・米国住宅価格指数
・米国S&Pケースシラー住宅価格指数
・米国シカゴ購買部協会景気指数
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
・米国JOLTS求人件数

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・TOM効果：株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります
・月末、四半期末五十日仲値
・米国政府予算期限
・月末ロンドンフィックス
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

7:00～要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁（2025年FOMC投票権なし）
：政策スタンスはハト派

【考察】

8:50 要人発言
日銀、金融政策決定会合における主な意見（9月18・19日分）
日銀9月会合では利上げ議論に広がり、データ見極めとの慎重な意見も（Bloomberg）

【考察】タカ派、ハト派発言

東京マーケット(9:00~15:30)

9:42～要人発言
ホワイトハウス
米、輸入木材に10％関税・洗面台など25％　10月14日発効（Reuters）

【考察】貿易戦争激化

9:55 月末、四半期末五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。

12:35 経済指標
日本2年債入札（財務省）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額：2兆6000億円程度
最高落札利回り：前回0.874%、結果0.949%（×）
応札倍率：前回2.84倍、結果2.81倍（×）
テール：前回2銭2厘、結果2銭9厘（×）

【考察】入札不調

【日本市況】金融株主導でTOPIX反発、日銀利上げ観測強い－債券下落（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

17:00 経済指標
日銀、国債買入予定公表（日本銀行）
（オファー日：10/8, 10/16, 10/22, 10/28）
日銀の10－12月の国債買い入れ予定、超長期債を再び減額（Bloomberg）

18:59～要人発言
米国ジェファーソンFRB理事
：政策スタンスは中立
ジェファーソンＦＲＢ副議長、インフレ・雇用の二大目標にリスク認識（Bloomberg）

22:00 経済指標
米国住宅価格指数
前月比：前回-0.2%（改定-）、予想-0.2%、結果-0.1%（◎）

22:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格指数
前月比：前回-0.25%（改定-0.21）、予想-0.20%、結果-0.07%（◎）
前年比：前回2.14%（改定2.16)、予想1.55%、結果1.82%（○）

22:00～要人発言
米国コリンズ・ボストン連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスは中立
ボストン連銀総裁、年内もう少しの利下げが適切となる可能性（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

22:45 経済指標
米国シカゴ購買部協会景気指数
米国ISM製造業景気指数の前営業日に発表される同指標の先行指標。
基準50、前回41.5（改定）、予想43.3、結果40.6（×）

23:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。
前回97.4（改定97.8）、予想95.8、結果94.2（×）

23:00 経済指標
米国JOLTS求人件数(Bureau of Labor Statistics)
（発表日; 1/7, 2/4, 3/11, 4/1, 4/29, 6/3, 7/1, 7/29, 9/3, 9/30)
前回718.1万件（改定720.8）、予想719.9万件、結果722.7万件（◎）
米求人件数ほぼ変わらず、採用は抑制－労働需要緩やかな減退示唆（Bloomberg）

24:00 月末ロンドンフィックス
前後の時間帯でポジション調整によって不規則な乱高下生じやすい。

25:38～要人発言
米国トランプ大統領
「政府機関閉鎖見込み」
トランプ大統領、連邦職員の大量解雇を警告－政府機関の閉鎖期限迫る（Bloomberg）

26:43～要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスはハト派
シカゴ連銀総裁、企業の不確実性再び高まる－新たな関税措置で（Bloomberg）

【米国市況】政府閉鎖差し迫りドル下落、148円割れ－統計の遅れ警戒（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国JOLTS求人件数：強

売り材料：
・米国コリンズ・ボストン連銀総裁：ハト派発言
・米国トランプ大統領「政府機関閉鎖見込み」
・米国シカゴ購買部協会景気指数、米国コンファレンスボード消費者信頼感指数：弱

＜円＞
買い材料：
・日銀、国債買入予定公表：超長期債減額再開

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）