2023年5月17日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)5/16の欧米マーケット影響
注目の米国小売売上高はコア指数が強く、かつ米国鉱工業生産指数も強く、FRB当局者の相次ぐタカ派発言でドル円上昇。NYクローズに掛けて、米債務上限問題が嫌気されリスクオフが強まりドル円下落。

(2)経済指標
・日本GDP1次速報値 第1四半期
・米国住宅着工件数、建築許可件数
・米国20年債入札

(3)要人発言
・FRB当局者

(4)その他
・欧米金融システム不安
・米国債務上限問題

5/17は注目度の高い米国経済指標なし。よって、金融システム不安や米国債務上限問題、米国利上げに関する要人発言で乱高下しやすく、上値が重いことから下落優勢か。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:10~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
「ソフトランディングの可能性はある」

8:22~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
「失業率が上昇し、インフレが高止まりするなら、FRBに大きな圧力になる」
「インフレ抑制へコミットする必要がある」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

8:50 経済指標
日本GDP1次速報値 第1四半期(日本経済新聞
前期比:前回果0.0%(改定)、予想0.2%、結果0.4%(◎)
前期比年率:前回0.1%(改定-0.1)、予想0.7%、結果1.6%(◎)
GDPデフレータ前年比:前回1.2%(改定)、予想2.0%、結果2.0%(○)

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国住宅着工件数4月度(Bloomberg
住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目される。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっている。

件数:前回142.0万件(改定137.1)、予想140.5万件、結果140.1万件(△)
前月比:前回-0.8%(改定-4.5)、予想-1.4%、結果2.2%(◎)

米国住宅建築許可
件数:前回141.3万件(改定143.0)、予想143.2万件、結果141.6万件(×)
前月比:前回-8.8%(改定-3.0)、予想0.1%、結果-1.5%(△)

24:17~要人発言
米国バイデン大統領(Bloomberg
「債務上限交渉合意に確信」
「米国がデフォルトに陥らないと確信」
「5/21(日)に会見予定」

【考察】債務上限問題前進でドル円上昇継続。

26:00 経済指標
米国20年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.920%、結果3.954%(×)

【考察】入札不調でドル円上昇。

<まとめ>
東京マーケット:日経平均株価ギャップアップのリスクオンスタートだったが、ドル売りでドル円下落。しかしながら日経平均株価は上昇継続し、2021年9月以来の3万円台に乗せ、リスクオン円売り加速でドル円急騰。
欧州マーケット:欧州オープンしてからも日経平均先物上昇。
株先物・株価指数上昇のリスクオン円売り、米国債務上限問題交渉の進展やFRB要人のタカ派発言によるドル買いでドル円急騰。特に強い円売りがドル円を主導。
5営業日連続の日足スラストアップ。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

5/17(水)は5/16(火)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。
ドルインデックス日足陽線は金利上昇の影響あり。

6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.0%、据え置き76.2%。25bps引き上げ23.8%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

トレード

  • 月足:5月陰線形成中。
  • 週足:5/15週、陽線形成中。上昇トレンドだが週足ダブルボトムネックライン136.67付近まで上昇。戻り売りやロング勢利確が入りやすい位置。
  • 日足:5/16コマ足陽線。スラストアップが続いており、5/17は調整の下落が入りやすいか。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンドだが4H足戻り高値からの戻しで調整波発生中。
  • 15M足:4H足戻り高値からの戻しで下降トレンド。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足20MA又は1H足サポート136.191付近まで下落→ダウ転換上昇→目標4H足レジスタンス136.589
(B)4H足サポート135.850付近まで下落→ダウ転換上昇→1H足レジスタンス136.191

②ショート
(C)1H足サポート1356.191かつ1H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート135.850

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

下落優勢見込み、シナリオ外につきトレードなし

5月通算:6勝4敗、勝率60.0%、平均RR 1.87、獲得Pips +96.6

(Trading View)

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