ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)2/23の欧米マーケット影響
欧州オープン後、日足高値150.77まで伸びた後、151.00手前では政府日銀為替介入警戒感からロング勢決済も入り、加えて原油先物価格下落につれて日足安値150.32へ急落。しかし、米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁のタカ派発言で引けに掛けて再上昇。
日足終値150.53
(2)経済指標
・米国新築住宅販売件数
・米国2年債入札
・米国5年債入札
(3)要人発言
・政府日銀円安牽制発言
(4)その他
・中東地政学リスクオフ
来週のドル・円は150円台で高止まりか、米PCE物価の上振れ警戒(Bloomberg)
【債券週間展望】長期金利上昇か、日銀会合接近で売り-中期軟調重し(Bloomberg)
【日本株週間展望】小反落、最高値圏で足場固め-日米の物価指標注視(Bloomberg)
本日注目材料は2点。
①米国経済指標
米国2年、5年債入札予定ですが、記録的規模の供給イベントになることから、入札前に掛けて織り込みの米国債利回り上昇からドル円上昇の可能性が考えられます。
②中東地政学リスクオフ
米軍報復が開始されたことで原油先物価格上昇、安全資産米国債買い、リスクオフ円買いによる材料交錯が生じるため、どの材料の影響が強いか見極め必要。基本的には原油先物価格上昇によりドル円上昇しやすいと考えます。
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)
24:00 経済指標
米国新築住宅販売件数
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回66.4万件(改定61.5)、予想69.0万件、結果66.1万件(×)
前月比:前回8.0%(改定7.2)、予想3.3%、結果1.5%(×)
25:30 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions)
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもある。
最高落札利回り:前回4.365%、結果4.691%(×)
応札倍率:前回2.57倍、結果2.49倍(×)
外国中銀など間接入札者の落札比率:前回65.3%、結果65.16%(×)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回0 bps、結果-0.2bps(◎)
国債発行日前取引(WI):4.689%
【考察】総じて入札不調。
27:00 経済指標
米国5年債入札(Upcoming Auctions)
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。
最高落札利回り:前回4.055%、結果4.320%(×)
応札倍率:前回2.31倍、結果2.41倍(◎)
外国中銀など間接入札者の落札比率:前回60.94%、結果63.5%(◎)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回+2.0 bps、結果+0.8bps(◎)
国債発行日前取引(WI):4.312%
【考察】総じて入札好調
<まとめ>
東京マーケット:
日足始値150.53
東京オープン直後は、
「日本株下落リスクオフ」、「米国債利回り低下」につれて東京安値150.29つけた「米国債利回り低下連動→日本国債利回り低下」、「日本国債供給低下→日本国債利回り低下」、「海外投資家(バークシャー社など)期待→日本株上昇」から東京高値150.52へ切り返し。
きょうの国内市況(2月26日):株式、債券、為替市場(Bloomberg)
欧米マーケット:
欧州オープン前に150.37へ下落するも、オープン後は記録的規模の米国債入札供給イベントの織り込みから米国債利回り上昇につれて日足高値150.84へ急上昇。その後、米国5年債入札好調もあり、引けに掛けて下落。
日足終値150.71
【米国市況】株下落、指標やFRB高官の発言待ち-ドル150円台後半(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
・ドル買い優勢
買い:原油先物価格上昇、米国債・米国社債発行織り込み、米国2年債入札不調
売り:米国5年債入札好調
米社債発行、2月として過去最高に-少なくとも23兆円相当(Bloomberg)
・円売り優勢
買い:欧米株下落
売り:日本国債利回り低下、日本株、上昇原油先物価格上昇
債券は上昇、超長期堅調で相場全体押し上げ-長期金利は0.7%下回る(Bloomberg)
バフェット氏、株主書簡で5大商社を称賛-株主還元や役員報酬で(Bloomberg)
政策金利市場織り込み
現行FRB政策金利525~550bps
2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
3月20日公表:25bp引き下げ2.5%、据え置き97.5%
5月1日公表:25bp引き下げ15.7%、据え置き84.0%
合計利下げ:25bps×4回=100bps → 政策金利425~450bps相当
テクニカル分析
トレード
- 月足:2月陽線形成中。三尊右肩付近
- 週足:2/19週、陽線確定。上昇トレンド。BB+1σ付近から戻り売り発生。
- 日足:2/23十字線。レンジ。BB+1σ付近から押し目買い発生。週足売りと交錯。
- 4H足:レンジ。BB+1σ付近。
- 1H足:レンジ。20MA付近。
- 15M足:レンジ内の上昇トレンド。BB+2σ付近。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス150.528をダウ上昇→目標4H足レジスタンス150.748
(B)1H足サポート150.137付近へ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス150.356
②ショート
(C)4H足レジスタンス150.748付近へ上昇→ダウ転換下落→目標1H足サポート150.528
(D)1H足サポート150.356をダウ下落→目標1H足サポート150.137
2月通算:9勝10敗、勝率47.4%、獲得Pips +14.9
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