2024年2月23日(金)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)2/22の欧米マーケット影響
株上昇、原油先物価格上昇、企業の大型起債、米国新規失業保険申請件数・米国失業保険継続申請件数、米国中古住宅販売件数の強い数値、米国ジェファーソンFRB理事のタカ派発言に連れて日足高値150.69へ急上昇。
日足終値150.54

(2)経済指標

(3)要人発言
・政府日銀円安牽制発言
・FRB要人

(4)その他
・日本祝日休場(天皇誕生日)
・中東地政学リスクオフ
・IMM通貨先物ポジション

本日注目材料は2点。

①FRB要人発言
今週米国経済指標の弱い数値が出てもタカ派発言が相次いでおり、引き続きタカ派発言出やすい環境。但し151円台に近いとタカ派発言出ても政府日銀為替介入警戒感からドル円上昇しにくいですが、150円台前半より落ちたタイミングであればでドル円上昇しやすいと推測します。

②中東地政学リスクオフ
米軍報復が開始されたことで原油先物価格上昇、安全資産米国債買い、リスクオフ円買いによる材料交錯が生じるため、どの材料の影響が強いか見極め必要。基本的には原油先物価格上昇によりドル円上昇しやすいと考えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

7:00~要人発言
米国クックFRB理事
(過去の発言:11/611/8, 11/16, 2/23)
:政策スタンスは中立。前回11/16景気後退懸念発言。
クックFRB理事、物価対応の前進で一段の確信得たい-利下げ前に(Bloomberg

【考察】ハト派、タカ派発言

東京マーケット(9:00~15:00)

9:40~要人発言
米国ウォラーFRB理事
:政策スタンスは中立。前回2/15金利見通しに関する発言なし
(過去の発言:11/711/281/16, 2/14, 2/15, 2/23)
ウォラーFRB理事、利下げ時期の判断には忍耐必要-急ぐ必要ない(Bloomberg

【考察】タカ派発言。ドル円上昇。

欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(23:30~30:00)

26:17~要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2024年FOMC投票権あり)
:政策スタンスは中立。前回1/17金利見通しへの言及なし
(過去の発言:11/1611/2811/3012/151/10, 1/17, 2/23)
ウィリアムズNY連銀総裁、年内に利下げを実施する可能性は高い(Bloomberg

【考察】タカ派発言。ドル円上昇。

29:30 経済指標
IMM通貨先物2/20時点(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売り材料

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値150.54
米国クックFRB理事と米国ウォラーFRB理事のタカ派発言後は一瞬150.56への上振れで東京安値150.37を付けたものの東京高値150.61へ再上昇。

欧米マーケット:
欧州オープン後、日足高値150.77まで伸びた後、151.00手前では政府日銀為替介入警戒感からロング勢決済も入り、加えて原油先物価格下落につれて日足安値150.32へ急落。しかし、米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁のタカ派発言で引けに掛けて再上昇。
日足終値150.53

【米国市況】S&P500種は5100突破後に騰勢失う、ドルは150円台半ば(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

・ドル売買交錯
買い:米国クックFRB理事、米国ウォラーFRB理事と米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁のタカ派発言
売り:米国クックFRB理事のハト派発言、原油先物価格下落

・円売買交錯
買い:株下落、原油先物価格下落
売り:

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

現行FRB政策金利525~550bps

2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool
3月20日公表:25bp引き下げ2.5%、据え置き97.5%
5月1日公表:25bp引き下げ20.8%、据え置き78.7%
合計利下げ:25bps×4回=100bps → 政策金利425~450bps相当

テクニカル分析

トレード

  • 月足:2月陽線形成中。三尊右肩付近
  • 週足:2/19週、陽線形成中。上昇トレンド。BB+1σ付近から戻り売り発生。
  • 日足:2/22陽線。レンジ。BB+1σ付近から押し目買い発生。週足売りと交錯。
  • 4H足:上昇チャネル。BB+2σ付近。
  • 1H足:上昇チャネル。BB+1σ付近。
  • 15M足:レンジ。BB-1σ付近。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート150.427又は1H足20MA付近へ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス150.626
(B)4H足サポート150.176付近へ下落→ダウ転換上昇→目標1H足レジスタンス150.427

②ショート
(C) (A)後、1H足サポート150.427をダウ下落→目標4H足サポート150.176

2月通算:8勝10敗、勝率44.4%、獲得Pips -2.0

(Trading View)

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