2022年5月16日(月)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. ウクライナ情勢緊迫化
先週はフィンランドの大統領と首相が北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持したことに対し、ロシアが対抗措置を取ると警告しリスクオフ。引き続きウクライナ情勢悪化に関する報道や発言あれば、ドル買い円買いが交錯してドル円が不規則な動きになりやすいため警戒したい。

2. 経済指標・要人発言
大きな注目材料はありませんので、余程のサプライズがない限り大きな動きになりにくいと考えます。

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始

8:50 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
日本国内企業物価4月度
前月比:前回0.8%(改定0.9)、予想0.8%、結果1.2%(◎)
前年比:前回9.5%(改定9.7)、予想9.4%、結果10.0%(◎)

企業物価上昇、転嫁に格差 素材6割高・最終製品5%弱(日本経済新聞

14:23 要人発言
黒田日銀総裁
「為替はファンダメンタルズを反映し、安定推移が重要」
「為替の過度の変動は望ましくない」

14:31 要人発言
黒田日銀総裁
「インフレ予想に前向きな評価が生じている」
「金融緩和を粘り強く継続」

インフレ予想に「前向きな変化」、大規模緩和で-黒田日銀総裁(Bloomberg)

【考察】円安牽制と円安容認が交錯

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
米国ニューヨーク連銀製造業景気指数5月度
前回24.6、予想15.0、結果-11.6(✕)

NY連銀製造業景況指数、予想外のマイナス圏-3カ月で2度目(Bloomberg)

22:03 要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)

「1番の問題は非常に高く持続的なインフレ」
「政策金利をより正常なレベルに迅速に引き上げる」
「債券市場の機能不全は見られない」
「バランスシート削減は長期金利に影響を及ぼす」
「0.50%利上げは今後の会合で合理的」

NY連銀総裁、市場の流動性悪化は重大視せず-金融政策引き締めの中(Bloomberg)

【考察】タカ派発言ですが、0.50%利上げがコンセンサスのなか、0.75%以上利上げやバランスシート縮小加速に類する発言でなければドル買い反応にはなりにくいかも知れません。

NYマーケット(22:30~29:00)

25:00 欧州クローズ

29:00 経済指標
米国対米証券投資3月度

短期債含む:前回1626億ドル、予想-、結果1492億ドル(✕)
短期債除く:前回1417億ドル、予想-、結果231億ドル(✕)

29:00 NYクローズ

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CAD(資源国リスクオン通貨):前日2位。原油高
  2. GBP(リスクオン通貨):前日4位。
  3. AUD(資源国リスクオン通貨):前日1位。中国上海市ロックダウ6月中に解除見通しを好感
  4. NZD(資源国リスクオン通貨):前日3位。中国上海市ロックダウ6月中に解除見通しを好感
  5. EUR(リスクオン通貨):前日5位。ビルロワドガロー仏中銀総裁のタカ派発言でEUR買い、5/15投開票の州議会選挙でショルツ独首相率いる与党・社会民主党大敗でEUR売り
  6. JPY(リスクオフ通貨):前日8位。
  7. USD(基軸通貨):前日7位。米国ニューヨーク連銀製造業景気指数5月度がサプライズの悪化でUSD売り
  8. CHF(リスクオフ通貨):前日6位。

米国債イールドカーブ

5/16(月)は5/13(金)に対して、ブル・フラットニング(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差縮小)。

*ブル・フラットニング:直近の景気後退→政策金利引き下げ(又は予測より利上げ後退)の可能性浮上→将来も景気後退懸念→将来も利下げの見込み→ドル売り示唆

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。しかし十字線形成中。
  • 週足:5/9週は陰線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク終了したものの上昇トレンド。
  • 日足: 5/13陽線で引け。ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 4H足:上昇ダウで20MA到達。
  • 1H足:上昇トレンドからチャネル移行中。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)4H・1H足レジスタンス129.447上抜け→トレンドライン反発・レジサポ→目標4H足戻り高値実体129.783。

②ショート
(B)トレンドラインかつ1H足押し安値実体129.219下抜け→レジサポ→目標4H足押し安値128.808。

日足レジサポが確定なら下落優勢ですが、4H足上昇トレンドが強いため、トレンドライン下抜けまでは上昇狙い。

【考察】
10:45 トレンドラインかつ1H足押し安値実体129.219下抜け
11:15 レジサポなく目標128.808到達→(B)ショート不成立

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