2022年5月20日(金)ドル円初心者戦略と結果

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
5/21は大きな注目材料なし。5/20は欧米マーケットで急速に進んだ株先物・株価指数急落によるリスクオフがやや後退したことで東京マーケットもリスクオフは続きにくいと想定します。

本日も、下記①~③の組合せで、ドルと円の強弱関係からドル円の方向性を把握したい。
①「株先物・株価指数下落→リスクオフドル買い→安全資産の米国債買い→米国債利回り低下」
②「米国債利回り低下→ドル売り」
③「株先物・株価指数下落→リスクオフ円買い」

マーケットの動き

東京マーケット前
6:00 取引開始

8:50 経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
日本消費者物価指数4月度
前年比:前回1.2%、予想2.4%、結果2.5%(◎)
コア前年比:前回0.8%、予想2.0%、結果2.1%(◎)

東京マーケット(9:00~15:00)

10:17 要人発言
松野官房長官
「日銀が政府と連携の下、必要な措置を適切に講じることを期待」
「金融政策手法は日銀に委ねられるべき」


【考察】円安牽制なし。

欧州マーケット(16:00~25:00)

16:06 要人発言
松野官房長官
「海外からの入国者に対する検疫措置を6月1日に緩和する」
日本経済新聞

【考察】外国人入国者増加に繋がり円買い材料

NYマーケット(22:30~29:00)

22:39 要人発言
黒田日銀総裁
「ロシアの行動が大規模なインフレを引き起こしている」
「インフレが日本に波及する可能性は低い」
「日本のインフレ率2%達成の可能性は高い」
「マイナス金利を含めて長短金利操作(YCC、イールドカーブ・コントロール)継続は適当」
「持続的なインフレ率2%にはならない」

(Bloomberg)

【考察】従来通りのハト派発言。

22:48 要人発言
鈴木財務相
「為替の安定は重要。急激な変動は好ましくない」


【考察】従来通りの円安牽制発言

23:57 報道
WHO、サル痘ウイルスがグローバル化について緊急会議を開催
(Reuters)

【考察】新型コロナウイルスと違い感染力が高いわけではないものの、最初はリスクオフ材料になりやすいか。

25:00 欧州クローズ

26:22 要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「スタグフレーションはシナリオとしてあり得ない」
「年内に金利3.5%到達を目指すべき」
「0.50%利上げが現時点の良い計画」
「インフレ抑制できれば、2023年か2024年に金利を引き下げ可能」
「2022年のGDP成長率は2.5%から3.0%の見込み」

(Bloomberg)

【考察】総じてタカ派発言

29:00 NYクローズ

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. NZD(資源国リスクオン通貨):前日2位。
  2. GBP(リスクオン通貨):前日4位。英小売売上高が予想外の強い数値で買い。
  3. USD(基軸通貨):前日8位。欧州でのサル痘感染報道、株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  4. JPY(リスクオフ通貨):前日7位。サル痘感染報道、株先物・株価指数下落のリスクオフで買い。
  5. CAD(資源国リスクオン通貨):前日6位。原油先物価格上昇で買い、カナダ政府がファーウェイとZTEを5Gネットワークから排除したことで売り。
  6. AUD(資源国リスクオン通貨):前日3位。4月豪雇用統計が総じてポジティブで買い優勢。
  7. CHF(リスクオフ通貨):前日1位。
  8. EUR(リスクオン通貨):前日5位。欧州でのサル痘感染報道で売り。

米国債イールドカーブ

5/20(金)は5/19(木)に対して、ブル・フラットニング(短期金利低下、長期金利低下、長短金利差低下)。

*ブル・フラットニング:
直近の景気後退→政策金利引き下げ(又は予測より利上げ後退)の可能性浮上→将来も景気後退懸念→将来も利下げの見込み→ドル売り示唆

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク終了したものの上昇トレンド。
  • 日足: 5/19大陰線で引け。ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 4H足:ボリンジャーバンドエクスパンションし下降トレンド。
  • 1H足:ボリンジャーバンドスクイーズに移行中。
  • 15M足:ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足戻り高値実体127.930上抜け→レジサポ→目標トレンドライン付近129.236。
(B)トレンドライン付近129.236上抜け→レジサポ→目標1H・4H足戻り高値実体128.821。

②ショート
(C)1H足戻り高値実体127.930上抜け→トレンドライン付近まで上昇後、127.930下抜け→レジサポ→目標4H・日足押し安値127.179。

【考察】
11:15 1H足戻り高値実体127.930上抜け→レジサポ→(A)ロング可
12:45 127.930下抜け→レジサポ失敗→(A)ロング不成立


15:15 1H足戻り高値実体127.930上抜け→トレンドライン付近まで上昇後、127.930下抜け→レジサポ→(C)ショート可
16:30 127.930上抜け→レジサポ失敗→(C)ショート不成立

17:00 1H足戻り高値実体127.930上抜け→レジサポ→(A)ロング可
18:15 目標128.236到達→(A)ロング成立


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