2025年8月15日(金)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本実質GDP1次速報値第2四半期
・米国NY連銀製造業景気指数
・米国輸入、輸出物価指数
・米国小売売上高
・米国鉱工業生産指数、米国設備稼働率
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測
・IMM通貨先物円ポジション

２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・五十日仲値
・米ロ首脳会談
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本実質GDP1次速報値第2四半期（内閣府）
前期比：前回0.0%（改定0.1）、予想0.1%、結果0.3%（◎）
前期比年率：前回-0.2%（改定0.6）、予想0.3%、結果1.0%（◎）
GDPデフレータ［=名目GDP/実質GDP］前年比：前回3.3%（改定）、予想3.1%、結果3.0%（×）
4〜6月期実質GDP、年率1%増　市場予想上回り5四半期連続プラス（日本経済新聞）

東京マーケット(9:00~15:30)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。

【日本市況】株式が史上最高値、予想超ＧＤＰを好感－円と金利が上昇（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:11～要人発言
米国ミランCEA委員長（FRB理事候補）
「インフレは良好」

【考察】ハト派発言

21:24～要人発言
米国トランプ大統領
「2週間以内に鉄鋼と半導体に関税賦課」
トランプ氏、半導体関税「200％か300％」も－今後２週間に設定へ（Bloomberg）

21:30 経済指標
米国NY連銀製造業景気指数
米国フィラデルフィア連銀製造業景気指数や米国ISM製造業購買担当者景気指数の先行指標として注目されます。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」。
基準0、前回5.5（）、予想-1.0、結果11.9（◎）

21:30 経済指標
米国輸入物価指数
前月比：前回0.1%（改定-0.1）、予想0.1%、結果0.4%（◎）
前年比：前回-0.2%（改定-）、予想-0.2%、結果-0.2%（○）

米国輸出物価指数
前月比：前回0.5%（改定-）、予想0.1%、結果0.1%（○）
前年比：前回2.8%（改定）、予想2.5%、結果2.2%（×）

21:30 経済指標
米国小売売上高
個人消費が米国GDPの約2/3を占めており、その動向を表す小売売上高の注目は高い。米国個人消費や米国消費者信頼感とも相関性があることからも重要な指標。特にコア指数が重要視されます。
（発表日; 1/16, 2/14, 3/17, 4/16, 5/15, 6/17, 7/17, 8/15）
総合前月比：前回0.6%（改定0.9）、予想0.5%、結果0.5%（○）
コア前月比（自動車やガソリンなど価格変動が大きい項目を除外）：前回0.5%（改定0.8）、予想0.3%、結果0.3%（○）
コントール前月比（自動車、ガソリン、外食、建築資材など、ボラティリティの高い項目をさらに広範囲に除外）：前回0.5%（改定）、予想0.4%、結果0.5%（○）
米小売売上高、７月は幅広く増加－自動車やオンラインが押し上げ（Bloomberg）

21:36～要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁（2025年FOMC投票権あり）
：政策スタンスはハト派。
シカゴ連銀総裁、良好なインフレ指標がさらに必要－物価情勢の判断で（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

22:15 経済指標
米国鉱工業生産指数
鉱工業部門の生産動向を数値化したもので景気実態を把握する速報性に優れることから注目度が高い。
前回0.3%（改定）、予想0.0%、結果-0.1%（×）

米国設備稼働率
生産能力に対する実際の生産量の比率。設備投資とインフレの先行指標であることから注目度高い。
前回77.6%（改定）、予想77.6%、結果77.5%（×）

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70％を占める個人消費の動向を確認できます。
前回61.7、予想62.1、結果58.6（×）

米国ミシガン大学インフレ予測
1年先：前回4.5%、予想4.4%、結果4.9%（◎）
5年先：前回3.4%、予想3.4%、結果3.9%（◎）

28:30 経済指標
IMM通貨先物8/12時点（Investing.com）
円ロング縮小

【米国市況】Ｓ＆Ｐ500種は下落、米ロ首脳会談にも警戒－円上昇（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国NY連銀製造業景気指数（強）
・米国輸入、輸出物価指数（強）
・米国小売売上高（強）
・米国ミシガン大学インフレ予測（強）

売り材料：
・米国鉱工業生産指数、米国設備稼働率（弱）
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値（弱）

＜円＞
買い材料：
・日本実質GDP（強）→日銀利上げ観測

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）