2025年7月30日(水)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・米国ADP雇用者数
・米国実質GDP速報値第2四半期
・米国中古住宅販売成約指数
・米国FOMC公表
・加中銀政策金利

２．要人発言
・日銀ブラックアウト期間（7/28～7/31）
・米国トランプ大統領
・米国パウエルFRB議長
・FEDウォッチャー、WSJ紙のニック氏(X投稿)：FRBブラックアウト期間（FOMC開催前週の土曜日から公表翌日までの13日間：7/19～7/31）につき

３．その他
・TOM効果：株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。
・五十日仲値
・日銀会合関連リーク報道
・月末ロンドンフィックス
・米国主要企業決算（マイクロソフト、メタプラットフォームズ）
・地政学リスクオフ（イスラエル・イラン、ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

8:25 報道
太平洋沿岸に津波警報、東京湾内湾や大阪府など（Bloomberg）

東京マーケット(9:00~15:30)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。

【日本市況】円は147円台に上昇、債券は中期債に買い－ＦＯＭＣ待つ（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

20:44～要人発言
米国トランプ大統領
「8/1関税期限延長なし」
「インドに25%関税賦課」
「インドはロシア品購入でペナルティー」
トランプ氏、対インド25％の関税発表－ロシア巡り追加措置を示唆（Bloomberg）

21:15 経済指標
米国ADP雇用者数
後日発表の米国雇用統計との差異も注目されます。
前月比：前回-3.3万人（改定-2.3）、予想7.9万人、結果10.4万人（◎）

21:30　要人発言
米財務省、2026年まで中長期債の発行規模を据え置く方針示す（Bloomberg）

21:30 経済指標
米国実質GDP速報値第2四半期
速報値は改定値や確報値に比べて注目度高いですが、改定値や確報値でもドル円が大きく動くことあり。
実質GDP（=名目GDP-物価変動）：前回-0.5%、予想2.4%、結果3.0%（◎）
個人消費：前回0.5%、予想1.4%、結果1.4%（○）
GDPデフレータ（=名目GDP/実質GDP）：前回3.8%、予想2.3%、結果2.0%（×）
PCEコアデフレータ（FRB目標2.0%）：前回3.5%、予想2.2%、結果2.5%（○）

22:45　要人発言
加中銀
政策金利：前回2.75%、予想2.75%、結果2.75%（○）

23:00 経済指標
米国中古住宅販売成約指数
売買契約が結ばれているものの、最終引渡しが行われていない物件の指数。引き渡しが済んだ中古住宅販売件数の先行指標として注目される。
前月比：前回1.8%（改定）、予想0.1%、結果-0.8%（×）
前年比：前回-0.3%（改定-）、予想-2.1%、結果-0.3%（○）

24:00 月末ロンドンフィックス
前後の時間帯でポジション調整によって不規則な乱高下生じやすい。

27:00 経済指標
米国FOMC公表
（発表日; 1/29, 3/19, 5/7, 6/18, 7/30, 9/17, 10/29, 12/10）
(Federal Open Market Committee)
①FRB政策金利：前回4.25-4.50%、予想4.25-4.50%、結果4.25-4.50%（○）
②ＦＯＭＣ声明：経済活動の伸び緩やかになった、不確実性は依然高い（Bloomberg）

27:03～要人発言
トランプ氏、半完成の銅製品に50％関税－精錬銅は除外で先物急落（Bloomberg）

27:30～要人発言
米国パウエルFRB議長
ＦＯＭＣは金利据え置き、パウエル議長の会見で９月利下げ期待が後退（Bloomberg）

【考察】タカ派発言

29:03 米国主要企業決算
マイクロソフト
売上高：前回700.7億ドル、予想738.9億ドル、結果764.4億ドル（◎）
EPS：前回3.46ドル、予想3.37ドル、結果3.65ドル（◎）

29:05 米国主要企業決算
メタプラットフォームズ
売上高：前回423.1億ドル、予想443.8億ドル、結果475.2億ドル（◎）
EPS：前回6.43ドル、予想5.89ドル、結果7.14ドル（◎）

【米国市況】Ｓ＆Ｐ500は続落、国債利回り上昇－早期利下げ観測後退（Bloomberg）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：
・米国ADP雇用者数（強）
・米国実質GDP速報値第2四半期（強）
・米国パウエルFRB議長

売り材料：

＜円＞
買い材料：
・カムチャッカ半島付近震源地震発生、太平洋沿岸に津波警報→地政学リスクオフ

売り材料：
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）