ファンダメンタルズ分析
注目材料
１．経済指標
・日銀、国債買入オペ通知
・米国ADP雇用者数
・米国PMI確報値（サービス業、総合）
・米国ISM非製造業景気指数
・米国ベージュブック（地区連銀経済報告）
・加中銀政策金利
２．要人発言
・米国トランプ大統領
・FRB
３．その他
・TOM効果：株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。
・地政学リスクオフ（中東、ウクライナ・ロシア、インド・パキスタン）
・スワップ３倍デー
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:30)
10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知（日本銀行）（日銀、オペレーション）
1年以下：前回1000億円、予想1000億円、結果1000億円（○）
1～3年債：前回2750億円、予想2750億円、結果2750億円（○）
3～5年債：前回2750億円、予想2750億円、結果2750億円（○）
10～25年債：前回1350億円、予想1350億円、結果1350億円（○）
【考察】据え置き
15:18～要人発言
トランプ大統領、習主席は「極めてタフな交渉相手だ」－未明の投稿（Bloomberg）
【考察】米中貿易戦争長期化リスクオフ
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
17:00 経済指標
欧州PMI確報値
サービス業：前回48.9、予想48.9、結果49.7（◎）
17:30 経済指標
英国PMI確報値
サービス業：前回50.2、予想50.2、結果50.9（◎）
21:15 経済指標
米国ADP雇用者数
後日発表の米国雇用統計との差異も注目されます。
前月比：前回6.2万人（改定6.0）、予想11.2万人、結果3.7万人（×）
21:21～要人発言
米国トランプ大統領
「パウエルFRB議長は直ぐに利下げすべき」
トランプ氏、パウエル議長に再び利下げ要求－ＡＤＰ雇用統計受け（Bloomberg）
22:45 経済指標
米国PMI確報値
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業：前回52.3、予想52.3、結果53.7（◎）
総合：前回52.1、予想52.1、結果53.0（◎）
22:45 要人発言
加中銀
政策金利：前回2.75%、予想2.75%、結果2.75%（○）
23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数（ISM Report On Business）
（過去の発表日; 1/7, 2/5, 3/5, 4/3, 5/5, 6/4)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回51.6（改定）、予想52.0、結果49.9（×）→約1年ぶり低下
・仕入価格：前回65.1、予想65.1、結果68.7（◎）
・新規受注：前回52.3、予想51.6、結果46.4（×）
・雇用：前回49.0、予想49.0、結果50.7（◎）
米ＩＳＭ非製造業指数、約１年ぶりの縮小圏転落－需要急減が響く（Bloomberg）
【考察】強弱混在。
25:44～要人発言
米ロ首脳が電話会談、プーチン氏はウクライナ報復を警告－トランプ氏（Bloomberg）
【考察】地政学リスクオフ
27:00 要人発言
米国ベージュブック（地区連銀経済報告）
FOMC開催の2週間前に公表。政策金利決定の材料とされるため注目度大
米地区連銀経済報告、経済活動は若干鈍化－物価「緩やかに」上昇（Bloomberg）
【考察】不確実性高い
＜まとめ＞
東京マーケット
日足始値143.99
東京オープン後、前日リスクオンの流れを引き継ぎや日銀国債買入オペ通知据え置きで日通し高値144.30を付けるも、これも前日と同じく米国トランプ関税の不透明感（特に米中関係）は根強く日通し安値143.72へ急落の乱高下。再び上昇で日足高値144.40を付けると、米国トランプ大統領「中国習主席との取引はタフ」発言のリスクオフで下落して引けました。
【日本市況】債券が下落、あすの30年国債入札を警戒－株式は反発（Bloomberg）
欧米マーケット
欧州オープン後は、欧州・英国PMI確報値サービス業（強）のリスクオンが支えとなり再上昇するも、米国ADP雇用者数（弱）、直後の米国トランプ大統領「パウエルFRB議長、直ぐ利下げすべき」発言で下落。
更に、米国ISM非製造業景気指数サプライズ（弱）、米国トランプ大統領「露プーチン大統領、ウクライナ報復攻撃示唆」リスクオフで日足安値142.60へ急落し、小幅揉み合いで引けました。
日足終値142.77
【米国市況】国債利回り急低下、９月利下げ観測強まる－142円台後半（Bloomberg）
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
＜ドル売り優勢＞
買い材料：
売り材料：
・米国ADP雇用者数（弱）
・米国トランプ大統領「パウエルFRB議長、直ぐ利下げすべき」
・米国ISM非製造業景気指数（弱）
・米ドル回避の取引需要、アジアの金融機関で拡大－貿易摩擦の強まりで（Bloomberg）
・米国トランプ関税→貿易戦争激化→ドル信認低下
ドルが新たな「犠牲者」に－世界的な貿易戦争激化で信認脅かされる（Bloomberg）
＜円買い優勢＞
買い材料：
・米国トランプ大統領「中国習主席との取引はタフ」発言→米中貿易戦争長期化懸念リスクオフ
・米国トランプ大統領「露プーチン大統領、ウクライナ報復攻撃示唆」→地政学リスクオフ
・2025年3月調査想定為替レート上期147.17（日本銀行、短観）以下推移→日本企業業績悪化、リスクオフ（円キャリー巻き戻し）
売り材料：
・日銀、国債買入オペ通知：据え置き
・欧州・英国PMI確報値サービス業（強）→リスクオン
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）
政策金利市場織り込み
・FRB：現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み（CME FedWatch Tool）
次回6月18日（水）公表：据え置き（97.9→95.6%）、0.25%引き下げ（2.1→4.4%）
2025年利下げ観測：0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75～4.00%相当
・日銀：現行政策金利0.50%
市場織り込み（東京短資株式会社）
次回6月17日（火）公表：0.25%引き上げ（1→1%）
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足：6月陽線形成中。レンジ。
- 週足：6/2週、下ヒゲピンバー形成中。下降トレンド。
- 日足：6/3大陽線。レンジ。
- 4H足：レンジ。
- 1H足：上昇トレンド。
- 15足：上昇トレンド。
【シナリオ】
①Long
(A)日足高値144.115をダウ上昇→目標日足高値144.447
(B)日足高値144.447をダウ上昇→目標4H足戻り高値144.794
②Short
(C)4H足戻り高値144.794付近へ上昇→転換下落→目標日足高値144.447
本日：０勝２敗、-39.0pips
6月通算：2勝4敗、勝率33.3%、RR1.90 、+0.9pips
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