2025年4月3日(木)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

注目材料

1.経済指標
・日本10年債入札
・日銀、需給ギャップと潜在成長率
・米国貿易収支
・米国新規失業保険申請件数、失業保険継続申請件数
・米国PMI確報値(サービス業、総合)
・米国ISM非製造業景気指数
・米国アトランタ連銀GDP Now

2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ大統領
・FRB

3.その他
・TOM効果:株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:30)

12:35 経済指標
日本10年債入札(財務省
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額:2兆6000億円程度
最高落札利回り:前回1.429%、結果1.418%(◎)
応札倍率:前回2.66倍、結果3.15倍(◎)
テール:前回21銭、結果11銭(◎)

【考察】入札好調。

14:00 経済指標
日銀、需給ギャップと潜在成長率
需給ギャップ:日本経済全体の「潜在的な供給力」と「実際の需要」の差。需要が供給力を上回りプラスになると物価上昇、需要不足でマイナスになると物価下落の傾向。
前回-0.53%(改定-0.55)、結果-0.27%(◎)
潜在成長率:は設備などの資本、労働力、生産性の供給能力をどれだけ増大させられるかを示します。
日銀版需給ギャップ、24年10―12月は-0.27% 19四半期連続マイナス(Reuters

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

16:20 要人発言
春闘賃上げ率5.42%、昨年上回る高水準の回答続く-連合の第3回集計(Bloomberg

21:21~要人発言
米国ラトニック商務長官
「農産物は他国との交渉において重要」
「世界の主要国と交渉中」

21:30 経済指標
米国貿易収支
前回-1314億ドル(改定-1307)、予想-1100億ドル、結果-1227億ドル(△)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。失業保険継続申請件数より注目度は高い。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回22.4万件(改定22.5)、予想22.5万件、結果21.9万件(◎)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回185.6万件(改定184.7)、予想187.0万件、結果190.3万件(×)

22:45 経済指標
米国PMI確報値
(速報値発表日:1/242/21, 3/24)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
サービス業:前回54.3、予想54.3、結果54.4(◎)
総合:前回53.5、予想53.5、結果53.5(○)

23:00 経済指標
米国ISM非製造業景気指数(ISM Report On Business
(過去の発表日; 1/72/5, 3/5, 4/3)
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回53.5(改定)、予想52.9、結果50.8(×)

・仕入価格:前回62.6、予想63.1、結果60.9(×)
・新規受注:前回52.2、予想51.9、結果50.4(×)
・雇用:前回53.9、予想53.0、結果46.2(×)
米ISM非製造業景況指数、3月は低下-雇用が23年以来の低水準(Bloomberg

【考察】
発表前:米国相互関税発表のリスクオフ継続し日足高値149.28から急落。直前145.64。
発表後:弱い数値。日足安値145.19へ下落。

24:36~要人発言
加カーニー首相
「USMCAに準拠していない米国からの輸入車すべてに25%関税を課す」
カナダが米国製自動車に25%の報復関税、トランプ氏措置に対抗(Bloomberg

【考察】米加貿易戦争激化懸念

24:25~要人発言
ラトニック米商務長官、退治すべきは非関税障壁という「モンスター」(Bloomberg

25:30 経済指標
米国アトランタ連銀GDP Now(US Atlanta Fed)(Investing.com
米国アトランタ連銀が各種経済指標を基に算出した米国実質GDPの先行指標です。比較的精度が高いことから市場の注目度が上がっています。
(発表日:4/1, 4/3, 4/16, 4/17, 4/25, 4/29, 4/30)
Q1:前回-3.7%、予想-3.7%、結果-2.8%(◎)

25:30~要人発言
米国ジェファーソンFRB理事
:政策スタンスは中立。前回2/20タカ派発言
(過去の発言:5/2010/92/52/6, 2/20)
ジェファーソンFRB副議長、金利良い位置にある-高い不確実性でも(Bloomberg

【考察】政策調整急がないタカ派発言

27:30~要人発言
米国クックFRB理事
:政策スタンスは中立。前回1/6タカ派発言
(過去の発言:10/1011/20, 1/6, 4/3)
クックFRB理事、成長鈍化とインフレ上昇のリスク-金利据え置きを(Bloomberg

【考察】利下げ慎重のタカ派発言

29:38~要人発言
米国トランプ大統領
トランプ米大統領、「驚異的」な提示あれば関税引き下げにオープン(Bloomberg

<まとめ>
東京マーケット

日足始値149.27
取引開始後に日足高値149.28を付けて以降、4/2NYクローズ後の米国トランプ大統領「相互関税賦課」「対米国輸出品、最低10%関税賦課」発言からのリスクオフを引き継いで日通し安値146.93へ急落して引けました。

【日本市況】円急騰、米関税受けリスク回避-日経平均8カ月ぶり安値(Bloomberg

欧米マーケット
欧州オープン後もリスクオフの流れは続き、米国ISM非製造業景気指数・仕入価格・新規受注・雇用(弱)を受けて日足安値145.19へ急落。
その後、約4円急落でショート勢の一部決済やFRB要人の相次ぐタカ派発言もあってか揉み合い上昇で引けました。
日足終値146.07

【米国市況】株急落、トランプ関税で成長懸念-円高進み一時145円台(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル売り優勢>
買い材料:
・米国ジェファーソンFRB理事、米国クックFRB理事のタカ派発言

売り材料:
・4/2米国トランプ大統領「相互関税賦課」「対米国輸出品、最低10%関税賦課」発言→リスクオフ安全資産米国債買い
・米国ISM非製造業景気指数、仕入価格、新規受注、雇用(弱)
・米国相互関税→景気減速懸念→原油先物価格下落→インフレ懸念後退
・OPECプラス原油大幅増産合意→原油先物価格下落→インフレ懸念後退

<円買い優勢>
買い材料:
・4/2米国トランプ大統領「相互関税賦課」「対米国輸出品、最低10%関税賦課」発言→リスクオフ日本株、欧州株下落(円キャリー巻き戻し)
・連合第3回回答集計、春闘賃上げ率5.42%→日銀早期利上げ観測
・原油先物価格下落→日本貿易収支改善

売り材料:
・米国相互関税→日本貿易収支悪化→日銀早期利上げ観測後退
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool
次回5月7日(水)公表:据え置き(89.4→76.6%)、0.25%引き下げ(10.6→23.4%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当

・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社
次回5月1日(木)公表:0.25%引き上げ(15→6%)

テクニカル分析

トレードシナリオと結果

  • 月足:4月陰線形成中。レンジ。押し安値かつ20MA付近。
  • 週足:3/31週、陽線コマ足形成中。レンジ。戻り高値付近。
  • 日足:4/2陽線。レンジ。BB+1σ付近
  • 4H足:レンジ
  • 1H足:上昇トレンド
  • 15M足:レンジ

【シナリオ】
①Long
(A)4H足押し安値148.295付近へ下落→転換上昇→目標日足押し安値148.702

②Short
(B)日足押し安値148.977付近へ上昇→転換下落→目標日足押し安値148.702
(C)日足押し安値148.702をダウ下落→目標4H足押し安値148.295

本日:条件合わずトレードなし
4月通算:1勝2敗、勝率33.3%、RR1.92 、-3.6pips

(Trading View)

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