パート別トレーニング、Part3の方法です。
③Part3
・Part1やPart2と同様に、設問と選択肢をディクテーションします。10回程聴いても全て書き取ることができなければ、解説を見てください。1問あたりの分量が多いので、聴き取る回数は必然的に多くなると思います。よって、ディクテーションは一日一問で良いと考えます。
2016年5月からPart3の問題数が増えましたが、それだけでなく、音声変化が大幅に増えました。ますますディクテーションで英文の音声変化を理解することが重要になったと言えます。音声を聴きとることが出来なければ、単語の意味はもちろん、文の構造も文の意味も分かるはずがありません。
・音声を聴いて、設問と選択肢の意味をイメージして理解するようにします。イメージする際、チャンクでイメージしてください。チャンクでのイメージは文章が長くなればなる程、重要です。単語毎に意味を考えていたのでは、意味処理が全く間に合いません。
・聴いてイメージ出来るようになったら、音声変化、アクセントとイントネーションを意識して、意味をイメージしながら、オーバーラッピングします。最初はスクリプトを見ながらで、慣れたらスクリプトを見ずにオーバーラッピングしましょう。ここでも、『必ず』自分の音声を録音してください。
・録音した自分の音声を聴いて、音声変化、アクセントとイントネーションが公式問題集の音声と同じように出来ているか確認してください。そして、音声変化とアクセントが公式問題集の音声に近づけることを意識して、オーバーラッピングと録音音声のチェックを繰り返してください。
・オーバーラッピングが出来るようになったら、シャドーイングします。音声変化、アクセントとイントネーションを意識して、意味をイメージしながら、音声に合わせてシャドーイングです。Part3は会話形式ですので、本人になりきって感情移入しながらシャドーイングするとイメージの助けになると思います。まずはスクリプトを見ながらで構いませんが、慣れたら、スクリプトを見ずにシャドーイングしましょう。
・次に音読を実施します。Part3になると、オーバーラッピングやシャドーイングの時に、Part1やPart2より、公式問題集の音声スピードについていけないことがあります。その場合、音読を上手く組み合わせてください。音読でも音声を録音し、きちんと音声変化ができているか、アクセントやイントネーションがずれていないか確認してください。
毎日2時間以上の音読を推奨している語学学校もあります。それだけ、音読が英語力アップに効果的ということです。音読の時も、必ず意味をイメージしてください。単に言葉を口からだけでは効果はありません。
・仕上げに設問と選択肢を暗唱します。一日一問でも構いませんので、暗唱できる問題を増やしてください。Part3でも知らなければ答えられない表現がでてきます。聴いて瞬時に意味が分かる、表現を多くインプットし続けましょう。
・全問暗唱できるようになったら、Part3全問通して、毎日シャドーイングもしくは音読してください。ディクテーション、オーバーラッピング、暗唱は毎日続ける必要はありません。リスニングが苦手な方や時間がない方は、前回述べたようにPart1、Part2、Part3のいずれかでも構いません。とにかく続けてください。止まったらそこで終わりです。
リスニングトレーニングの目的はあくまで、音声を聴いた瞬間に意味処理できるようになることです。この目的を達成するために、オーバーラッピング、シャドーイング、音読を組み合わせるべきです。これらのトレーニングはリスニング力だけでなく、リーディング力アップにもつながります。
次回、リスニング最後のPart4のトレーニング法について紹介します。
以上
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