2023年8月2日(水)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)8/1の欧米マーケット影響
欧州オープンからは米国債利回り上昇に加え、注目度の高いキャタピラー決算良好でドル円上昇加速。前日と異なりドル買い主導のドル円上昇。
米国JOLTS求人件数と米国ISM製造業景気指数は共に弱い数値で初動ドル円下落。しかし、7月中旬から続く、弱い数値でドル円下落しても一時的で押し目となる傾向は続いており、全戻しから上昇継続。一方で、高値警戒感からか15M足チャネルで推移しており強い上昇にはならず。
米国グールズビー・シカゴ連銀総はタカ派発言だったが、米国ボスティック・アトランタ連銀総裁は利上げ停止に言及するハト派発言でドル円下落。

【欧州市況】株下落、BMWが自動車株の下げ主導-国債は軟調(Bloomberg

(2)経済指標
・政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(6月15・16日分)
・米国ADP雇用者数

(3)要人発言
・政府日銀要人の円安牽制

(4)その他
・米国主要企業決算
・TOM(Turn of the Month)効果(アノマリー)
株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。
月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中しやすい。株式購入で株高・円売り→ドル円上昇材料、株式売りで株安・円買い→ドル円下落材料になり得る。

7/26FOMC公表後のパウエルFRB議長が今後の利上げもデータ次第と明言したことで、9月FOMCまでインフレ指標発表で一喜一憂する展開が続く見込み。
前日の米国JOLTS求人件数と米国ISM製造業景気指数は弱い数値であったが、下落は限定的で直ぐに押し目買いが入る状況。
本日注目の米国ADP雇用者数でもこの傾向を確認したい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

6:15 報道
米国格付け会社フィッチ・レーティングス
「米国債格下げAAAからAA+へ」
米が「AAA」格付け失う、フィッチ格下げ-財務長官は強く反論(Bloomberg

【考察】格下げは示唆されていたが、薄商い中のタイミングはサプライズでドル円急落

8:50 要人発言
政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(6月15・16日分)(日本銀行
YCCの出口局面での金利急上昇、複数委員が警戒感-日銀6月会合(Bloomberg

10:36~要人発言
内田日銀副総裁
YCC再調整は現時点で念頭にない、枠組み堅ろう-内田日銀副総裁(Bloomberg

【考察】ハト派発言でドル円上昇。

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:15 経済指標
米国ADP雇用者数(過去の発表日:8/3110/511/211/301/52/13/84/55/36/1, 7/6, 8/2)
前月比:前回49.7万人(改定)、予想18.7万人、結果32.4万人(○)

米ADP民間雇用者数、7月は32.4万人増-市場予想19万人増(Bloomberg

【考察】予想より強い数値でドル円上昇。

21:32 要人発言
米財務省、中長期債発行額を1030億ドルに増額-今後さらに拡大へ(Bloomberg)。

【考察】米国債発行により債券価格下落し債券利回り上昇。米国外投資家が米国債購入するために、自国通貨売りドル買いが必要となる。ドル需要増を見越してか、強いドル買い生じてドル円上昇継続。

<まとめ>
東京マーケット:
オープン前は米国格付け会社フィッチによる米国債格下げのドル売りとリスクオフ円買いでドル円急落。マーケットオープン後は押し目買いや内田日銀副総裁のハト派発言で全戻しのドル円上昇。
しかし、日経平均株価下落拡大に伴いリスクオフ円買いが強まり再び生じていたが、ドル買い強くドル円下落。総じて乱高下。

きょうの国内市況(8月2日):株式、債券、為替市場(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン後も株先物・株価指数下落リスクオフ円買いでドル円下落継続していたが、株先物・株価指数が上昇に転じるとリスクオン円売りでドル円上昇。次いで米国ADP雇用者数が予想より強い数値でドル円上昇後押しとなり、東京マーケットの下落を全戻し。
NYマーケットに入ると、株価指数急落のリスクオフドル買い円買い交錯し、ドル円乱高下。

【欧州市況】株は大幅安、米格下げに反応-ドイツ債は上げ幅縮小(Bloomberg
【米国市況】株下落、長期債利回りが大幅上昇-格下げでもドル買い(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

米国債イールドカーブ

8/2(水)は8/1(火)に対しツイスト(短期金利低下、長期金利上昇)、逆イールド縮小。ドル売り・買い材料交錯(U.S. DEPARTMENT OF THE TREASURY)

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
9月公表:据え置き82.5%、25bps引き上げ17.5%、50bps引き上げ0.0%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:7月下長ヒゲ陰線確定。レンジ内の上昇トレンド。
  • 週足:7/31週、陽線形成中。
  • 日足:8/1大陽線。ボリンジャーバンド+1σ上抜けて急騰。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標4H足レジスタンス143.390

②ショート
(B) (A)後、1H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート142.682

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

(Trading View)

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