2022年10月3日(月)~10月9日(日)ドル円注目材料まとめ(10/8更新)

ドル(USD)

経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

2022/10/3(月)

22:45 経済指標
米国製造業PMI確報値9月度:基準50、前回51.8、予想51.8、結果52.0(◎)

23:00 経済指標
米国建設支出8月度
前月比:前回-0.4%(改定-0.6)、予想-0.1%、結果-0.7%(✕)

23:00 経済指標(Bloomberg)
米国ISM製造業景気指数9月度
景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回52.8、予想52.5、結果50.9(✕)

【考察】
発表前:15M足上昇チャネル形成し、直前に下抜けて上ヒゲピンバー形成し、下落示唆。
発表後:「サプライズの弱い数値→米国債利回り急落→ドル売り・円買い」。ファンダメンタルズとテクニカル方向が下落で一致し、ドル円急落。

24:47 要人発言(Bloomberg)
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレが進んだ環境は政策強化を示唆する」
「直ぐに政策決定を判断する必要はない」
「ドル高はインフレ抑制をサポート」
「インフレは高く、持続的で広範囲に及ぶ」

【考察】米国ISM製造業景気指数のサプライズの弱い数値をきっかけに急落していたドル円でしたが、下げ止まったタイミングでのタカ派発言。つまり、ISM製造業景気指数が弱くともFRB引き締め政策に変更なしを意味することから、「米国債利回り上昇→ドル買い・円売り」でドル円上昇。

25:17 要人発言(WSJ)
国連
FRBや各国中銀に利上げ停止要請

【考察】インフレ抑制のために利上げ実施されていることを否定。利上げ停止すればインフレは止まらないため各国が応じる可能性ないと市場は判断しており、ドル円上昇継続。

28:10 要人発言(Reuters)
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「インフレ2%達成をFRBはコミット」
「インフレは依然として高過ぎる」
「世界的なサプライチェーンが緩和している兆しはある」
「来年までにインフレ3%に低下すると予測」
「労働需要は依然として供給を上回っている」
「2022年のGDPはほぼ横ばいの見込み」
「2023年末までに失業率約4.5%へ上昇と予想」

【考察】タカ派発言。しかし、「来年までにインフレ3%に低下すると予測」が材料視されたためかドル円下落。

2022/10/4(火)

22:45 要人発言(Reuters)
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「FRBはインフレ低下にコミット」
「FRBの動きが世界経済に影響を与えることを認識」
「労働市場を減速させる余地は大きい」
「インフレは米国民の心理に浸透していない」

【考察】タカ派発言ですが、「株先物・株価指数上昇継続→リスクオフドル買い・円買いの巻き戻しの売り」が材料視されておりドル円下落。

23:00 経済指標
米国耐久財受注確報値8月度
前月比:前回-0.2%、予想-0.2%、結果-0.2%(○)
コア前月比:前回0.2%、予想0.2%、結果0.3%(◎)

23:00 経済指標
米国製造業新規受注8月度
前月比:前回-1.0%、予想0.3%、結果0.0%(△)

23:00 経済指標(Bloomberg)
米国JOLT求人労働異動調査8月度
前回1123.9万件(改定1117.0)、予想1077.5万件、結果1005.3万件(✕)

【考察】サプライズの弱い数値。失業急増なく労働需要を鈍化させたいFRBにとって歓迎できるデータとなる可能性あり。「FRB信頼回復につながればFOMC見通しの信頼性も高まり、来年のインフレ低下期待あり→米国債利回り下落→ドル売り・円買い」、更に「株先物・株価指数上昇継続→リスクオフドル買い・円買いの巻き戻しの売り」でドル円下落加速。

23:49 要人発言(Bloomberg)
OPECプラス
「日量で最大200万バレルの生産枠削減を検討」

【考察】原油先物価格上昇。通常ドル買い・円売り材料ですが、直前までのドル円下落の流れは止まらず。

24:45 要人発言(Reuters)
米国ジェファーソンFRB理事(2022年FOMC投票権あり)
「労働需給と経済需給はやや改善の見通し」
「インフレ2%回帰にコミット」
「物価安定の回復には時間がかかり、トレンドを下回る成長が続く可能性が高い」
「インフレ上昇が最も懸念する問題」
「供給ボトルネック解消の兆候がある」

【考察】タカ派発言ですが、「株先物・株価指数上昇継続→リスクオフドル買い・円買いの巻き戻しの売り」が材料視されておりドル円下落。

2022/10/5(水)

20:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-3.7%、結果-14.2%(✕)

21:15 経済指標(Bloomberg)
米国ADP雇用者数9月度
前月比:前回13.2万人、予想20.0万人、結果20.8万人(◎)

【考察】
発表前:15M足上昇トレンド中。直前はアセンディングトライアングル上抜けで上昇継続示唆。
発表後:前回かつ予想より強い数値で上昇しましたが、統計手法変更後2回目の発表ということで、前回同様にデータ信頼度を市場が判断しかねているためかドル円反応薄。

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国貿易収支8月度:貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-707億ドル、予想-677億ドル、結果-674億ドル(◎)

22:33 要人発言(Bloomberg)
OPECプラス会議
石油生産量を 1 日あたり 200 万バレル削減することに同意

【考察】事前報道通りでサプライズなし。Sell the factで原油先物WTI下落。ドル売り材料ですが、直後に注目米国経済指標発表が控えておりドル円反応薄。

22:45 経済指標
米国サービス業PMI確報値9月度:基準50、前回49.2、予想49.2、結果49.3(◎)
米国総合PMI確報値9月度:基準50、前回49.3、予想49.3、結果49.5(◎)

23:00 経済指標(Bloomberg)
米国ISM非製造業景気指数9月度:景気の先行指標として注目度大。
基準50、前回56.9、予想56.0、結果56.7(○)

【考察】
発表前:15M足上昇トレンド中。直前はアセンディングトライアングル上抜けで上昇継続示唆。
発表後:前回より弱く予想より強い数値。直前のサービス業・総合PMI確報値が前回かつ予想より強い数値の勢いに乗って、「ファンダメンタルズとテクニカル」の方向性一致でドル円上昇継続。

23:22 要人発言(Reuters)
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「2023年、利上げの見込みなし」
「コアインフレのデータが利上げペースに重要」
「来年、インフレ2%から3%に近づく予想」
「インフレが予想以上に持続」
「必要に応じて追加利上げ」

【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。

23:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回-21.5万バレル、予想213.0万バレル、結果-135.6万バレル(✕)
ガソリン在庫:前回-289.1万バレル、予想-107.0万バレル、結果-472.8万バレル(✕)

29:00 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「失業率が低いため、金融引き締め余地あり」
「サプライチェーンは完全に修復していない」
「8月のインフレデータでは、物価圧力は幅広く持続的」
「インフレ抑制に引き続き注力」
「インフレとの戦いは初期段階」
「経済が弱まっても利下げを急ぐべきでない」
「政策金利4-4.5%水準とすべき」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

2022/10/6(木)

20:30 経済指標
米国チャレンジャー人員削減9月度
米国雇用統計の2日前に発表。「前回より高い数値→ドル売り材料」、「前回より低い数値→ドル買い材料」
前年比:前回30.3%、予想-、結果67.6%(✕)

21:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回19.3万件(改定19.0)、予想20.3万件、結果21.9万件(✕)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回134.7万件(改定134.6)、予想134.5万件、結果136.1万件(✕)

22:23 要人発言(Bloomberg)
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレに対してより対策を講じるべき」
「インフレを引き下げなければならない」
「リセッションなくインフレを引き下げを望む」
「インフレピーク到達の証拠はほとんど見られない」
「利上げ停止からは程遠い」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

26:28 要人発言(Reuters)
米国クックFRB理事(2022年FOMC投票権あり)
「データの応じて方針を変更する」
「焦点は目標インフレ2%への回帰」
「労働市場は非常に力強い」
「インフレは受け入れがたいほど高い」
「政策行動と効果のタイムラグに注目。
「制限的な政策を続ける見込み」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

26:33 要人発言(Reuters)
米国エバンス・シカゴ連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「インフレは高すぎる」
「インフレ抑制は最優先事項」
「米国経済は堅調」
「失業率は徐々に上昇する」
「今後の2回のFOMCで合計125ベーシスポイントの利上げを予想」
「2023年春までに政策金利4.5-4.75%に向かう」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

2022/10/7(金)

6:01 要人発言(Bloomberg)
米国ウォラーFRB理事(2022年FOMC投票権あり)
「インフレは高すぎで急速な低下は可能性低い」
「来年始めに追加利上げを予想」
「インフレ対応は不十分」
「金融安定への懸念は利上げを遅らせない」
「引き締めペース判断のために市場データを注視」
「金融市場は効果的に機能している」

【考察】タカ派発言。

7:47 要人発言(Reuters)
米国メスター・クリーブランド連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「失業率はわずかに上昇する見込み」
「労働参加率の大幅な上昇は見込めない」
「インフレ抑制が最優先課題」
「インフレ減速を正当化する根拠はない」

【考察】タカ派発言。

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国雇用統計9月度
非農業部門雇用者数:前回31.5万人、予想25.0万人、結果26.3万人(○)
失業率:前回3.7%、予想3.7%、結果3.5%(◎)
平均時給
前年比:前回5.2%、予想5.1%、結果5.0%(✕)
前月比:前回0.3%、予想0.3%、結果0.3%(○)

発表前:15M足大きな下降チャネルの中に、小さな上昇チャネル形成。下降チャネル抜けた方向に大きく伸びる可能性を示唆。
発表後:強弱入り交じったためかアルゴリズム同時のバトルで上下に変動。しかし、総じて強い数値。「ファンダメンタルズとテクニカル」方向は上昇で一致しドル円上昇。
その後、為替介入警戒もあってかロング勢利確も入りドル円上昇は緩やかに継続。次週、ドル円上昇継続優勢ですが、引き続き為替介入警戒による下落注意。

21:46 要人発言(Bloomberg)
ホワイトハウス
「中国へのチップ輸出で新しい制限」

【考察】米中関係悪化懸念でドル円下落

23:00 経済指標
米国卸売在庫確報値8月度
前月比:前回1.3%、予想1.3%、結果%()

23:07 要人発言(Bloomberg)
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2022年FOMC投票権あり)
「経済は並み外れた強さを示している」
「政策金利を4.5%程度まで引き上げる必要」
「金利をさらに引き上げる必要がある」
「焦点はインフレ2%回帰」
「来年、インフレは大幅に低下すると見込み」
「利上げペースと利上げ幅はデータ次第」

【考察】タカ派発言でドル円上昇

23:24 要人発言
米国バイデン大統領
「雇用数は米国が安定した成長への移行を示す」

24:30 要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2022年FOMC投票権なし)
「追加利上げの可能性あり」

【考察】タカ派発言

28:00 経済指標
米国消費者信頼残高8月度
前回238.11億ドル、予想245.00億ドル、結果322.4億ドル(◎)

2022/10/8(土)

2022/10/9(日)

24:00 要人発言
IMF年次総会

円(JPY)

2022/10/3(月)

8:50 経済指標(日本銀行)(Bloomberg)
日銀短観 第2四半期
大企業製造業・業況判断:前回9、予想11、結果8(✕)
日銀短観(大企業製造業・先行き):前回10、予想11、結果9(✕)
大企業非製造業・業況判断:前回13、予想13、結果14(◎)
大企業非製造業・先行き:前回13、予想14、結果11(✕)
大企業全産業・設備投資:前回18.6%、予想18.8%、結果21.5%(◎)

8:50 要人発言(日本銀行)
金融政策決定会合における主な意見(9月21・22日分)
「消費者物価上昇率が安定的に2%を超えることが視野に入ってくるまでは、現状の金融緩和を継続することが適当である」
「為替相場は直接コントロールする対象ではない。「物価安定の目標」を安定的に実現するため、金融緩和を継続する必要があることを丁寧に説明していくべきで
ある。」
「 為替円安が一段と進んでいる背景には、内外の金融政策の方向性の違い等も指摘される。円安の影響は経済主体により異なるため、現行の金融緩和を続ける意義を丁寧に説明する必要がある。」

【考察】円安容認、金融緩和継続。サプライズなし。ドル円反応薄。

10:03 要人発言
鈴木財務相
「過度な為替変動には適切な対応をとる」
「為替の急激で一方的な動きは好ましくない」
「今後も必要なら断固たる措置をとる」

【考察】円安牽制発言。東京マーケットオープン直後のドル円急落から全戻しの上昇したタイミングでの牽制発言が効いたためか、ドル円上昇ストップ。

14:12 要人発言(Bloomberg)
岸田首相
「円安メリットを生かした経済構造の強靭化、企業国内回帰を進める」
「円安メリットを国民に還元」

【考察】円安活用、つまり円安容認ですが、サプライズない内容であり、為替介入警戒の方が強くドル円下落継続。

2022/10/4(火)

7:29 要人発言
首相官邸
「北朝鮮、ミサイル発射」

【考察】地政学リスクオフ円買い→ドル円下落。

8:30 経済指標(Bloomberg)
東京消費者物価指数8月度
前年比:前回2.9%、結果2.8%(✕)
コア前年比:前回2.6%、予想2.8%、結果2.8%(○)

2022/10/5(水)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

15:33 要人発言(Bloomberg)
岸田首相
「円安を経済活性化につなげることが重要」
「出口政策を含め金融政策の手法は日銀に委ねられるべきもの」
「為替レートの見通しについてコメント控える」

【考察】円安活用。円安容認とも言えるためかドル円上昇

17:49 要人発言(Bloomberg)
財務省 松本為替市場課長(立憲民主党会派財務金融部門会議での発言)
「介入資金に限界ない」
「今後も介入で過度な変動に必要な対応を取ることができる」

【考察】強い円安牽制発言でドル円下落。また、「レパトリ減税」が市場関係者間で浮上しており、為替介入なくとも円買いへの流れもでつつあり。

2022/10/6(木)

6:08 要人発言
首相官邸
「北朝鮮、ミサイル発射」

【考察】地政学リスクオフ円買い→ドル円下落

16:25 要人発言
岸田首相
「外為特会の外貨資産は将来の介入に備えたもの」

【考察】為替介入への警戒感が上がったためかドル円下落。

2022/10/7(金)

9:35 要人発言(Reuters)
鈴木財務相
「来週G20財務会合出席する予定」
「G20で、インフレや世界経済などが議論される見通し」
「外貨準備大幅減の要因は、債券金利上昇、為替介入による外貨売り」

【考察】円安牽制発言なし

9:55 実質五十日仲値(10/10スポーツの日で祝日のため)

11:44 要人発言(日本経済新聞)
岸田首相
「急速で一方的な円安進行は望ましくない」
「投機による過度な変動は見逃すことができない」

【考察】 円安牽制発言でドル円下落。

14:00 経済指標
日本景気動向指数速報値8月度
景気先行指数:前回98.9、結果100.9(◎)
景気一致指数:前回100.1、結果101.7(◎)

17:21 要人発言(Bloomberg)
神田財務官
「為替平衡操作のアミュニション(弾薬)に制約感じたことない」
「為替介入に制約が生じないよう様々な工夫を行っている」

【考察】円安牽制発言

28:30 経済指標
IMM通貨先物
円ショート(ポジション推移

2022/10/8(土)

25:56 要人発言
首相官邸
「北朝鮮、ミサイル発射」

【考察】地政学リスクオフ円買い材料。週明けドル円下落スタートの可能性ありか。

2022/10/9(日)

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