2023年1月23日(月)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)1/20の欧米マーケット影響:リスクオフ巻き戻しの円売り、黒田日銀総裁のハト派発言で円売り、米国債利回り上昇のドル買いでドル円上昇。
しかし、NYマーケットからは米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁のハト派発言をきっかけに、ドル買いが続かないと判断されたためか、一気にドル売りが始まりドル円急落。週末持越しを避けたいロング勢の利確が発生した様子。130円を割り込んだ129.57円で引けたことから、130円前半が一旦のレジスタンスとして意識されそう。

(2)米国経済指標(⑥):米国景気先行指数

(3)米国要人発言(②):2月FOMC前ブラックアウト期間。よって、いつもの様にニック・ティミオラスWSJ記者(Twitter)への注目度アップ。

(4)その他:岸田首相(通常国会、施政方針演説)

1/23は注目度が高い材料ないことから、ドル円日足下降チャネル内推移に留まり、方向性が見えにくい展開を想定。

先週は、米国経済指標悪化のドル売りには比較的素直な動きを示しており、今週も判りやすい動きを示すか注目したい。

モーニングサテライト、ドル円参考情報

今週のドル円予想レンジ:126.50~131.50
今週からチャイニーズニューイヤーの影響で市場参加者が少なくなるので、流動性低下から相場の急変動に要注意。
先週新型コロナウイルスの感染症法上の分類変更に関する準備の指示が岸田首相があったので、これも日銀金融政策変更に繋がる要因になり得る。引き続き日銀人事、政策を巡る話題がドル円ドライバーとなりそう。
本日の共通担保資金供給オペの影響にも注目。

注目ポイント:日銀総裁人事と次の政策修正
先週、日銀が大規模緩和方針を維持してYCC修正なかったことで3月会合も無風になる可能性が高まった。理由は、雨宮・若田部副総裁が3/19で任期を迎えるタイミングに合わせて黒田総裁も退任する市場見通しがあり、次回金融政策決定会合3/10のために、その時点であと数日で任期を迎える執行部に大きな政策変更の決断を託すことは考えにくいから。
また、3/10までに新総裁の国会承認も終えていることが予想され、次期執行部に金融政策の舵取りを託すのが当然の流れ。
3月は決算月であることも、余計な変動を招くことは避けたい考えもある。
従って、政策変更もしくはYCC修正・撤廃は次期執行部のもとで行われる4月会合まではない見込み。

先週の日銀会合のドル円上昇は短期間で終了。もちろん次期執行部による政策変更や米国景気減速が意識されてことはあるが、実需のドル売りニーズが強かったことも大きかった。

日本経済新聞集計した上場企業158社の2023年3月期の想定為替レート平均は137.5円。現在より大幅に円安レベルに設定されている。ドル円戻り売りが出やすい環境。
ドル円チャートはダウントレンドチャネルを維持。頂点は足元132円近辺。従って、このレベルをバックに125円割れを試しにいく可能性は高い。
新執行部によるYCC撤廃があった場合、116円近辺までの下落が示唆される。ただ、オーバーシュートで120円割れとなっても、その後は国際収支と日米金利差から120円台半ばまでのレンジ相場に戻る想定。

モーサテサーベイ(期間:1/20~22、対象:番組出演者38人)
今週末のドル円予想:中央値130.00。先週終値129.58のやや円安水準。米国景気後退懸念が上値抑制する可能性あり。
3月末のドル円相場の見通しの回答割合:130~135(32%)、125~130(62%)、120~125(5%)。

モーニングサテライト

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 要人発言
政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(12月19・20日分)(日本銀行
「金融緩和継続」

【考察】ハト派内容でサプライズなし。

13:00 要人発言
日銀
「5年物共通担保資金供給オペ(公開市場操作)通告」(Reuters)(Bloomberg

【考察】先週の1月日銀会合で決定した「共同担保資金供給オペ」を予定通り実施。初めて5年物のオペが実施されることで注目度高く、「入札良好→日本国債金利低下→円売り」でドル円上昇。

東京マーケット(9:00~15:00)

14:00 要人発言
岸田首相(通常国会開幕、施政方針演説)(首相官邸

【考察】期待感のためかリスクオンでドル円上昇。

欧州マーケット(17:00~25:30)

20:00 要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg
「最近のインフレデータに有益な兆候」

【考察】インフレ緩和発言だがサプライズないためかドル円下落なく上昇継続。

24:00 経済指標
米国景気先行指数12月度
前月比:前回-1.0(改定-1.1)、予想-0.8%、結果-1.0%(△)

NYマーケット(23:30~30:00)

東京マーケット:先週のFRB当局者のハト派発言や1/22のニック・ティミオラスWSJ記者のFRBハト派姿勢報道を引き継ぎでドル売り、日銀が初めて5年物「共通担保資金供給オペ(公開市場操作)」の実施で円売り、岸田首相施政方針演説で期待感の為かリスクオンで巻き戻しの円売りドル円上昇。

欧米マーケット:日銀共通担保資金供給オぺの影響継続、リスクオン円売り継続でドル円上昇。NYマーケットからは材料不足で小幅推移。130.7付近で引けており、131.000がレジスタンスとして意識されそう。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. AUD(資源国リスクオン通貨):米国利上げ減速期待、米国主要企業決算期待、中国経済回復期待→株先物・株価指数上昇のリスクオンで買い。
  2. NZD(資源国リスクオン通貨):リスクオンで買い。
  3. EUR(リスクオン通貨):レーン・フィンランド中銀総裁、カジミール・スロバキア中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、ラガルドECB総裁のタカ派発言で買い。
  4. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  5. USD(基軸通貨):先週のFRB当局者のハト派発言引き継ぎ売り。ニックWSJ記者のハト派記事で売り。リスクオンで巻き戻しの売り。
  6. GBP(リスクオン通貨):
  7. CHF(リスクオフ通貨):
  8. JPY(リスクオフ通貨):共通担保資金供給オペで売り。リスクオンで巻き戻しの売り。

米国債イールドカーブ

1/23(月)は1/20(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・ドル売り材料交錯。日足ドルインデックス十字線で方向性なし。よって、日足ドル円陽線は円売り主因と言える。

2月FOMCでの利上げ幅0.25%市場コンセンサスは、99.2%から99.1%へ減少(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:12月大陰線で引け。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
  • 週足:1/16週、上長ヒゲ陽線。下降トレンドの調整波。
  • 日足:1/20上長ヒゲ陽線。下降チャネル内推移。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:レンジ。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス129.592上抜け→1H足20MA・200MA上、レジサポ→目標1H足レジスタンス129.972
(B)1H足レジスタンス129.972を1H足ダウで上抜け→目標1H足レジスタンス130.601

②ショート
(C)1H足レジスタンス130.601付近まで上昇→転換下落→目標1H足サポート129.972
(D) (A)や(B)ロング後、1H足ダウでサポート129.592下抜け→目標4H足サポート128.903

材料少ない為、レンジ内トレードをメインに検討したい。


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
129.592上抜け→1H足20MA・200MA上、レジサポ→(A)ロング

ロング:129.742
T/P:129.972
獲得pips:+23.0

トレード2
1H足ダウで129.972上抜け→(B)ロング

ロング:130.381
T/P:130.602
獲得pips:+22.1

1月通算:12勝7敗、勝率63.2%、平均RR 2.04、獲得Pips +340.3

(Trading View)

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