2023年2月6日(月)~2月12日(日)ドル円注目材料まとめ(2/10更新)

ドル(USD)

経済指標
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

2023/2/6(月)

22:06 要人発言
米国イエレン財務長官(Bloomberg
「インフレは依然として高すぎる」
「記録的な低い失業率でリセッションはない」

【考察】タカ派、リセッション否定発言。ドル円上昇継続

28:43 要人発言
ホワイトハウス
「バイデン大統領はビリオネア最低課税率設定を提案」
「バイデン大統領は企業による自社株買いに課徴金の提唱」

【考察】企業業績景気悪化に繋がる可能性はドル売り材料であるものの、税が景気回復に回される活用される期待感があるためかドル円上昇継続。

29:31 要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「雇用統計の結果はピークレートの一段の上昇の可能性を高める」
「あと2回の利上げ見込み」
「必要であれば50 ベーシスポイント利上げに戻ることが出来る」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

2023/2/7(火)

20:33 要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「1月の雇用統計では金融引き締めの影響が見られていない 」
「金利ピークは5.4%前後を予想」
「インフレが下降の証拠は見当たらない」
「サービス部門は依然として非常に堅調」

【考察】タカ派発言でドル円上昇も、パウエル議長発言前の手控えやポジション決済のためか影響薄。

22:30 経済指標
米国貿易収支12月度(Bloomberg
貿易収支はGDPの構成要素。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-615億ドル(改定-610)、予想-685億ドル、結果-674億ドル(○)

26:42 要人発言
米国パウエルFRB議長(Bloomberg
「追加利上げが必要」
「ディスインフレ・プロセスが始まった」
「十分に景気抑制的な金利水準にはまだ達していない」
「2023年は大幅なインフレ低下すると予想」

【考察】2/3米国雇用統計・ISM非製造業景気指数の強い数値を受けてタカ派発言が想定されていた中、「ディスインフレ」や「インフレ低下予想」のサプライズハト派発言でドル売りドル円暴落。

26:52 要人発言
米国パウエルFRB議長
「強い労働市場が続けばピーク金利は上昇する」
「インフ2%達成には長い道のり」

【考察】ハト派発言から一転してタカ派発言でドル円全戻しの暴騰。

27:00 経済指標
米国3年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回4.977%、結果4.073%(×)

【考察】入札不調で3年債利回り上昇→ドル買いドル円上昇後押し

29:00 経済指標
米国消費者信頼残高12月度
前回279.6億ドル(改定331.0)、予想245.00億ドル、結果115.65億ドル(×)

2023/2/8(水)

11:04 要人発言
米国バイデン大統領(一般教書演説)(Reuters
「中国が米国の主権に異議を唱えるなら行動を起こす」
「債務上限問題でデフォルトさせない」

【考察】演説までに期待感のためかドル円上昇していたが、米中関係悪化や債務上限問題のドル売り材料もあり、ドル円下落。

21:00 経済指標
米国MBA住宅ローン申請指数:住宅販売数件数や住宅着工件数の先行指標
前週比:前回-9.0%、結果7.4%(◎)

23:22 要人発言
米国ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「最終金利5%-5.25%は妥当な見解」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

24:00 経済指標
米国卸売在庫確報値12月度
前月比:前回1.0%(改定)、予想0.1%、結果0.1%(○)

米国卸売売上高確報値12月度
前月比:前回-0.6%(改定)、予想-0.3%、結果0.0%(◎)

23:52 要人発言
米国クックFRB理事(Bloomberg
「利上げは終わっていない」
「今後、小幅利上げが適切 」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

24:30 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回414.0万バレル、予想202.5万バレル、結果242.3万バレル(○)
ガソリン在庫:前回257.6万バレル、予想716.5万バレル、結果500.8万バレル(△)

26:59 要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「今年、FF金利が5%を超えると予想」

【考察】タカ派発言。2/7同様の内容で影響薄。

27:00 経済指標
米国10年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.575%、結果3.613%(◎)

【考察】入札好調→10年債利回り低下→ドル売りドル円下落

27:40 要人発言
米国ウォラーFRB理事(Bloomberg
「賃金伸びの緩和は不十分」
「インフレは依然として非常に高い」
「引き締め維持が必要」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

2023/2/9(木)

22:30 経済指標
米国新規失業保険申請件数(Bloomberg
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回18.3万件(改定)、予想19.0万件、結果19.6万件(×)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回165.5万件(改定)、予想165.8万件、結果168.8万件(×)

【考察】弱い数値でドル円下落継続。

22:43 要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg
「利上げ継続が必要」
「インフレピークは過ぎているが物価上昇抑制には時間が掛かる」

27:00 経済指標
米国30年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.585%、結果3.686%(×)

【考察】入札不調→30年債利回り上昇→ドル買いドル円上昇

2023/2/10(金)

24:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値2月度
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回64.9、予想65.1、結果66.4(◎)

米国ミシガン大学インフレ予測速報値2月度
1年先:前回3.9%、予想4.0%、結果4.2%(◎)
5年先:前回2.9%、予想2.9%、結果2.9%(○)

【考察】総じて強い数値でドル円上昇。

26:40 要人発言
米国ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg
「利上げ停止前に政策金利5%以上を支持」
「ソフトランディング可能」

【考察】タカ派発言でドル円上昇。

28:00 経済指標
米国月次連邦財政収支1月度
マイナスは財政赤字、プラスは財政黒字。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-850億ドル、予想-630億ドル、結果-388億ドル(◎)

2023/2/11(土)

2023/2/12(日)

円(JPY)

2023/2/6(月)

7:09 要人発言
鈴木財務相
「日銀総裁報道、何も聞いていない」

【考察】報道への牽制のためか、日経新聞報道を受けたドル円急騰からやや反発下落。決定ではないものの日銀新総裁を巡る報道で今後もドル円が動く可能性あるため、突発的な要人発言や報道に要警戒か。

11:37 要人発言
磯崎官房副長官
「雨宮氏への日銀総裁打診は事実ではない」

【考察】鈴木財務相発言と同じく報道牽制となりドル円下落。

12:01 要人発言
黒田日銀総裁(Bloomberg)(Bloomberg
「金融緩和の副作用にも配慮しながら適切な政策運営に努める」

【考察】金融政策正当化、ハト派発言。サプライズなくドル円上昇なし。

17:52 要人発言
茂木自民党幹事長
「日銀総裁報道ような事実はない」

【考察】報道牽制となりドル円下落。

2023/2/7(火)

9:58 要人発言
松野官房長官
「日銀人事は国会で決めるものと承知」

【考察】2/6同様、日銀人事報道への牽制が政策修正期待後退に繋がりドル円下落。

10:06 要人発言
鈴木財務相
「為替介入は投機による過度な変動に対応」
「雨宮氏へ日銀総裁打診したことはない」

【考察】2営業日連続でドル円急騰していたことから円安牽制と捉えられたためか、又は日銀人事報道への牽制影響のためかドル円下落。

2023/2/8(水)

8:50 経済指標
日本国際収支12月度
経常収支:前回18036億円(改定)、予想1010億円、結果334億円(×)
経常収支(季調済):前回19185億円(改定)、予想12503億円、結果11821億円(×)
貿易収支:前回-15378億円、予想-11148億円、結果-12256億円(△)

10:10 要人発言
日銀、国債買いオペ通告

【考察】円売りでドル円上昇

11:50 要人発言
岸田首相(Bloomberg
「日銀総裁人事、細心の注意を払いつつ候補を選出中」

【考察】2/6の雨宮新総裁とする日経新聞報道を改めて否定する発言となり、緩和継続期待の後退でドル円下落。しかし、同様の報道否定が連日続いていることから影響小。

2023/2/9(木)

14:45 要人発言
自民党議員(Bloomberg
「次期日銀総裁が山口元副総裁の場合は党内がまとまらない」

【考察】人事が難航しているということは、ハト派雨宮新総裁でなくタカ派人事になる可能性あることで、警戒感から円買いドル円急落。しかし、確定ではないことから急反動でドル円急騰し、乱高下。

2023/2/10(金)

8:50 経済指標
日本国内企業物価1月度(日本経済新聞
前月比:前回0.5%(改定0.7)、予想0.3%、結果0.0%(△)
前年比:前回10.2%(改定10.5)、予想9.8%、結果9.5%(△)

【考察】予想より弱い数値で円売りドル円上昇。しかし高止まりへの警戒感あり。

9:53 要人発言
黒田日銀総裁
「過去 10 年間、金融緩和は給与を増加させなかった」
「賃金上昇率は高まっていく」
「金融緩和のメリットは副作用を上回る」
「物価目標を達成するために緩和を続ける」

【考察】ハト派発言だが、サプライズなく反応薄。

9:55 週末・五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

【考察】仲値に向けてドル円上昇したが、通過前からドル円下落。

10:55 要人発言
立憲民主党・安住国会対策委員長
「日銀総裁人事案、2/14に国会提示」
「国会聴取は2/24予定」

【考察】材料視されず。

11:25 要人発言
鈴木財務相
「日銀国債購入が前提の財政運営が適切とは全く考えていない」
「日銀との共同声明見直しは、今の時点で時期尚早」

【考察】緩和修正への言及なくハト派発言でドル円上昇

13:00 要人発言
日本銀行
「2/14、5年物共通担保資金供給オペレーションを実施」

【考察】円売りドル円上昇材料だが、市場の注目は日銀新総裁・副総裁人事に集まっており、影響薄。

14:20 要人発言
雨宮日銀副総裁
「金融緩和維持が適当」
「出口戦略について議論は時期尚早」

【考察】新総裁候補のハト派発言だがサプライズないためか、もしくは人事に関する要人発言や報道への警戒感からかドル円上昇なし。

16:16 報道
日銀新総裁・植田和男氏、副総裁・内田氏、氷見野氏を起用へ(日本経済新聞

【考察】次期新総裁の最有力候補が現・雨宮副総裁との見方が広がっていたなかでのサプライズ報道。政府は当初雨宮氏に打診したが、同氏は辞退したとのこと。
「現在の大規模緩和策が見直される思惑→新発10年物国債利回りが約1カ月ぶりに上限0.50%へ上昇→円買い」でドル円急落。

植田和男氏は経済学者で黒田体制以前に日銀審議委員を務めた経歴がある(Bloomberg
植田氏はタカやハトに偏っておらずバランスが取れた人物の様子(Bloomberg

18:21 要人発言
植田元日銀審議委員、次期日銀総裁候補
「現在の金融政策は適切、緩和継続が必要」

【考察】ハト派発言でドル円急騰。

29:30 経済指標
IMM通貨先物(ポジション推移
円ショート

2023/2/11(土)

2023/2/12(日)

コメント

タイトルとURLをコピーしました