2024年6月10日(月)ドル円戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>

(1)経済指標
・日本国際収支
・日本GDP2次速報値第1四半期
・米国Ny連銀インフレ期待調査
・米国3年債入札

(2)要人発言
・政府日銀円安牽制
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック氏(Twitter):FRBブラックアウト期間(6/1~6/12)につき。

(3)その他
・五十日仲値
・日銀会合関連リーク報道
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア、台中)

本日の注目材料は3点。

①6/7(金)米国雇用統計(強)の影響
(1)日米金利差維持→米国債利回り上昇か高止まり、日本国債利回り小幅上昇か下落→ドル円上昇
(2)米高金利長期化嫌気→米国債利回り上昇波及、日本国債利回り急上昇→日米金利差縮小→リスクオフ株先物・株指数下落円買い→ドル円下落

メインは(1)ドル円上昇。(2)実体米国経済悪化の見方も根強くドル円下落に警戒したい。但し、ドル円一時的であり押し目買いの機会になりやすいと想定します。

②日銀早期金融政策正常化観測、政府・日銀為替介入観測
政府・日銀為替介入が実施される可能性低いですが、再び157円台付近へ急上昇したことで円安牽制発言が想定されます。
また、6/4(火)に日本政府の骨太方針で円安影響に言及報道、日銀6月会合での国債購入減額検討報道が出ており、特に今週は6/14(金)日銀会合を控えて日銀早期金融政策正常化観測に関する要人発言やリーク報道が想定されます。
本日、早朝もリーク報道が出ていますので、東京マーケットでの影響を確認したい。
但し、サプライズの内容でなければ下落が生じても押し目買い機会になると考えます。

③欧州議会選、独・仏政情不安リスクオフ影響
6/9実施の欧州議会選挙の投票で、ショルツ首相率いる与党・社会民主党が歴史的大敗、マクロン氏率いる与党連合惨敗となりました。
・独・仏政情不安→リスクオフ株下落→ドル円下落、の可能性に警戒したい。

ショルツ独首相の社会民主党が歴史的大敗、保守系勝利へ-欧州議会選(Bloomberg
マクロン仏大統領が下院を解散、選挙実施表明-欧州議会選で惨敗(Bloomberg

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

4:54 報道
日銀金融政策決定会合 円安や国債買い入れ減額方法などを議論(NHK

8:50 経済指標
日本国際収支
経常収支[海外とのモノやサービス、投資などの取引状況]:前回33988億円(改定)、予想17000億円、結果20505億円(○)
経常収支(季調済):前回20106億円(改定)、予想20500億円、結果25241億円(◎)
貿易収支[=輸出ー輸入]:前回4910億円、予想-3450億円、結果-6615億円(×)
経常黒字、4月は2兆505億円 債券利子や配当金が増加(日本経済新聞

8:50 経済指標
日本GDP2次速報値第1四半期(内閣府
前期比:前回果-0.5%(改定)、予想-0.5%、結果-0.5%(○)
前期比年率:前回-2.0%(改定)、予想-2.0%、結果-1.8%(◎)
GDPデフレータ[=名目GDP/実質GDP]前年比:前回3.6%(改定)、予想3.6%、結果3.4%(×)
GDP年率1.8%減、1〜3月改定値 設備投資が上振れ(日本経済新聞

【考察】強弱混在。ドル円小幅下落。

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

【考察】ドル円上昇

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

24:00 経済指標
米国Ny連銀インフレ期待調査(NY FED SURVEY OF CONSUMER EXPECTATIONS
1年後:前回3.3%、結果3.2%(×)
3年後:前回2.8%、結果2.8%(○)
5年後: 前回2.8%、結果3.0%(◎)

【考察】強弱混在。総じて強い数値。

26:00 経済指標
米国3年債入札(Upcoming Auctions
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→ドル売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→ドル買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→ドル買い」や「入札通過→Sell the factドル売り」が生じることもあります。

発行額(Offering Amount):580億ドル
最高落札利回り(High Yield):前回4.605%、結果4.659%(×)
応札倍率(Bid to Cover Ratio, 応札額/発行額):前回2.63倍、結果2.43倍(×)
外国中銀など間接入札者の落札比率(Indirect Bidder):前回65.52%、結果64.14%(×)
テール(Bid利回りと落札利回りの差):前回-0.3bps、結果+1.1bps(×)

【考察】入札不調。ドル円小幅上昇。

<まとめ>
東京マーケット:
日足始値156.77
取引開始直後、日足安値157.68を付けてからは
、五十日仲値に向けたドル買い需要と独・仏政情不安リスクオフのユーロ売りドル買い、6/7米国雇用統計(強)による米国景気を好感した日本株上昇となり、東京・日足高値157.20へ上昇しました。その後、前営業日高値157.08や切番157.00からの戻り売りも交錯し揉み合い。

【日本市況】長期金利1%台に上昇、米雇用統計強い-円下落し株反発(Bloomberg

欧米マーケット:
欧州オープン直後、独・仏政情不安リスクオフ欧州株下落に連れてドル円下落するも、6/7米国雇用統計(強)による米国好景気期待のリスクオン米株上昇、米国Ny連銀インフレ期待調査(強)、米国3年債入札(弱)に連れてドル円上昇。
日足終値157.03

総じて、注目される6/12米国消費者物価指数、FOMC・パウエルFRB議長会見を前に、ポジション調整や手控えモードの様子。

【米国市況】株は小反発、FOMCとCPI控えて慎重-157円近辺(Bloomberg

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

<ドル買い優勢>
買い材料:
・6/7(金)米国雇用統計(強)による米国好景気期待
・五十日仲値
・独・仏政情不安リスクオフのユーロ売りドル買い
・米国Ny連銀インフレ期待調査(強)
・米国3年債入札(弱)
・原油先物価格上昇→インフレ懸念

売り材料:

<円売買交錯>
買い材料:
・日銀会合、円安や国債買い入れ減額方法議論報道
・6/7(金)米国雇用統計(強)→米国債利回り上昇波及、日本国債利回り上昇
・独・仏政情不安リスクオフ欧州株下落

売り材料:
・6/7(金)米国雇用統計(強)による米国好景気期待→リスクオン日米株上昇
・原油先物価格上昇→日本貿易収支悪化

Currency Strength Chart

政策金利市場織り込み

現行FRB政策金利525~550bps

2024年FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool
次回6月12日公表:据え置き99.4%
初回利下げ観測11月7日公表:25bp引き下げ46.7%
年内利下げ観測:25bps×1回=25bps → 政策金利500~525bps相当

テクニカル分析

Trade

  • 月足:6月陰線形成中。上昇トレンド。
  • 週足:6/3週、下ヒゲピンバー陰線確定。上昇トレンド。
  • 日足:6/7陽線。レンジ
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①Long
(A)4H戻り高値付近156.390へ下落→転換上昇→目標4H足ダウ高値156.780
(B)日足ダウ高値156.108付近へ下落→転換上昇→目標4H戻り高値156.390

②Short
(C)日足高値157.076付近へ上昇→転換下落→目標4H戻り高値156.390

6月通算:5勝4敗、勝率55.6%、+61.2pips

(Trading View)

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