2023年3月17日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)3/16の欧米マーケット影響
欧州はリスクオフ優勢となりドル円下落。
NYマーケットに入ってからは、矢継ぎ早にファースト・リパブリック・バンク支援報道で急速にリスクオフ後退しドル円急騰。

(2)経済指標
・米国鉱工業生産指数、米国設備稼働率
・米国景気先行指数
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測

(3)要人発言
・FEDウォッチャーであるWSJ紙のニック・ティミラオス氏(Twitter):ブラックアウト期間のため、いつもの様に発言や記事には要警戒。

(4)その他
・ドル買い材料:米利上げ見通し復活(3/14, Bloomberg)、金融危機リスクオフ
・ドル売り材料:米金利スワップ市場の利下げ織り込み(3/15, Bloomberg
・円買い材料:円高リスク警戒の通貨オプション市場で130円割れの可能性(3/14, Bloomberg)、金融危機リスクオフ(海外資産の国内還流で円買い、海外投資家が日本国債買いのために円買い)
・円売り材料:

3/17の最大の注目材料も、引き続き米国経済指標より「欧米金融危機不安の波及」。矢継ぎ早に欧米政府・金融機関が対策を講じており、リスクオフ後退のドル円上昇が優勢と推測。但し、サプライズのリスクオフ報道や要人発言でドル円急落には要警戒。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:53~要人発言
鈴木財務相(日本経済新聞
「家計は物価に苦しんでいる」
「インフレと戦うために追加の措置が必要」
「クレディ・スイスの問題で市場はよりリスク回避的」

【考察】海外勢には、利上げ観測に映りそうな発言。

東京マーケット(9:00~15:00)

14:05 報道
財務省、金融庁、日銀3者会合実施予定

【考察】欧米金融不安が日本にも及ぶ懸念への警戒感からか、リスクオフでドル円下落継続。

14:18~要人発言
黒田日銀総裁(Bloomberg
「必要あればマイナス金利幅の拡大は選択肢」

【考察】円売り材料だが、任期間際で影響力小さい上に、現在の相場の注目材料は欧米金融不安であることから、ドル円反応薄。

欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(22:30~29:00)

17:20~要人発言
神田財務官(日本経済新聞
「欧米金融機関の影響でリスク回避の動き」
「各国当局と連携しつつ強い警戒感をもって注視」

【考察】特に注目材料なし。

20:00~要人発言
OECD(経済協力開発機構)(Bloomberg
「2023年と2024年世界成長率予想を上方修正」
「FOMCとECBは利上げ継続必要」

21:02 報道
SVBファイナンシャル(Bloomberg
「ニューヨークで連邦破産法11条の適用を申請」

【考察】強い金融危機不安のリスクオフ円買いでドル円急落。

22:15 経済指標
米国鉱工業生産指数2月度(Bloomberg
鉱工業部門の生産動向を数値化したもので景気実態を把握する速報性に優れることから注目度が高い。
前回0.0%(改定0.3)、予想0.5%、結果0.0%(×)


米国設備稼働率2月度
生産能力に対する実際の生産量の比率。設備投資とインフレの先行指標であることから注目度高い。
前回78.3%(改定78.0)、予想78.5%、結果78.0%(△)

23:00 経済指標
米国景気先行指数1月度
前月比:前回-0.3(改定)、予想-0.2%、結果-0.3%(△)

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値3月度(Bloomberg
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回67.0、予想68.0、結果63.4(×)

米国ミシガン大学インフレ予測速報値3月度
1年先:前回4.1%、予想4.1%、結果3.8%(×)
5年先:前回2.9%、予想2.9%、結果2.8%(×)

【考察】弱い数値。直前までの下降トレンドに乗ってドル円下落

26:34 報道
「少なくとも 4銀行、クレディ・スイスとの取引制限」(Bloomberg

【考察】リスクオフでドル円下落継続。

28:30 経済指標
IMM通貨先物(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売りドル円上昇材料。

東京マーケット:前日NYマーケットのリスクオフ後退を引き継いで株先物・株価指数上昇して巻き戻しの円売りドル売りとなったが、ドル売り強くドル円下落。

欧米マーケット:クレディ・スイス株急落、SVBファイナンシャルの連邦破産法11条適用申請、クレディ・スイスとの取引制限報道のリスクオフ、米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値・インフレ予測の弱い数値でドル円急落。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):リスクオフ再燃で買い。
  2. NZD(資源国リスクオン通貨):
  3. AUD(資源国リスクオン通貨):
  4. GBP(リスクオン通貨):
  5. EUR(リスクオン通貨):
  6. CHF(リスクオフ通貨):
  7. USD(基軸通貨):米国債利回り低下、米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値・インフレ予測の弱い数値で売り。
  8. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

3/17(金)は3/16(木)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・買い材料交錯。
ドルインデックス日足陰線は金利低下のドル売り影響と推測。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg

3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、利上げ据え置きが41.7%、25bpsが58.3%。(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:3月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。三尊の右肩形成しつつあり。
  • 週足:3/13週、陰線形成中。上昇トレンドからレンジに移行し、20MAからボリンジャーバンド-1σへ下落中。
  • 日足:3/16下長ヒゲ陽線。下降トレンドからレンジに推移中。下ヒゲ多く下値が堅い。
  • 4H足:下降チャネル。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:上昇トレンドからレンジに推移中。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス133.771をダウ上昇→目標4H足レジスタンス134.213
(B)4H足レジスタンス134.213をダウ上昇→目標4H足レジスタンス134.669

②ショート
(C)1H足サポート133.424をダウ下落→目標4H足サポート132.880


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
133.424をダウ下落→(B)ショート
ショート:133.305
T/P:132.880
獲得pips:+42.5
3月通算:7勝1敗、勝率87.5%、平均RR1.96 、獲得Pips +264.1

(Trading View)

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