2022年6月10日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

注目材料

1. 経済指標・要人発言
6/10の大きな注目材料は米国消費者物価指数(特にコア前月比)。「強い数値→インフレ懸念高進→米国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇」、「弱い数値→インフレ懸念後退→米国債利回り下落→ドル売り→ドル円下落」を想定します。

また、最近のドル円急騰に伴い、日本要人から円安牽制発言が相次いでいますが、ドル円への影響はほとんどなし。しかしながら、仮に4/28の財務省幹部のような強い円安牽制発言(Bloomberg)が出れば、一時的に大きなドル円下落が生じる可能性には注意したい。しかし、一時的に下落しても良い押し目買いの材料にしかならないと考えます。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前
8:50 経済指標
日本国内企業物価5月
前月比:前回1.2%(改定1.1)、予想0.5%、結果0.0%(✕)
前月比:前回10.0%(改定9.5)、予想10.0%、結果9.1%(✕)

東京マーケット(9:00~15:00)

9:52 要人発言
鈴木財務相
「為替の急速な変動は望ましくない」
「為替市場の動向、経済への影響を注視している」

【考察】円安牽制発言

14:06 報道
財務省、三者会合開催予定

【考察】円安牽制報道

欧州マーケット(16:00~25:00)

16:26 要人発言
神田財務官
「為替の急速な変動は望ましくない」
「為替相場はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要」
「急速な円安進行を踏まえ三者会合開催」

【考察】円安牽制発言

16:31 要人発言
財務省・日銀・金融庁の三者会合声明
「為替相場、ファンダメンタルズに沿って安定推移が重要」
「為替相場、急速な変動は望ましくない」
「 政府・日銀、緊密に連携しつつ為替市場の動向や経済・物価への影響をいっそうの緊張感持って注視」
(Bloomberg)
【考察】円安牽制発言

21:30 経済指標
米国消費者物価指数5月度: 「弱い数値→インフレピーク説の信頼度アップ→利上げ後退→国債利回り低下→ドル売り→ドル円下落」。「強い数値→インフレピーク説の否定→利上げ加速→国債利回り上昇→ドル買い→ドル円上昇」。但し、「インフレピーク説否定→株価先物・株価指数急落→リスクオフ円買い→ドル円下落」と交錯する可能性あり。
前月比:前回0.3%、予想0.6%、結果1.0%(◎)
前年比:前回8.3%、予想8.3%、結果8.6%(◎)
コア前月比:前回0.6%、予想0.4%、結果0.6%(○)
コア前年比:前回6.2%、予想5.9%、結果6.0%(○)
(Bloomberg)

NYマーケット(22:30~29:00)

23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指速報値6月度
前回58.4、予想58.8、結果50.2(✕)

25:00 欧州クローズ

26:10 要人発言
米国バイデン大統領
「インフレ低下のためやるべきことをする」

【考察】インフレ対応発言

27:00 経済指標
米国月次連邦財政収支5月度
前回3082億ドル、予想-1200億ドル、結果-662億ドル(○)


28:30 経済指標
CFTCネットポジション

29:00 NYクローズ

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. USD(基軸通貨):前日1位。
  2. JPY(リスクオフ通貨):前日2位。
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):前日6位。
  4. CAD(資源国リスクオン通貨):前日7位。
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):前日8位。
  6. CHF(リスクオフ通貨):前日3位。
  7. EUR(リスクオン通貨):前日5位。
  8. GBP(リスクオン通貨):前日4位。

米国債イールドカーブ

6/10(金)は6/9(木)に対して、ベア・フラットニング(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差縮小)。

*ベア・フラットニング:
直近の景気良好→景気過熱抑制のために政策金利上げの可能性浮上→長短金利上昇→長期金利高く将来も利上げ見込み→利上げが続く可能性あり→景気にブレーキ掛かりそう→リスクオン終焉に近い→ドル買い後退示唆


ドルインデックス:日足大陽線でボリンジャーバンド+2σ到達。一旦、下押ししてもレンジ上限104.757目指して上昇継続しやすい。
米国債2年利回り:日足大陽線で週足実体上限3.038%上抜け。直上の週足抵抗3.106%まで上昇止まりにくいと想定。
米国債10年利回り:日足大陽線。レンジ上限3.146%で止まっており、次の上昇のために一旦下押しする可能性あり。
これらの日足より、6/13もドルは上昇優位ですが、6/10が急激な上昇だったため、押しを形成するための下落は発生しやすい。イールドカーブのベア・フラットニングはこの一時的な押しの下落を示唆か。押し目からは強い上昇継続すると考えます。

テクニカル分析

ドル円チャート

  • 月足: ボリンジャーバンド+2σをバンドウォークし強い上昇トレンド。
  • 週足:ボリンジャーバンド+1σで反発し、強い上昇トレンド。
  • 日足:6/9は下ヒゲピンバー陽線で引け。6/10も上昇継続の可能性あり。
  • 4H足:レンジ上限。
  • 1H足:ダウ転換失敗したことで上昇優位。ボリンジャーバンドスクイーズしレンジ。
  • 15M足:ボリンジャーバンド+1σを下抜けてレンジへ移行中。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足戻り高値実体134.449上抜け→レジサポ→目標週足戻り高値実体134.830。

②ショート
(B)4H足ネックライン実体133.588下抜け→4H足20MA反発・レジサポ→目標4H足押し安値132.565。

【考察】
6/10はエントリー条件満たさなかったため、様子見で終了。米国消費者物価指数発表直後に大きく変動したものの、動きが激しく対応困難でした。

6月通算:4勝4敗、勝率50.0%
6月獲得pips:+121.2

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