2022年10月13日(木)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)10/12のドル円上昇の影響:黒田日銀総裁の金融緩和継続発言と米国生産者物価指数の強い数値でドル円上昇し、147円直前まで上昇。この流れを引き継ぎやすいと推測。

(2)政府・日銀為替介入懸念(③-3):現在のドル円上昇はファンダメンタルズに沿った動きですが、円安牽制発言が急増。147円付近まで上昇したことで、更に円安牽制発言が増える見込み。もし、警戒感や実介入で大きな下落が発生すれば押し目買いを狙いたい。

(3)米国経済指標:特に米国消費者物価指数(CPI)

(4)FRB当局者の発言:タカ派発言(②-1)でドル円上昇の後押しになると想定。

(5)ウクライナ情勢:ウクライナ・ロシアの報復合戦で急速な情勢悪化。強い地政学リスクが生じれば一時的に大きなドル円下落する可能性があるため、報道や要人発言に注意したい。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

7:33 要人発言(Bloomberg)
米国ボウマンFRB理事(2022年FOMC投票権あり)
「インフレ減速の兆候なければ大幅利上げを検討すべき」
「75bps利上げを支持」
「インフレは高すぎる」
「インフレ低下に掛かる時間は不明」

【考察】タカ派発言

8:40 要人発言(Bloomberg)
国際通貨基金(IMF)ラニル・サルガド日本担当チーフ
「現時点でイールドカーブコントロールの目標転換はよい考えではない」
「持続的なインフレのため日銀の刺激策は必要」

【考察】日銀の金融緩和肯定。

8:50 経済指標
日本国内企業物価9月度
前月比:前回0.2%、予想0.3%、結果0.7%(◎)
前年比:前回9.0%、予想8.9%、結果9.7%(◎)

東京マーケット(9:00~15:00)

11:30 要人発言
松野官房長官
「為替動向、高い緊張感をもって注視」
「過度の為替変動には適切な対応とる」

【考察】円安牽制発言

12:27 要人発言
鈴木財務相
「為替変動の高まりを極めて憂慮」
「投機による過度な変動は容認できない」
「為替水準ではなくボラティリティーに注目」

【考察】円安牽制発言

欧州マーケット(16:00~25:00)

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国新規失業保険申請件数
失業者が初めて申請した失業保険給付の申請件数を示す指標。失業率や非農業部門雇用者数の先行指標として注目されます。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回21.9万件、予想22.5万件、結果22.8万件(✕)

米国失業保険継続申請件数
新規申請後に失業保険の申請を継続している人数を示す指標。
「予想より高い数値→ドル売り材料」、「予想より低い数値→ドル買い材料」
前回136.1万件(改定136.5)、予想136.5万件、結果136.8万件(✕)

21:30 経済指標(Bloomberg)
米国消費者物価指数9月度(CPI)
FRBが金融政策を決定する上で、インフレ変動を把握する重要指標。CPIは米国生産者物価指数(PPI)の川下に相当する指標でPPIより注目度は高い。コア指数が特に重要。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前月比:前回0.1%、予想0.2%、結果0.4%(◎)
前年比:前回8.3%、予想8.1%、結果8.2%(○)
コア前月比:前回0.6%、予想0.5%、結果0.6%(○)
コア前年比:前回6.3%、予想6.5%、結果6.6%(○)

発表前:前々回8/10、前回9/13同様に、発表前は取引手控えのためかドル円レンジ推移。
発表後:総じて強い数値でドル円急騰。

NYマーケット(22:30~29:00)

24:00 経済指標
米国週間石油在庫統計
「在庫増→需要低迷・供給過多→原油・ガソリン売り材料→ドル売り材料」、「在庫減→需要増・供給不足→原油・ガソリン買い材料→ドル買い材料」
原油在庫:前回-135.6万バレル、予想175.0万バレル、結果987.9万バレル(◎)
ガソリン在庫:前回-472.8万バレル、予想-190.0万バレル、結果202.2万バレル(◎)

25:57 要人発言(Bloomberg)
首相官邸
「北朝鮮、ミサイル発射」

【考察】地政学リスクオフでドル円下落。

26:00 経済指標
米国30年債入札
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.511%、結果3.930%(✕)

【考察】入札不調でドル円上昇。しかし、上昇は一瞬で直ぐに下落へ転換。

東京マーケット:米国消費者物価指数を控えて取引手控えでドル円レンジ推移。
欧米マーケット:米国消費者物価指数の強い数値でドル円急騰し、1998年8月の高値147.66円を上抜けて一時147.67円と90年8月以来32年ぶりの高値到達。しかし、政府・日銀為替介入への警戒感から急落。その後は、日米金利差拡大には変わりないことからドル円再上昇。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. GBP(リスクオン通貨):「英国減税計画を方向転換する」との報道→財政悪化の懸念後退で買い。
  2. EUR(リスクオン通貨):英国リセッション懸念後退で買い。ECB当局者のタカ派発言で買い。
  3. NZD(資源国リスクオン通貨):
  4. CAD(資源国リスクオン通貨):原油先物価格上昇で買い。
  5. AUD(資源国リスクオン通貨):
  6. USD(基軸通貨):米国消費者物価指数の強い数値で買い。FRB当局者のタカ派発言で買い。政府・日銀の為替介入警戒で売り。
  7. CHF(リスクオフ通貨):
  8. JPY(リスクオフ通貨):政府・日銀の為替介入警戒で買い。日米金利差拡大で売り。

米国債イールドカーブ

10/13(木)は10/12(水)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、長短金利差拡大)でドル買い優勢。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:9月大陽線で引け。ボリンジャーバンド+2σをバンドウォーク。一旦の上限は147.222付近と推測。
  • 週足:陽線形成中。上昇トレンド。
  • 日足:10/12大陽線。上昇トレンド。
  • 4H足:上昇トレンド。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス146.949上抜け→レジサポ→目標月足レジスタンス147.227。

②ショート
(B)1H足サポート146.658下抜け→1H足20MA下、レジサポ→目標1H足サポート146.261。

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

・米国消費者物価指数の強い数値で強いドル円上昇発生→146.949抜け→レジサポなく目標T/P到達→(A)ロング見送り

10月通算:1勝2敗、勝率33.3%、平均RR2.04
10月獲得pips:+4.6

(Trading View)

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