2022年12月20日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

(1)12/19欧米マーケットの影響:注目材料なく市場の流動性が低下しているなか、日銀共同声明改定報道の否定を引き継いだためか、又は投機筋の操作のためかドル円上昇し、137.00円付近で小幅推移して引け。12/20は日銀金融政策決定会合を控えて、緩和継続期待の上昇か政策修正警戒から動きにくい展開を想定。

(2)日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁会見:緩和継続のドル円上昇が基本。しかし、政策修正を匂わせる報道も出ていることから、引き締めに関して今までより具体的な文言出てくれば、一時的にドル円下落の可能性あり。

(3)米国経済指標(⑥):住宅着工件数・住宅建築許可件数。

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

11:48 要人発言
鈴木財務相(Bloomberg
「日銀との共同声明、改定の方針固めた事実はない」

【考察】12/17(土)政府・日銀共同声明改定報道の否定で円売り材料。しかし、日銀会合直前のため反応薄。

12:00 経済指標
日銀政策金利12月度(過去の発表日:1/28, 3/18, 4/28, 6/17, 7/21, 9/22, 10/28
前回-0.1%、予想-0.1%、結果-0.1%(○)

12:05 要人発言
日銀金融政策決定会合声明(Bloomberg
「長期金利の変動幅を従来の±0.25%程度から±0.5%程度に拡大」

【考察】
発表前:金融緩和継続期待の織り込みでドル円上昇。
発表後:サプライズのイールドカーブコントロール(YCC)調整。実質的に利上げと捉えられ強い円高でドル円暴落

13:02 要人発言
日銀
「臨時の国債買入れオペ通知」

【考察】円売り材料でドル円急落ストップ

15:38 要人発言
黒田日銀総裁(Bloomberg
「必要あれば躊躇なく追加金融緩和措置を講じる」
「出口戦略の具体的な議論は時期尚早」
「YCCの運用見直し、利上げではない」
「YCCや量的・質的緩和は当面見直さない」
「政府・日銀の共同声明、見直すつもりはない」
「金利の引き上げではないと伝えたい」

【考察】金融緩和継続のハト派発言。YCC調整は利上げでないと繰り返し火消し。一時ドル円急落は収まったものの、サプライズ影響は大きく会見後半から再びドル円下落。

17:58 要人発言
鈴木財務相
「日銀の決定、緩和的金融環境を維持し市場機能の改善図る」
「日銀の緩和修正は、金融緩和の持続性を高める」

【考察】日銀政策変更の正当化でドル円下落継続。

18:41 要人発言
神田財務官
「為替はファンダメンタルズを反映し安定的推移が望ましい」

【考察】急激な変動牽制。特に影響なし。

欧州マーケット(17:00~25:30)

22:30 経済指標
米国住宅着工件数11月度(Bloomberg
住宅購入に伴い、家電などの耐久消費財も購入されることが多く、個人消費への波及効果が大きいため注目されます。また、最近はFRB当局者が住宅関連指標をインフレ把握のために注目していることから、更に重要度が上がっています。

住宅着工件数:前回142.5万件(改定143.4)、予想141.0万件、結果142.7万件(○)
住宅着工前月比:前回-4.2%(改定-2.1)、予想-1.7%、結果-0.5%(◎)

住宅建築許可件数:前回152.6万件(改定151.2)、予想150.0万件、結果134.2万件(×)
住宅建築許可前月比:前回-2.4%(改定-3.3)、予想-2.0%、結果-11.2%(×)

NYマーケット(23:30~30:00)

東京マーケット:日銀金融政策決定会合でサプライズのYCC調整。強い円高でドル円暴落。

欧米マーケット:黒田日銀総裁のハト派発言・YCCは利上げでないと繰り返し火消しも効果なし。欧米勢も日銀の政策転換は強いサプライズでドル円下落継続。YCC修正発表以降、約6.5円下落。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. JPY(リスクオフ通貨):日銀金融政策決定会合でサプライズのYCC調整で強い買い。
  2. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  3. CHF(リスクオフ通貨):
  4. GBP(リスクオン通貨):
  5. EUR(リスクオン通貨):ナーゲル独連銀総裁、ミュラー・エストニア中銀総裁のタカ派発言で買い。
  6. USD(基軸通貨):
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):

米国債イールドカーブ

12/20(火)は12/19(月)に対してベア(短期金同等、長期金利上昇、逆イールド縮小)のドル買い材料。しかし、ドルインデックス低下しており、金利との動きが不一致。金利上昇は日銀政策変更による日本国債利回り急上昇が米国債にも波及した様子。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:11月大陰線で引け。12月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
  • 週足:12/19週、陽線形成中。下降トレンドの調整波
  • 日足:12/19陽線。大きな下降チャネル中の上昇チャネル。下落の可能性が高いか。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:下降トレンド。
  • 15M足:レンジ。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス137.005上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス137.345

②ショート
(B)1H足サポート136.734下抜け→1H足200MA, 20MA反発上昇→1H足サポート136.734付近でレジサポ→目標4H足サポート136.180


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー

トレード1
137.005上抜け→レジサポ→RR<2.0のため(A)ロング見送り

トレード2
日銀サプライズの政策修正→136.734下抜け→急落速度早く(B)ショート逃し

12月通算:6勝6敗、勝率50.0%、平均RR1.95
12月獲得pips:+127.9

(Trading View)

コメント

タイトルとURLをコピーしました