ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)3/23の欧米マーケット影響
欧州オープン前からリスクオフ後退でドル円上昇。しかし、NYマーケットからは再び前日のFOMC・パウエルFRB議長発言の影響引き継ぎと金融システム不安リスクオフでドル円下落。引け間際の米国イエレン財務長官の発言でリスクオフ後退しドル円上昇。
(2)経済指標
・日本消費者物価指数
・米国耐久財受注速報値
・米国PMI速報値
(3)要人発言
・米国ブラード・セントルイス連銀総裁
(4)その他
・欧米金融システム不安の影響:やはり払拭できていない問題。引き続き突発的なヘッドラインでリスクオフによるドル円急落には注意したい。
3/24も、FOMC・パウエルFRB議長発言の影響引き継ぎと金融システム不安リスクオフでドル円下落優勢と推測。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より強い:◎、予想以上:〇、予想より弱い:△、前回かつ予想より弱い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
日本消費者物価指数2月度(Bloomberg)
前年比:前回4.3%、予想3.2%、結果3.3%(○)
コア前年比:前回4.2%、予想3.1%、結果3.1%(○)
東京マーケット(9:00~15:00)
9:55 週末&実質五十日仲値(3/25休場につき)
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。
欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国耐久財受注速報値2月度(Bloomberg)
前月比:前回-4.5%(改定-5.0)、予想1.6%、結果-1.0%(△)
コア前月比:前回0.8%(改定0.4)、予想0.3%、結果0.0%(×)
21:33~要人発言
米国ボスティック・アトランタ連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「銀行システムは安全で回復力がある」
「インフレは依然として高すぎる」
「リセッションに陥るとは考えていない」
【考察】タカ派発言でドル円上昇継続
22:27 要人発言
米国財務省(Bloomberg)
「イエレン財務長官、金融安定監視評議会の非公開会議を招集する」
【考察】米国金融システム不安解消期待のためかリスクオフ後退でドル円上昇継続。
22:40~ 要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)(Bloomberg)
「インフレは依然として高すぎる」
「今年のFF金利予想を5.625%に引き上げた」
【考察】タカ派発言でドル円上昇継続
22:45 経済指標
米国PMI速報値3月度
(過去の速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回47.3、予想47.3、結果49.3(◎)
サービス業:前回50.6、予想50.2、結果53.8(◎)
総合:前回50.1、予想49.8、結果53.3(◎)
【考察】サプライズの強い数値でドル円上昇。しかし、1月・2月同様、直ぐに下落。
その後は再上昇。強い数値が出てもトレンドが読みにくい。
28:30 経済指標
IMM通貨先物(3/21時点)(ポジション推移)
円ショート縮小
【考察】円買い材料
東京マーケット:FOMC・パウエルFRB議長発言の影響引き継ぎと金融システム不安リスクオフでドル円下落。
欧米マーケット:欧州マーケットに入り欧州金融システム不安のリスクオフで欧米債券利回りの低下を受けてリスクオフの円買い主導でドル円下落継続。
しかし、NYマーケットオープン前からリスクオンとなり巻き戻しの円売りでドル円上昇、イエレン財務長官の金融安定監視評議会招集でリスクオン強まりドル円上昇継続、米国PMIの強い数値を受けてドル円上昇。FRB要人のタカ派発言で上昇継続。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- JPY(リスクオフ通貨):欧米金融システム不安のリスクオフで買い。
- USD(基軸通貨):米国PMI速報値の強い数値で買い。FRB要人のタカ派発言で買い。
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- CHF(リスクオフ通貨):
- GBP(リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):欧州金融システム不安のリスクオフ、フランス各地でのスト暴徒化→政情不安の地政学リスクオフで売り。
- NZD(資源国リスクオン通貨):
米国債イールドカーブ
3/24(金)は3/23(木)に対して同等(短期金利、長期金利、逆イールド)でドル売り・買い材料交錯。
ドルインデックス日足陽線はイールドカーブと関係なく投機的な動きが影響か。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
5月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置きが92.0%、25bpsが8.0%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
ドル円トレード
- 月足:3月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。三尊の右肩形成しつつあり。
- 週足:3/20週、陽線形成中。ボリンジャーバンド-1σかつ押し安値付近まで下落したことで上昇優勢か。
- 日足:3/23陰線。下降トレンド推進波。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:下降トレンド。
- 15M足:下降トレンドからレンジに移行中。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート131.489をダウ上昇→目標4H足レジスタンス132.315
②ショート
(B)1H足サポート130.552をダウ下落→目標4H足サポート129.874
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
130.552をダウ下落→(B)ショート
ショート:130.308
T/P:129.874
獲得pips:+43.4
3月通算:11勝3敗、勝率78.6%、平均RR2.00 、獲得Pips +377.7
コメント