2023年2月21日(火)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)2/20の欧米マーケット影響:米国祝日休場かつ材料不足でドル円レンジ推移し、134.28付近で引け。

(2)米国経済指標(⑥):PMI速報値、中古住宅販売件数

(3)米国要人発言(②):FRB当局者発言予定なし。一方で、最近の米中関係悪化に拍車がかかるような発言あればドル売りドル円下落に注意したい。

(4)その他:日銀新総裁・副総裁報道の正確さからも、政府・日銀のリーク先が日経新聞となっている。所信聴取の発言に関して日経新聞から事前にリークされる可能性があるため、注意したい(日本経済新聞電子版

2/21は米国連休明けで東京マーケットも動きが出やすい見込み。特に、今週は日銀関連のリーク報道で円高に振れる動きに警戒したい。
また、大きな動きが期待できるのは米国PMI速報値。予想通りであっても強い数値が出れば一時的には強い上昇が見込めそう。しかし、135円台で安定するような材料ではないことから、ロング勢の早期利確で急落もあり得る。
また、サプライズの弱い数値であればドル円急落の可能性あり。テクニカル的にも下落は勢いが出そう。

モーニングサテライト、ドル円参考情報

本日のドル円予想レンジ:133.80~135.30
市場の予想を上回る米CPI に加え、 FRB 高官の発言がかなりタカ派にシフトしている事もありドル円は堅調な地合い。本日公表の2月米PMIも改善する見通しでドル円は底堅い展開を予想。

注目ポイント:植田氏所信聴取(2/24)によるドル円相場への影響
植田氏は金融政策というのは、景気と物価の見通しに基づいて運営されなければいけないと述べている。

23年度インフレ率↓ 金利さわらない
1月時点の日銀のインフレ見通しとソニーフィナンシャルグループ予想(図表2)において、
ソニーフィナンシャルグループ場合、米景気後退や商品市況の下落、今後の円高予想を織り込んでいるので、今年春以降、今後日本のインフレは低下する可能性が高いと見ている。
この見通しを踏まえれば、少なくとも23年度以内に金利を上げる、つまりマイナス金利解除の可能性はかなり低い。

一方でイールドカーブコントロール(YCC)の見直しについて。
YCCの再修正は金融市場の歪みを是正するという目的で実施される可能性が高い。
問題はこの可能性を示唆した途端に、市場では出口が期待されてしまうことで円金利に上昇圧力がかかりやすくなるということ。
よって、植田氏の所信聴取では慎重な発言に終始すると思われる。
YCC修正について、目立った示唆がなく所信がハト派的だったと市場が解釈する可能性が高い。その場合、直後は一旦円安が進む可能性がある。

日米10年債利回り連続して↑
植田氏はマーケットを刺激しないように慎重な安全運転する予想だが、仮に今後 YCC の再修正あるとしたらその時期について。

日米10年債利回りはかなり連動しており、 これまではYCC の上限でキャンプしてきた。ただ足元、米10年債利回りは再び上昇し始めているので、円債利回りにも上昇圧力がかかりやすくなっている。
当面、現行の水準でYCCを維持しようとすると、大量の国債を買わなければいけないということがある。
植田氏はこれまではYCC導入に対して関与してきていないので、これまでの政策の総括などしなくても比較的早期に修正することが可能ではないかということがある。

この2つの理由から、4~6月期、早ければ4月の決定会合で10年債の変動幅をプラスマイナス1%に拡大する可能性があるとみられる。

モーニングサテライト

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

欧州マーケット(17:00~25:30)

NYマーケット(23:30~30:00)

23:45 経済指標
米国PMI速報値2月度(Bloomberg
(過去の速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24,)
(過去の確報値発表日:10/3, 10/5, 11/1, 11/3, 12/1, 12/5, 1/3, 1/5, 2/1, 2/3, )
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回46.9、予想47.3、結果47.8(◎)
サービス業:前回46.8、予想47.2、結果50.5(◎)
総合:前回46.8、予想47.4、結果50.2(◎)

【考察】サプライズの強い数値でドル円上昇。しかし、135.23到達後下落。強い数値を期待した織り込みロング勢の利確や強い材料にはならないと判断されたためか。

24:00 経済指標
米国中古住宅販売件数1月度(Bloomberg
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として米国新築住宅販売件数とともに重要。
件数:前回402万件(改定403)、予想413万件、結果400件(×)
前月比:前回-1.5%(改定-2.2)、予想2.1%、結果-0.7%(△)

27:00 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回4.139%、結果4.673%(×)

【考察】入札不調でドル円上昇。

東京マーケット:材料なく小幅レンジ推移。

欧米マーケット:米国PMIの強い数値でドル円上昇。しかし、135.23到達後下落。強い数値を期待した織り込みロング勢の利確や強い材料にはならないと判断されたためか。
米国2年債入札不調でドル買いドル円上昇も、株先物・株価指数急落のリスクオフ円買いも強まり、ドル買い円買い交錯したが、徐々にドル買い強くドル円上昇継続。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. GBP(リスクオン通貨):英国PMIの強い数値で買い。
  2. USD(基軸通貨):米国PMIの強い数値で買い。
  3. EUR(リスクオン通貨):
  4. JPY(リスクオフ通貨):株先物・株価指数下落リスクオフで買い。
  5. CHF(リスクオフ通貨):
  6. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  7. NZD(資源国リスクオン通貨):リスクオフで売り。
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):リスクオフで売り。

米国債イールドカーブ

2/21(火)は2/17(金)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド縮小)でドル買い材料。ドルインデックス日足陽線でありイールドカーブと一致。
よって、ドル円日足陽線は強いドル買いを反映。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg

3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、25bpsが76.0%、50bpsが24.0%(CME FedWatch Tool

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:2月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。
  • 週足:2/20週、十字線形成中。ボリンジャーバンド-1σ上抜け。20MA手前の戻り高値ヒゲ先付近まで上昇。ダウ形成して上昇継続するためにも、今週は一旦下落優勢か。
  • 日足:2/20十字線。ボリンジャーバンド+2σバンドウォーク終了。上ヒゲ目立つことから2/21は下落優勢か。
  • 4H足:レンジ。押し安値かつ20MA付近で揉み合い三尊形成。
  • 1H足:レンジ。三尊形成から直ぐに下落せず切り下げライン上抜けており、一旦上昇継続から下落に転換する可能性もあり。
  • 15M足:上昇チャネル。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス134.463をダウで上抜け→レジサポ→目標4H足レジスタンス134.825

②ショート
(B)1H足サポート133.741をダウで下抜け→レジサポ→目標1H足サポート133.109又は1H足200MA到達


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
134.463上抜け→レジサポ→(A)ロング

ロング:134.601
T/P:134.826
獲得pips:+22.5
2月通算:8勝4敗1分、勝率66.7%、平均RR 1.72、獲得Pips +185.1

(Trading View)

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