ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)5/11の欧米マーケット影響
欧州オープン後、米国地銀パックウエストの預金減少報道で金融システム不安が高まりリスクオフ円買い強くドル下落、更に注目の米国生産者物価指数は総じて弱くインフレ鈍化が見えつつあり、米国新規失業保険申請件数は2021年10月以来の高水準であったことからドル円下落。
その後、米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁のタカ派発言やFDICの金融システム不安への対応でややリスクオフ後退しドル円上昇から揉み合い。
(2)経済指標
・米国輸入物価指数、米国輸出物価指数
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、インフレ予測
(3)要人発言
・FRB当局者
(4)その他
・欧米金融システム不安に関する要人発言や報道
・米国債務上限問題に関する要人発言や報道
5/12の注目指標は米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値・インフレ予測。それ以外、米金融システム不安と米国債務上限問題で乱高下しやすい地合いと推測。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)
16:04~要人発言
米国ボウマンFRB理事(Bloomberg)
「追加利上げ必要」
【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国輸入物価指数4月度(Bloomberg)
前月比:前回-0.6%(改定-0.8)、予想0.3%、結果0.4%(◎)
前年比:前回-4.6%(改定-4.8)、予想-4.7%、結果-4.8%(△)
米国輸出物価指数4月度
前月比:前回-0.3%(改定-0.6)、予想0.1%、結果0.2%(◎)
23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数速報値5月度(過去の速報値発表日;9/16, 10/14, 11/11, 12/9, 1/13, 2/10, 3/17, 4/14, 5/12)(Bloomberg)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できる。
前回63.5、予想63.1、結果57.7(×)
米国ミシガン大学インフレ予測速報値5月度
1年先:前回4.6%、予想4.6%、結果4.5%(×)
5年先:前回3.0%、予想3.0%、結果3.2%(◎)
【考察】米国ミシガン大学消費者信頼感指数の弱い数値で初動ドル円下落。総じて弱い数値にも関わらずインフレ予測5年先だけが材料視され、更にリスクオフドル買い強く、直前までの上昇チャネルに乗ってドル円急騰。
25:52~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg)
「インフレは依然高すぎる」
【考察】タカ派発言でドル円上昇継続。
28:30 経済指標
IMM通貨先物(ポジション推移)
5/9時点、円ショート縮小
【考察】円買い材料
29:37~要人発言
米国バーキン・リッチモンド連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
「さらなる利上げに前向き」
【考察】タカ派発言。
<まとめ>
東京マーケット:リスクオフ後退し、米国債利回り上昇で緩やかにドル円上昇。
欧米マーケット:米国ミシガン大学消費者信頼感指数の弱い数値で初動ドル円下落。総じて弱い数値にも関わらずインフレ予測5年先だけが材料視され、更にリスクオフドル買い強くドル円急騰。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
5/12(金)は5/11(木)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.0%、据え置き83.4%。25bps引き上げ16.6%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:5月陰線形成中。
- 週足:5/8週、陰線形成中。
- 日足:5/11陽線。三尊形成、20MAかつトレンドライン下抜けたことで、5/12は戻り売り優勢と推測。
- 4H足:レンジ。
- 1H足:レンジ。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)4H足レジスタンス134.797かつ4H足20MAをダウ上昇→目標日足レジスタンス135.235又は1H足200MA
②ショート
(B)1H足サポート134.414かつ1H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート134.058
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
134.797をダウ上昇→(A)ロング
ロング:134.772
T/P:135.235
獲得pips:+46.3
5月通算:5勝4敗、勝率55.6%、平均RR 1.83、獲得Pips +63.7
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