ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)5/4の欧米マーケット影響
米利上げ期待後退、かつ金融システム不安のリスクオフによりドル円下落。
(2)経済指標
・米国雇用統計
(3)要人発言
・FRB当局者
(4)その他
・米国主要企業決算
・欧米金融システム不安に関する要人発言や報道
5/5も米利上げ期待後退と金融システム不安のリスクオフによりドル円下落優勢と推測。しかし、本日最大の注目は米国雇用統計次第。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
東京マーケット(9:00~15:00)、こどもの日で祝日休場
14:42 地震
「石川県能登で震度6強」(日本経済新聞)
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 経済指標
米国雇用統計4月度(過去の発表日;9/2, 10/7, 11/4, 12/2, 1/6, 2/3, 3/10, 4/7, 5/5)(Bloomberg)
非農業部門雇用者数:前回23.6万人(改定16.5)、予想17.9万人、結果25.3万人(◎)
失業率:前回3.5%(改定)、予想3.6%、結果3.4%(◎)
平均時給
前月比:前回0.3%(改定)、予想0.3%、結果0.5%(◎)
前年比:前回4.2%(改定4.3)、予想4.3%、結果4.4%(◎)
【考察】全て強い数値のサプライズでドル円急騰。
しかし、年内利下げ織り込み変わらず(Reuters)。
一方で、金利の長期維持の可能性も高まる(Bloomberg)。
26:11~要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)(Bloomberg)
「5月FOMCで25bps利上げ支持」
「インフレは残っている」
「金利は十分に制限的な領域」
【考察】タカ派発言。強い文言なかったが緩やかにドル円上昇。
28:30 経済指標
IMM通貨先物5/2時点(ポジション推移)
円ショート縮小
【考察】円買い材料
29:22~要人発言
米国グールズビー・シカゴ連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Reuters)
「6月FOMCの判断を下すのは時期尚早」
「金融政策はデータ次第」
【考察】利上げへの言及なくハト派寄り発言。
<まとめ>
東京マーケットオープン前:
日足始値134.27。
東京マーケット:
始値134.16。
終値134.00。
欧州マーケット:
始値134.07。
米国雇用統計は全て強い数値のサプライズで15M足は134.29から135.12まで急騰、日足高値135.13を付けた。
NYマーケット:
始値134.87。
マーケットオープン前から米国雇用統計の影響は続かず失速。米利上げ期待後退、金融システム不安の環境を変える材料にはならず。
米国地銀株価の急反発(Bloomberg)でリスクオフ後退し円売り進んだものの、土日に金融システム不安の悪材料出ても不思議ではなく、週跨ぎを避けたいロング勢の決済も入ったのか引けに掛けて揉み合い。
終値134.86。
日足終値1343.84。
総じて、米国雇用統計の強い数値と金融システム不安後退のリスクオンでドル円上昇。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
NYマーケットクローズ時点の通貨強弱
- CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
- AUD(資源国リスクオン通貨):豪準備銀行(RBA)四半期金融政策報告のタカ派内容で買い。
- GBP(リスクオン通貨):
- NZD(資源国リスクオン通貨):
- EUR(リスクオン通貨):
- USD(基軸通貨):米国雇用統計の強い数値で買い。
- JPY(リスクオフ通貨):金融システム不安リスクオフ後退で売り。
- CHF(リスクオフ通貨):
米国債イールドカーブ
5/5(金)は5/4(木)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇、逆イールド拡大)でドル買い・売り材料交錯。
ドルインデックス日足陽線は金利上昇の影響大。
*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg)
6月FOMCの利上げ幅見通しは、25bps引き下げ0.0%、据え置き93.8%。25bps引き上げ6.2%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:5月陰線形成中。
- 週足:5/1週、陰線。
- 日足:5/4陰線。20MAや押し安値133.64付近で下げ止まり。
- 4H足:下降トレンド。
- 1H足:下降トレンド。
- 15M足:下降トレンドからレンジに移行中。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足サポート133.751付近まで下落→反発上昇→1H足レジスタンス134.351をダウ上昇→目標4H足レジスタンス134.829
②ショート
(B)1H足トレンドライン又は20MA付近からダウ転換下落→目標1H足サポート133.751
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
1H足トレンドライン又は20MA付近からダウ下落→(B)ショート
ショート:134.087
S/L:134.248
獲得pips:-16.1
5月通算:4勝1敗、勝率80%、平均RR 1.79、獲得Pips +78.9
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