2023年3月10日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)3/9の欧米マーケット影響
・欧州:東京マーケットの流れ継続、かつ株先物・株価指数下落のリスクオフ円買いでドル円下落。
・NY:リスクオフ円買い・ドル買い交錯してレンジ推移。

(2)経済指標
・日銀金融政策決定会合公表(Bloomberg
・米国雇用統計(Bloomberg

(3)要人発言
・黒田日銀総裁

3/10は、東京マーケットで日銀会合・総裁会見、欧米マーケットでは米国雇用統計の注目度が極めて高いイベントが続く。
日銀会合では現状の金融緩和維持が市場コンセンサスで予想通りでもドル円上昇見込み。しかし、サプライズの政策修正あればドル円暴落の想定。
米国雇用統計では強弱入り交じればドル円乱高下しそうだが、強弱の方向性が一致すればドル円は急騰・急落見込み。
ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

8:50 経済指標
日本国内企業物価2月度(日本経済新聞
前月比:前回0.0%(改定)、予想-0.3%、結果-0.4%(×)
前年比:前回9.5%(改定)、予想8.4%、結果8.2%(×)

東京マーケット(9:00~15:00)

9:55 週末・五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあり。

11:30 経済指標
日銀政策金利3月度(日本銀行)(過去の発表日:1/283/184/286/177/219/2210/2812/20, 1/18)(Bloomberg
前回-0.1%、予想-0.1%、結果-0.1%(○)

11:30 要人発言
日銀金融政策決定会合声明3月度
現状維持の予想。しかし、新体制で出口戦略を円滑に進めやすくするために、緩和縮小に踏み切る可能性に警戒。

【考察】
発表前:緩和縮小への警戒感もあり小動き。
発表後:現状の金融緩和維持。ハト派発言でドル円上昇。

15:30~ 要人発言
黒田日銀総裁(Bloomberg
最後の記者会見。YCCやマイナス金利の解除時期への言及に警戒。
「必要あれば躊躇なく追加緩和」

【考察】ハト派発言。しかし、既に大きくドル円上昇していたことや本日最も注目度が高い米国雇用統計を控えて、一気にロング勢の利確が入ったためかドル円急落。

欧州マーケット(17:00~25:30)
NYマーケット(23:30~30:00)

22:30 経済指標
米国雇用統計2月度(過去の発表日;9/210/711/412/21/6, 2/3)(Bloomberg
非農業部門雇用者数:前回51.7万人(改定)、予想20.5万人、結果31.1万人(○)
失業率:前回3.4%(改定)、予想3.4%、結果3.6%(×)
平均時給
前年比:前回4.4%(改定)、予想4.7%、結果4.6%(△)
前月比:前回0.3%(改定)、予想0.3%、結果0.2%(×)

【考察】総じてサプライズの弱い数値(特に平均時給)→利上げ織り込み剥落→米国債利回り急落→ドル売りドル円急落。

23:04 報道
米国シリコンバレー銀行(SVB)、身売り交渉(Bloomberg

【考察】資金調達失敗による経営破綻懸念が一気に波及し、株先物・株価指数下落のリスクオフ円買いでドル円下落加速。

25:53 要人発言
米国連邦預金保険公社(FDIC)(Bloomberg
「SVBが経営破綻し事業を停止」

【考察】株先物・株価指数下落のリスクオフ円買いだけでなく、リスクオフドル買いも生じ、ドル円揉み合い。

28:00 経済指標
米国月次連邦財政収支2月度
マイナスは財政赤字、プラスは財政黒字。「予想より高い数値→ドル買い材料」、「予想より低い数値→ドル売り材料」
前回-388億ドル、予想-2560億ドル、結果-2624億ドル(×)

29:30 経済指標
IMM通貨先物(ポジション推移
円ショート拡大

【考察】円売り材料

東京マーケット:日銀金融政策決定会合声明のハト派発言でドル円急騰。

欧米マーケット:黒田日銀総裁はハト派発言。しかし、既に大きくドル円上昇していたことや本日最も注目度が高い米国雇用統計を控えて、一気にロング勢の利確が入ったためかドル円急落。東京マーケットでの上昇をほぼ全戻し。
米国雇用統計では総じて弱い数値でドル円急落。また、米国シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻が波及し株先物・株価指数下落のリスクオフ円買いでドル円下落加速。

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱

NYマーケットクローズ時点の通貨強弱

  1. CHF(リスクオフ通貨):株先物・株価指数急落リスクオフで買い。
  2. JPY(リスクオフ通貨):株先物・株価指数急落リスクオフで買い。
  3. GBP(リスクオン通貨):
  4. EUR(リスクオン通貨):
  5. NZD(資源国リスクオン通貨):リスクオフで売り。
  6. USD(基軸通貨):
  7. CAD(資源国[産油国]リスクオン通貨):
  8. AUD(資源国リスクオン通貨):株先物・株価指数急落リスクオフで売り。

米国債イールドカーブ

3/10(金)は3/9(木)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・ドル買い材料交錯。ドルインデックス日足陰線は金利低下の影響大。

*逆イールドはリセッションのサイン(Bloomberg)、逆イールド拡大(Bloomberg

3月FOMCの利上げ幅市場コンセンサスは、25bpsが60.5%、50bpsが39.5%。(CME FedWatch Tool)。50bps織り込みは剥落。

テクニカル分析

ドル円トレード

  • 月足:3月陰線形成中。ボリンジャーバンド+1σ下抜け。三尊の右肩形成しつつあり。
  • 週足:3/6週、上ヒゲ陽線形成中。上昇トレンドだが20MA付近で揉み合いやすい。
  • 日足:3/9大陰線。上昇チャネルの下限付近。3/10は上昇優位か。
  • 4H足:レンジ。
  • 1H足:上昇トレンド。
  • 15M足:上昇トレンド。

【シナリオ】
①ロング
(A)1H足レジスタンス136.411をダウ上昇→目標4H足20MA付近かつ1H足レジスタンス136.644
(B)1H足レジスタンス136.644をダウ上昇→目標日足レジスタンス137.352

②ショート
(C)1H足サポート136.043をダウ下落→目標1H足サポート136.653


【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

・条件合わずトレードなし
3月通算:3勝1敗、勝率75.0%、平均RR1.84 、獲得Pips +94.1

(Trading View)

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