2025年9月2日(火)ドル円戦略と結果

ファンダメンタルズ
テクニカル
1. トレードシナリオと結果

ファンダメンタルズ

注目材料

１．経済指標
・日本10年債入札
・米国PMI確報値（製造業）
・米国建設支出
・米国ISM製造業景気指数

２．要人発言
・氷見野日銀副総裁（道東地域金融経済懇談会）
・米国トランプ大統領
・FRB

３．その他
・自民党両院議員総会
・TOM効果：株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります
・地政学リスクオフ（ウクライナ・ロシア）

マーケット動向

経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:30)

10:30～要人発言
氷見野日銀副総裁（日本銀行）
当面、通商政策の影響「大きくなる可能性」に注意＝氷見野日銀副総裁（Reuters）

【考察】ハト派発言

12:35 経済指標
日本10年債入札（財務省）
「最高落札利回り低い、応札倍率高い、テールが短い→入札好調→国債価格上昇→利回り低下→円売り材料」
「最高落札利回り高い、応札倍率低い、テールが長い→入札不調→国債価格低下→利回り上昇→円買い材料」
「国債入札→市場へ国債供給イベント→国債価格下落→利回り上昇」にもなりやすいことから、「入札前から織り込み→利回り上昇→円買い」や「入札通過→Sell the fact円売り」が生じることもあります。
発行予定額：２兆6000億円程度
最高落札利回り：前回1.479%、結果%（）
応札倍率：前回3.06倍、結果3.92倍（◎）
テール：前回14銭、結果6銭（◎）

【考察】入札好調

14:25～要人発言
氷見野日銀副総裁（日本銀行）
氷見野日銀副総裁､メインシナリオ実現なら利上げ-基調物価２％近づく（Bloomberg）

【考察】ハト派発言

12:00 報道
石破首相、週内にも経済対策指示へ　総裁選前倒し牽制か　自公速やかな実施要請で一致（産経新聞）

【日本市況】円下落、日銀副総裁講演で売り－入札強く中長期債上昇（Bloomberg）

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

16:32 報道
森山自民幹事長が辞意表明、石破首相は「しかるべき時に責任を判断」（Bloomberg）

22:45 経済指標
米国PMI確報値
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業：前回53.3、予想53.3、結果（）

23:00 経済指標
米国建設支出
前月比：前回-0.4%（改定-）、予想-0.1%、結果-%（）

23:00 経済指標
米国ISM製造業景気指数：景気先行指標として注目度大(Institute for Supply Management)
（発表日; 1/3, 2/3, 3/3, 4/1, 5/1, 6/2, 7/1, 8/1, 9/2)
基準50、前回48.0（改定）、予想49.0、結果（）

・仕入価格：前回64.8、予想70.0、結果（）
・新規受注：前回47.1、予想48.7、結果（）
・雇用：前回43.4、予想46.8、結果（）

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

(Trading View)

通貨強弱

＜ドル＞
買い材料：

売り材料：

＜円＞
買い材料：

売り材料：
・氷見野日銀副総裁：ハト派発言
・石破首相、週内経済対策支持報道
・日本10年債入札（強）
・森山自民幹事長、辞意表明報道
・2025年6月調査想定為替レート上期145.87、下期145.56（日本銀行、短観）以上推移→日本企業業績改善（円キャリー促進）
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）

（Currency Strength Chart）