ファンダメンタルズ分析
本日のシナリオ
<注目材料>
(1)5/22の欧米マーケット影響
FRB要人の相次ぐタカ派発言でドル円上昇から、サプライズの米国防総省付近での爆発デマ報道で乱高下。更に米国債務上限問題交渉の要人発言交錯し、NYマーケットは総じて乱高下。
(2)経済指標
・米国PMI速報値
・米国新築住宅販売件数
・米国リッチモンド連銀製造業指数
・米国2年債入札
(3)要人発言
・FRB当局者
(4)その他
・米国債務上限問題
・欧米金融システム不安
5/23の注目は、米国債務上限問題と米国経済指標(特にPMI速報値)。米国債務上限問題が解決するまでは乱高下しやすい地合いか。
(ドル円動き例)
マーケットの動き
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
7:22~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)
「FRBがデフォルトによる悪影響から経済を守る方法はない」
「インフレ抑制が使命」
「利上げが終わったとは言えない」
【考察】タカ派発言
8:02~要人発言
米国共和党マッカーシー下院議長
「債務上限協議、合意なし」
【考察】協議難航だがドル円上昇。
東京マーケット(9:00~15:00)
9:03~要人発言
米国バイデン大統領
「債務不履行の選択肢ない」
【考察】協議難航が嫌気されたためかドル円下落に転換。
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:09~要人発言
米国カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(2023年FOMC投票権あり)(Bloomberg)
「インフレが高止まりした場合、追加利上げが必要」
【考察】タカ派発言でドル円上昇
22:17 報道
「米国財務省、支払いを遅らせることができるか政府機関に確認」(ワシントンポスト)
【考察】債務上限交渉の難航が続いていることが嫌気されリスクオフ株先物下落のドル円急落。
22:45 経済指標
米国PMI速報値5月度
(過去の速報値発表日:10/24, 11/23, 12/16, 1/24, 2/21, 3/24, 4/21, 5/23)(Bloomberg)
基準50。景気先行性高いため注目度高い。速報値は確報値より注目度高い。
製造業:前回50.2、予想50.0、結果48.5(×)
サービス業:前回53.5、予想52.6、結果55.1(◎)
総合:前回53.4、予想53.0、結果54.5(◎)
【考察】製造業がサプライズの50割れ。強弱入り交じり初動ドル円乱高下。しかし、インフレ指標としてサービス業の数値の注目度が高く下げ止まり。
23:00 経済指標
米国新築住宅販売件数4月度(Bloomberg)
住宅市場は消費に大きな影響を与えることから景気の先行指標として中古住宅販売件数とともに重要。
件数:前回68.3万件(改定65.6)、予想66.2万件、結果68.3万件(◎)
前月比:前回9.6%(改定4.0)、予想-2.8%、結果4.1%(◎)
【考察】強い数値でドル円上昇。
23:00 経済指標
米国リッチモンド連銀製造業指数5月度
基準0、前回-10、予想-9、結果-15(×)
26:00 経済指標
米国2年債入札(Upcoming Auctions)
「入札好調→利回り低下→ドル売り材料」、「入札不調→利回り上昇→ドル買い材料」
最高落札利回り:前回3.969%、結果4.300%(◎)
【考察】入札好調でドル円下落。
<まとめ>
東京マーケット:
日経平均株価ギャップアップスタートだったものの、米国債務上限問題難航もありドル円乱高下。また、日経平均株価が下落に転じてリスクオフに連れてドル円も下落。
欧米マーケット:
欧州スタートもリスクオフでドル円も下落継続したが、下値138.25付近も堅く下げ止まり、FRB要人のタカ派発言で138.91へ上昇。しかし、139円台には乗れずほぼ全戻しの下落。
注目の米国PMI速報値は強弱入り交じって乱高下、米国新築住宅販売件数の強い数値で上昇。
結局は、米国債務上限問題が足を引っ張り、トレンド出難く下値138.24から上値138.91付近のレンジ推移。
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
米国債イールドカーブ
5/23(火)は5/22(月)に対してブル(短期金利低下、長期金利低下、逆イールド縮小)でドル売り・買い材料交錯。
ドルインデックス日足陽線は逆イールド縮小やポジション調整の影響と推測。
6月FOMCの利上げ幅見通しは、据え置き70.8%。25bps引き上げ29.2%。(CME FedWatch Tool)
テクニカル分析
トレード
- 月足:5月陰線形成中。
- 週足:5/22週、陽線形成中。上昇トレンド。
- 日足:5/22陽線。上昇トレンド推進波。
- 4H足:レンジ。20MA支持で上昇。
- 1H足:上昇トレンド。
- 15M足:レンジ。
【シナリオ】
①ロング
(A)1H足20MAや4H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→目標4H足レジスタンス138.697
(B) (A)後、4H足レジスタンス138.697をダウ上昇→目標4H足レジスタンス139.370
②ショート
(B)1H足かつ4H足20MAをダウ下落→目標4H足サポート137.681
【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。
トレード1
4H足20MA付近まで下落→ダウ転換上昇→(A)ロング
ロング:138.477
T/P:138.698
獲得pips:+22.1
5月通算:9勝6敗、勝率60.0%、平均RR 1.93、獲得Pips +153.3
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