ファンダメンタルズ分析
注目材料
1.経済指標
・東京消費者物価指数
・日銀、金融政策決定会合における主な意見(3月18・19日分)
・日銀、国債買入オペ通知
・米国PCE、PCEデフレータ(2025年、米国PCEデフレータ発表日のドル円動きまとめ)
・米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値、インフレ予測
・米国アトランタ連銀GDP Now
・IMM通貨先物円ポジション
2.要人発言
・政府日銀円安牽制
・米国トランプ大統領
・FRB
3.その他
・TOM効果:株式投資の月末安・月初高アノマリー。期間は営業日ベースでの月末3日間程度、月初3日間程度。月末の損益確定、毎月一定額を積み立てる投資信託などの購入が月末・月初に集中する傾向があります。
・日本株、年度末配当取り狙いや配当分再投資
・年度末、年金基金等の大口投資家リバランス
・実質五十日仲値
・月末ロンドンフィックス
・地政学リスクオフ(中東、ウクライナ・ロシア)
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)
東京マーケット前
8:30 経済指標
東京消費者物価指数(CPI)(政府統計の総合窓口)
全国消費者物価指数の先行指標で日本国内のインフレが進んでいる中で注目度が高まっています。
日銀物価目標2.0%。日銀政策金利0.50%
前年比:前回2.9%(改定2.8)、予想2.7%、結果2.9%(◎)
コア前年比:前回2.2%(改定)、予想2.2%、結果2.4%(◎)
コアコアCPI前年比:前回1.9%(改定)、予想1.9%、結果2.2%(◎)
東京消費者物価は上昇率拡大、市場予想上回る-日銀利上げ観測後押し(Bloomberg)
【考察】強い数値。日銀早期利上げ観測。ドル円下落。
8:50 経済指標
日銀、金融政策決定会合における主な意見(3月18・19日分)(日本銀行)
米国発の不確実性に警戒感、政策正常化路線を重視する声も-日銀意見(Bloomberg)
【考察】タカ派内容。
東京マーケット(9:00~15:30)
9:55 実質五十日仲値
仲値に向けて実需勢のドル買い円売り、仲値通過後にドル売り円買いの傾向多いものの、逆の動きになることもあります。
10:10 経済指標
日銀、国債買入オペ通知(日本銀行)(日銀、オペレーション)
(発表日:2/3, 2/7, 2/13, 2/19, 2/26, 3/5, 3/11, 3/17, 3/24, 3/28)
3~5年債:前回3000億円、予想3000億円、結果3000億円(○)
5~10年債:前回3250億円、予想3250億円、結果3250億円(○)
10~25年債:前回1500億円、予想1500億円、結果1500円(○)
物価連動債:前回500億円、予想500億円、結果500億円(○)
【考察】据え置き
欧州マーケット(17:00~26:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
21:30 済指標
米国PCE
個人所得:前回0.9%(改定0.7)、予想0.4%、結果0.8%(◎)
個人支出:前回-0.2%(改定-0.3)、予想0.5%、結果0.4%(△)
米国PCEデフレータ
(過去の発表日:6/28, 7/26, 8/30, 9/27, 10/31, 11/27, 12/20, 1/31, 2/28)
総合指数より基調的なインフレを反映するコア指数がより注目されます。
強い数値なら、「インフレ警戒感→FF金利上昇する可能性→ドル買い材料」
前月比:前回0.3%(改定)、予想0.3%、結果0.3%(○)
前年比(FRB目標2.0%):前回2.5%(改定)、予想2.5%、結果2.5%(○)
コア前月比:前回0.3%(改定)、予想0.3%、結果0.4%(◎)
コア前年比:前回2.6%(改定2.7)、予想2.7%、結果2.8%(◎)
スーパーコア前月比:前回0.22%(改定)、予想%、結果0.37%(◎)
スーパーコア前年比:前回3.10%(改定)、予想%、結果3.34%(◎)
米PCE統計、支出わずかに増加-コア価格指数は予想上回る(Bloomberg)
【考察】
発表前:日通し安値150.36を付けてから、月末・年度末ポジション調整(推測)と見られる欧州株上昇、ドル買い・円売りに連れて上昇。直前150.82。
発表後:強い数値。初動150.95を付ける月末・年度末ポジション調整(推測)のためか直ぐに全戻し。更に中国「対米関税措置予定発言」、EU「対米関税譲歩案検討報道」を受けて乱高下。
21:38~要人発言
中国、対米関税措置予定
【考察】米中貿易戦争激化。リスクオフ
22:08~報道
EU、対米関税譲歩案検討
EU、「相互関税」後の交渉見据えて落とし所探る-タームシート作成(Bloomberg)
【考察】欧米貿易戦争緩和期待。
23:00 経済指標
米国ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(速報値発表日; 1/10, 2/7, 3/14)
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数に先行して発表されるため注目度は高い。米国GDPの約70%を占める個人消費の動向を確認できます。
前回57.9、予想57.9、結果57.0(×)
米国ミシガン大学インフレ予測
1年先:前回4.9%、予想4.9%、結果5.0%(◎)
5年先:前回3.9%、予想3.9%、結果4.1%(◎)
【考察】景気減速、インフレのスタグフレーション懸念。ドル円下落継続。
23:23~要人発言
米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(2025年FOMC投票権なし)
(過去の発言:1/4(休場中), 2/4, 2/18, 3/7(休場中), 3/28)
:政策スタンスは中立。前回2/18タカ派発言
デーリーSF連銀総裁、今年2回の利下げなお予想-ロイター(Bloomberg)
【考察】利下げ急がないタカ派発言
24:30 経済指標
米国アトランタ連銀GDP Now(US Atlanta Fed)(Investing.com)
米国アトランタ連銀が各種経済指標を基に算出した米国実質GDPの先行指標です。比較的精度が高いことから市場の注目度が上がっています。
(発表日:2/28, 3/3, 3/6, 3/17, 3/18, 3/26, 3/28)
Q1:前回-1.8%、予想-1.8%、結果-2.8%(×)
25:00 月末ロンドンフィックス
前後の時間帯でポジション調整によって不規則な乱高下生じやすい。
25:54~要人発言
米国バーFRB副議長
(過去の発言:2/20, 2/25, 2/27, 3/24, 3/28)
:政策スタンスは中立。前回3/24
【考察】金融政策見通しに関するコメントなし。
28:30 経済指標
IMM通貨先物3/25時点(Investing.com)
円ロング増加
29:18~要人発言
米国トランプ大統領
「自動車関税回避に関するディールはあり得る」
「医薬品関税を近く発表」
トランプ氏、関税巡る交渉に「オープン」-医薬品関税は近く発表へ(Bloomberg)
【考察】自動車関税回避の可能性でリスクオフ後退。ドル円上昇。
<まとめ>
東京マーケット
日足始値151.05
日通し高値151.12を付けると東京消費者物価指数(強)を受けて日通し安値150.77へ急落。ところが、実質五十日仲値に向けた金融機関のドル吊り上げに連れて日足高値151.21へ急反発。
一方、米国トランプ関税を嫌気したリスクオフ日本株下落や安全資産米国債買いに連れて日通し安値150.70へ再下落し、その後は月末・年度末ポジション調整(推測)が交錯したたためか揉み合いで引けました。
【日本市況】株式が大幅安、米関税懸念でリスク回避-債券高・円高(Bloomberg)
欧米マーケット
東京クローズ後は再びリスクオフが優勢になり、欧州オープン時に日通し安値150.36を付けました。しかし、月末・四半期末ポジション調整(推測)と見られる欧州株上昇、ドル買い・円売りによってドル円上昇。
米国PCE、PCEデフレータ(強)で初動150.95へ上昇するも、月末・四半期末ポジション調整(推測)のためか直ぐに全戻し。
更に中国「対米関税措置予定発言」、EU「対米関税譲歩案検討報道」を受けて乱高下しましたが、リスクオフが強まり欧州株・米国株下落、安全資産米国債買いから日足安値149.68へ急落。
しかしながら、NYクローズ後の米国トランプ大統領「自動車関税回避に関するディールはあり得る」発言を受けてリスクオフ後退で引けました。
日足終値149.84
【米国市況】景気不安で株大幅安、ドルも下げ150円割れ-国債上昇(Bloomberg)
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

通貨強弱
<ドル売買交錯>
買い材料:
・米国デイリー・サンフランシスコ連銀総裁のタカ派発言
売り材料:
・3/27米国トランプ大統領「4/2米国外生産自動車、25%関税賦課」、「対米関税へ欧州・加協力なら関税引き上げ計画」→貿易戦争激化懸念→リスクオフ安全資産米国債買い
・景気減速懸念→原油先物価格下落→インフレ懸念後退
<円買い優勢>
買い材料:
・東京消費者物価指数(強)
・日銀、金融政策決定会合における主な意見(3月18・19日分):タカ派内容
・3/27米国トランプ大統領「4/2米国外生産自動車、25%関税賦課」、「対米関税へ欧州・加協力なら関税引き上げ計画」→貿易戦争激化懸念→リスクオフ日本株、欧州株、米国株下落(円キャリー巻き戻し)
・中国、対米関税措置予定→米中貿易戦争激化懸念→リスクオフ
・景気減速懸念→原油先物価格下落→日本貿易収支改善
売り材料:
・EU、対米関税譲歩案検討報道→貿易戦争緩和期待
・米国トランプ大統領「自動車関税回避に関するディールはあり得る」発言→リスクオフ後退
・2024年6月調査想定為替レート上期144.96(日本銀行、短観)以上推移→日本企業業績改善・株上昇(円キャリー促進)
・構造的円売り(日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増)
・その他円売り(航空燃料不足・パイロット不足・クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念)

政策金利市場織り込み
・FRB:現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み(CME FedWatch Tool)
次回5月7日(水)公表:据え置き(88.4→82.1%)、0.25%引き下げ(11.6→17.9%)
2025年利下げ観測:0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75~4.00%相当
・日銀:現行政策金利0.50%
市場織り込み(東京短資株式会社)
次回5月1日(木)公表:0.25%引き上げ(27→25%)
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足:3月陰線形成中。レンジ。押し安値かつ20MA付近。
- 週足:3/24週、陽線形成中。レンジ。戻り高値付近。
- 日足:3/27陽線。上昇トレンド。戻り高値付近
- 4H足:上昇チャネル
- 1H足:上昇チャネル
- 15M足:レンジ
【シナリオ】
①Long
(A)日足ダウ高値150.695付近へ下落→転換上昇→目標1H足レンジ高値151.108
(B)1H足押し安値150.119付近へ下落→転換上昇→目標日足ダウ高値150.695
②Short
(C)4H足戻り高値ヒゲ先151.306付近へ上昇→転換下落→目標日足ダウ高値150.695
(D)日足ダウ高値150.695をダウ下落→目標1H足押し安値150.119

本日:1勝2敗、-8.5pips
3月通算:15勝15敗、勝率50.0%、RR1.96 、+181.4pips

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