ファンダメンタルズ分析
注目材料
１．経済指標
・米国住宅価格指数
・米国S&Pケースシラー住宅価格指数
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
・米国JOLTS求人件数
・米国アトランタ連銀GDP Now
２．要人発言
・日銀ブラックアウト期間（4/28～4/30）
・FEDウォッチャー、WSJ紙のニック氏(X投稿)：FRBブラックアウト期間（FOMC開催前週の土曜日から公表翌日までの13日間：4/26～5/8）につき
・米国トランプ大統領（就任100日演説）
３．その他
・日本祝日（昭和の日）
・日銀会合関連リーク報道
・月末ロンドンフィックス
・地政学リスクオフ（中東、ウクライナ・ロシア）
マーケット動向
経済指標評価
(前回かつ予想より良い：◎、予想以上：〇、予想より悪い：△、前回かつ予想より悪い：×)
東京マーケット前
8:10 報道
トランプ米大統領、自動車業界への関税巡る負担軽減を検討（Bloomberg）
【考察】貿易戦争緩和期待リスクオン
東京マーケット(9:00~15:30)
12:12～要人発言
中国、米国との協力に前向きな姿勢－関税対立がもたらす打撃を認識（Bloomberg）
【考察】米中貿易戦争緩和期待リスクオン
15:35～要人発言
中国外務省
「米国と関税協議なし」
【考察】米中貿易戦争長期化懸念リスクオフ
欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)
17:35 要人発言
EU、中国建設機械に最大66.7%関税賦課
【考察】欧中貿易戦争リスクオフ
17:47 要人発言
フランスも輸入少額小包に関税導入へ－SHEINなど中国ネット通販念頭（Bloomberg）
【考察】仏中貿易戦争リスクオフ
21:47～要人発言
米国ベッセント財務長官
「トランプ関税は中国に耐えられない」
「トランプ関税は中国の雇用を喪失させる」
【考察】米中貿易戦争激化リスクオフ「
22:00 経済指標
米国住宅価格指数
前月比：前回0.2%（改定0.3）、予想0.2%、結果0.1%（×）
22:00 経済指標
米国S&Pケースシラー住宅価格指数
前月比：前回0.46%（改定）、予想0.40%、結果0.40%（○）
前年比：前回4.67%（改定4.72)、予想4.70%、結果4.50%（×）
22:51 報道
中国、米国産エタンの125％関税免除＝関係筋（Reuters）
【考察】米中貿易戦争緩和期待リスクオン
23:00 経済指標
米国コンファレンスボード消費者信頼感指数
米国ミシガン大学消費者信頼感指数と同様、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標。2025年、米国景気減速懸念から平常時より注目度が上がっています。
前回92.9（改定93.9）、予想87.5、結果86.0（×）
23:00 経済指標
米国JOLTS求人件数（過去の発表日; 1/7, 2/4, 3/11, 4/1, 4/29)
(Bureau of Labor Statistics)
前回756.8万件（改定748.0）、予想752.0万件、結果719.2万件（×）
米求人件数が減少、昨年９月以来の低水準－労働需要の減退示唆（Bloomberg）
23:43 経済指標
米国アトランタ連銀GDP Now（US Atlanta Fed）（Investing.com）
米国アトランタ連銀が各種経済指標を基に算出した米国実質GDPの先行指標です。比較的精度が高いことから市場の注目度が上がっています。
（発表日：4/1, 4/3, 4/16, 4/17, 4/25, 4/29, 4/30）
Q1：前回-2.5%、予想-2.5%、結果-2.7%（×）
24:00 月末ロンドンフィックス
前後時間帯でポジション調整によって不規則な乱高下生じやすい。
28:08 報道
米国トランプ大統領、ミシガン州で新たな自動車関税撤廃を発表
Donald Trump set to announce new car tariff climbdown in Michigan(FINANCIAL TIMES)
28:49～要人発言
トランプ米大統領、自動車業界の負担軽減措置に署名－関税の重複回避（Bloomberg）
【考察】貿易戦争緩和期待リスクオン
＜まとめ＞
東京マーケット
日足始値142.03
取引開始後に日通し安値142.02を付けると、「米国トランプ大統領、自動車関税軽減」報道や中国商務省「米中企業支援」発言を受けたリスクオンにつれて日通し高値142.58へじり上げで引けました。
欧米マーケット
欧州オープン直前に中国外務省「米国と関税協議なし」発言、EU「中国建設機械に最大66.7%関税賦課」発言と仏「中国輸入少額小包に関税導入」発言のリスクオフが続くも、中国商務省「米中企業支援」発言の期待感からか日足高値147.76へ上昇。
ところが、米国住宅価格指数・米国S&Pケースシラー住宅価格指数（弱）、米国ベッセント財務長官「トランプ関税は中国に耐えられない、中国の雇用喪失」発言が続くと142.05へ急落。
「中国、米国産エタン輸入関税免除」報道で上昇するも、米国コンファレンスボード消費者信頼感指数・米国JOLTS求人件数（弱）で日通し安値142.01へ下落しました。
ところが、相次ぐ米国経済指標悪化でFRB利下げ期待リスクオンの高まりや月末ロンフィクに向けての調整のためか142.40へ急反発。
月末ロンフィク通過すると再びトランプ関税や米国経済指標悪化のリスクオフで日足安値141.97を付けましたが、米国トランプ大統領「自動車関税軽減署名」への期待からリスクオンも交錯し、揉み合いで引けました。
日足終値142.37
【米国市況】Ｓ＆Ｐ続伸、強気筋が高リスクの賭け－ドル142円台前半（Bloomberg）
ファンダメンタルズ材料とドル円の関係
通貨強弱
＜ドル買い優勢＞
買い材料：
売り材料：
・米国住宅価格指数、米国S&Pケースシラー住宅価格指数（弱）
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国JOLTS求人件数（弱）
・米国トランプ関税→貿易戦争激化→ドル信認低下
ドルが新たな「犠牲者」に－世界的な貿易戦争激化で信認脅かされる（Bloomberg）
・米国経済指標悪化→景気減速懸念→原油先物価格下落→インフレ懸念後退
＜円買い優勢＞
買い材料：
・中国外務省「米国と関税協議なし」発言→米中貿易戦争長期化懸念リスクオフ
・EU「中国建設機械に最大66.7%関税賦課」発言→欧中貿易戦争リスクオフ
・仏「中国輸入少額小包に関税導入」発言→仏中貿易戦争リスクオフ
・米国ベッセント財務長官「トランプ関税は中国に耐えられない、中国の雇用喪失」発言→米中貿易戦争激化懸念リスクオフ
・原油先物価格下落→日本貿易収支改善
・2025年3月調査想定為替レート上期147.17（日本銀行、短観）以下推移→日本企業業績悪化、リスクオフ（円キャリー巻き戻し）
売り材料：
・米国トランプ大統領、自動車関税軽減報道→貿易戦争緩和期待リスクオン
・中国商務省「米中企業支援」発言→米中貿易戦争緩和期待リスクオン
・中国、米国産エタン輸入関税免除報道→米中貿易戦争緩和期待リスクオン
・米国コンファレンスボード消費者信頼感指数、米国JOLTS求人件数（弱）→FRB利下げ期待リスクオン
・構造的円売り（日本実質金利マイナスで金融緩和環境継続、新NISA等海外投資急増、デジタル赤字増加等、骨太方針の家計支援で財政支出増）
・その他円売り（航空燃料不足、パイロット不足、クレジットカード利用赤字によるインバウンド関連の旅行収支悪化懸念）
政策金利市場織り込み
・FRB：現行政策金利4.25-4.50%
FOMC市場織り込み（CME FedWatch Tool）
次回5月7日（水）公表：据え置き（92.9→92.3%）、0.25%引き下げ（7.1→7.7%）
2025年利下げ観測：0.25%×2回=0.50% → 政策金利3.75～4.00%相当
・日銀：現行政策金利0.50%
市場織り込み（東京短資株式会社）
次回5月1日（木）公表：0.25%引き上げ（2→2%）
テクニカル分析
トレードシナリオと結果
- 月足：4月陰線形成中。レンジ。押し安値付近。
- 週足：4/28週、陰線形成中。下降トレンド。押し安値付近。
- 日足：4/28陰線。レンジ
- 4H足：レンジ。
- 1H足：下降トレンド。
- 15M足：下降トレンド。
【シナリオ】
①Long
(A)4H足押し安値141.714付近へ下落→転換上昇→目標4H足押し安値142.392
(B)日足押し安値140.836付近へ下落→転換上昇→目標4H足押し安値141.714
②Short
(C)4H足押し安値142.392付近へ上昇→転換下落→目標4H足押し安値141.714
(D)4H足押し安値141.714をダウ下落→目標日足押し安値140.836
本日：シナリオ外のためトレードなし
4月通算：14勝12敗、勝率53.8%、RR1.85 、+337.3pips
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