2023年6月2日(金)ドル円初心者戦略と結果

ドル円戦略

ファンダメンタルズ分析

本日のシナリオ

<注目材料>
(1)6/1の欧米マーケット影響
欧州オープンからは米国債利回り低下のドル売りが強まりドル円急落。
米国ADP雇用者数の強い数値でドル円上昇。続く、米国新規失業保険申請件数・米国失業保険継続申請件数も強い数値であったが、米国単位労働コスト確報値労の弱い数値に引っ張られ急落。つまり、雇用よりコストへの注目度が高い様子(明日の雇用統計も雇用より平均時給への反応度が高いか。)。米国ISM製造業景気指数は弱い数値でドル円下落継続。しかしながら、欧州マーケットに入り発表前までに約1円下落しており、かつ日足押し安値138.54付近からは押し目買いも強く揉み合い。

(2)経済指標
・米国雇用統計

(3)要人発言
・FRB当局者
・政府日銀要人の円安牽制

(4)その他
・米国債務上限問題:法案は下院で採決。上院に送られ審議・採決の動向注視

6/2の最大の注目は米国雇用統計。最近のFRB当局者相次ぐ利上げ停止を示唆する発言から余程の強いサプライズない限りドル円上昇は継続しにくいと推測される(Bloomberg)。反対に弱い数値出ればドル円急落に期待したい。

ドル円動き例

マーケットの動き

経済指標評価
(前回かつ予想より良い:◎、予想以上:〇、予想より悪い:△、前回かつ予想より悪い:×)

東京マーケット前

東京マーケット(9:00~15:00)

9:27~要人発言
米国ブラード・セントルイス連銀総裁(2023年FOMC投票権なし)
米政策金利、十分に景気抑制的な水準の下限にある-ブラード総裁(Bloomberg

【考察】タカ派発言

9:59~要人発言
植田日銀総裁、債券損失への備え「十分と認識」(日本経済新聞

【考察】金融緩和継続の示唆はハト派発言

11:54 要人発言
米債務上限法案を上院も可決、大統領の署名で成立へ-デフォルト回避(Bloomberg

【考察】デフォルト回避が決定。初動はドル円下落継続であったが下げ止まってドル円上昇

欧州マーケット(16:00~25:00)
NYマーケット(22:30~29:00)

21:30 経済指標
米国雇用統計5月度(過去の発表日;9/210/711/412/21/62/33/104/75/5, 6/2)
非農業部門雇用者数:前回25.3万人(改定)、予想19.0万人、結果33.9万人(◎)
失業率:前回3.4%(改定)、予想3.5%、結果3.7%(×)
平均時給
前月比:前回0.5%(改定)、予想0.4%、結果0.3%(×)
前年比:前回4.4%(改定)、予想4.5%、結果4.3%(×)

米雇用者数は予想上回る、賃金鈍化-強弱まちまちで利上げ休止か(Bloomberg
米2年債利回り急伸、雇用統計堅調で-ドルは一時139円台半ば(Bloomberg
FRB、6月据え置き後に7月利上げか 米市場想定 雇用統計受け(Reuters

【考察】初動は非農業部門雇用者数の強い数値でドル円上昇したが、その後は失業率や平均時給の弱い数値で全戻し下落。米国経済は強いが、6月FOMC利上げに繋がる結果ではないことを反映か。
6月FOMC利上げ据え置きの市場織り込みはほぼ完了したことで、市場は7月FOMCでの追加利上げ目を向けており米国債利回り上昇のドル買い。
更にNYマーケットオープンからは米国債務上限関連法案を上院も可決したことや、米国雇用統計でインフレ鈍化を好感し先物・株価指数上昇リスクオンドル買い円売りでドル円急騰したと推測。

28:30 経済指標
IMM通貨先物5/30時点(ポジション推移
円ショート大幅拡大

【考察】円売りドル円上昇材料

<まとめ>
東京マーケット:
日経平均株価上昇のリスクオン円売り、米国利上げ期待後退のドル売り交錯しドル円乱高下。

欧米マーケット:
注目の米国雇用統計は、非農業部門雇用者数が強くドル円上昇、失業率と平均時給は弱い数値で下落の素直な動きであったが、NYマーケットオープンからはドル円急騰。
6月FOMC利上げ据え置きの市場織り込みはほぼ完了したことで、市場は7月FOMCでの追加利上げ目を向けており米国債利回り上昇のドル買いに加え、先物・株価指数上昇リスクオン円売りでドル円急騰した様子。一時140円到達し、139.97で引け。

NY市場サマリー(2日)ドル高、 株価上昇 国債利回りも上昇(Reuters

(Trading View)

ファンダメンタルズ材料とドル円の関係

米国債イールドカーブ

6/2(金)は6/1(木)に対してベア(短期金利上昇、長期金利上昇)、逆イールド拡大のドル買い・売り材料交錯。ドルインデックス日足陽線は金利上昇の影響大。

FOMCの利上げ幅見通し(CME FedWatch Tool
6月度:据え置き74.8%。25bps引き上げ25.2%。
7月度:据え置き34.0%、25bps引き上げ52.3%、50bps引き上げ13.8%

テクニカル分析

トレード

  • 月足:6月陰線形成中。
  • 週足:5/29週、陰線形成中。上昇トレンドの調整波。
  • 日足:6/1陰線。ボリンジャーバンド+1σ下抜けて20MAに推移中。
  • 4H足:下降トレンド。
  • 1H足:下降トレンド。
  • 15M足:三角持ち合い。

【シナリオ】

①ロング
(A)1H足三角持ち合いかつボリンジャーバンド-1σをダウ上昇→目標4H足レジスタンス139.185
(B) (C)後、4H足レジスタンス139.185かつチャネルをダウ上昇→目標4H足サポート139.674又は20MA

②ショート
(C)4H足レジスタンス139.185付近まで上昇→ダウ転換下落→目標4H足サポート138.795

【前提】
目標:リスクリワード2.0以上、値幅20pips以上。しかし、目標到達付近で反発して15M足ダウ転換生じれば早めにT/Pする。
経済指標、要人発言や報道で大きく動いた際はレジサポなくともエントリー。

トレード1
1H足三角持ち合いかつボリンジャーバンド-1σをダウ上昇ダウ転換上昇→(A)ロング
ロング:138.881
S/L:138.774
獲得pips:-10.7

6月通算:1勝1敗、勝率50.0%、平均RR 1.98、獲得Pips +17.3

(Trading View)

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